kanekoの陸上日記

毎日更新予定の陸上日記です。陸上競技の指導で感じたことやkanekoが考えていることなどをひたすら書きます。

価値を見出す

2016-05-12 | 陸上競技
人はそれぞれ「考え方」がある。何に対して「大切」を思うかは各人によって異なる。これも当然。同じものを見て「美しい」と思う人もいれば「嫌だな」と思う人もいる。これはどちらか一方が正しくてどちらか一方が間違っているというものではない。「見方が違う」だけだから。

陸上競技をやっていても同じこと。「身体を動かすこと」という部分に「価値観」を見つける。こういう場合は「競技」というよりは楽しくやりたい、という部分が強くあるかもしれない。逆に「競技志向」が大きければ「強くなるために努力するのが当たり前」という感じになる。私自身はどちらかというと「後者」の価値観で生きてきた。が、それ以外の感覚を否定する気はない。どちらかというと「突き詰めてやりたい」と思っていたので「別世界の陸上」と認識していた。

練習をしないで試合に出る。毎日の練習に対して「なんでこんなきついのにやらないといけないのか」と不平不満を言う。毎日の練習でサッカーをしたり野球をしたりする。この状態で「試合に出る」ことに意味があるのかどうか。これは私の感覚。「試合に出たいのだから良いじゃないか」という価値観の人もいて当然。こういう場合、どこかで「折り合い」をつけなければいけないと思う。

陸上競技は個人種目だからある程度好きにできる。そう思われやすい。一人でもできる部分があるから当然そうだと思う。しかし、私は違うと思っている。競技をする中で多くのことを学ぶのであれば「自分とは異なる他者」を理解する必要がある。まーお前が言うなという話でしょうか(笑)。部活動として陸上競技をやるというのは非常に難しいのかもしれない。「楽しくやればいい」「放課後に集まって話がしたいだけ」という生徒の受け皿になる学校もあるだろうから。私は「やるからにはしっかりとやりたい」と思っている。全国レベルで活躍できる選手だろうが県総体に出場できない選手だろうが「今の自分よりも力を上げたい」と思って練習ができれば「共存」できると思っている。

もちろん、高校生だから「すべてを全力でやる」というのは簡単ではない。その日の気分によって取り組む姿勢の変化があるかもしれない。本当に強くなりたいのであればそれではダメだが、高校生にそれはわからない。私のようにそれなりに年を重ねて何年も「失敗する選手」を見てきたから「それではダメだ」という話ができるだけ。本人たちは「今」の自分が基準なので「今の取り組みで上手くいく」と思っているかもしれない。いや、そこまで考えていないかもしれない。「競技者」として本気になれる選手はそれほど多くはない。

「今」目の前にあることに対してどう思えるか。そこに「価値観を見出せるか」が重要だと思う。「楽しくやる」というところに「価値がある」と思えばそれは「価値がある行為」だと思う。「それなりにやりたい」と思うのも「価値観」だと思う。

部活動は間違いなく「顧問に左右される」と思っている。その種目の専門の方が顧問に就くこともある。逆に全くの素人が顧問になる場合もある。「専門」といってもその競技をやった経験があるという方もいれば「必死に競技をやっていた」という方もいるだろう。自分がやるのは好きだが指導するのは好きではないという方も。その取り組み自体を「否定することはできない」と思っている。「自分たちは一生懸命にやりたいのに顧問が見てくれない」という高校生もいるだろう。逆に「それなりにやりたい」のに顧問が「全力強くなることを目指す」という方針で進めていくので「こんなところではやりたくない」と思う高校生もいるだろう。

価値観がマッチングするということは実は少ないのかもしれない。指導を受けたくても受けられない選手が多くいるのも事実。これは巡り合わせだと思っている。競技をやりたいと思っているところに偶然、新しい顧問が来ることだってある。逆に競技をやりたいと思ってその学校に行ったが顧問が転勤してしまったというのもあるだろう。こういうのは「巡り合わせ」だと思う。「いい指導者だ」と聞いてその学校に行ったが「全く合わない」ということもあるだろう。これも分からない。不確定要素が多いから。

私は「陸上競技」に多くの価値があると思っている。そう信じている。そう思わない人がいても当然だと思う。「価値がない」という人に「これは価値がある」といっても全く通じ合えないから。芸能人の「サイン」が欲しくてたまらない人はいくらでもお金を出して買うだろう。私は一切興味がないので芸能人にあって「サインをあげようか」と言われたところで「別にいいです」と断ると思う。もらっても困るし。

自分が「価値を見出したこと」に関しては人は貪欲になる。「もっと」と思う。そうでないものに関しては興味関心を持たない。競技を本気でやろうと思うなら「陸上競技」に関して興味を持つ必要がある。自分の身体に関して興味を持つ必要がある。食べるものに関して関心を持つ必要がある。練習の意味に関して興味を持つ必要がある。「本気でやる」とはそういうことではないか。

言われたことだけをやる。これは「価値を見出したこと」にはならない。自分から何かをしようとしているわけではないから。もちろん最初からそういう行動ができるとは思っていない。人は少しずつ気づいていくのだから。

思うことをそのまま書いています。別に何かがあったわけではなく。普段から思っていることを書いただけ。面白くないですね(笑)。お許しを。
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考える

2016-05-12 | 陸上競技
これまた雑記のような記事になります・・・。興味がない方は読み飛ばしてください。

「自分のスタンス」を持つことはすごく大切なことだと思っています。これは「譲れない」と思っていました。「軸」となるものを持ち続ける。それがブレてしまったらいいことにはならない。こういう性格ですから「最短距離をまっすぐ進みたい」と常に思っています。理不尽なことに対して「自分を曲げる」というのは違うのではないかとずっと思ってきました。もちろんそれが正しいかどうかは別にして。「処世術」というのが下手だと思っていました。

が、いろいろとあって「理不尽」でもやらなければいけないことがあるというのを感じました。「理不尽さに負ける」というのは自分の中で「これは違う」と思っていました。が、「まっすぐ進む」ことによりそれに伴う弊害が生まれる。いや、正確にいうと「間違っていない」という感覚は持ち続けています。が、それだけでは「上手くいかないことが出てくる」のです。「長いものに巻かれる」という生き方はしたくない。「おかしい」と思うことに対して「おかしい」と言う。が、それだけでは「単純に敵が増える」ことがある。いや、難しい。

世の中には「正しい」「正しくない」で判断できないものがたくさんあります。「論理的な考え方」で物事を考えていくことは大切だと思っています。しかし、「感情で動く」タイプの人にはその手の「考え方」は全く通用しないのです。客観的に見て「おかしいぞ」と思うことであってもそれは「感情で動く」人にとっては「正しい」のです。「嫌だからダメ」という感情が最優先になるので「粗探し」となり「できていない部分」をひたすら突かれるようになる。こうなると「やりにくいこと限りなし」です。「揚げ足を取る」というのと同じですから。

この年になってやっとそのことに気づきました。遅すぎますが(笑)。オリンピックの開催地を誘致するために「ロビー活動」といわれる活動があります。「活動を知ってもらう」「認知してもらう」「認めてもらう」ためには「競技の本質とは異なる」アプローチも必要になるのだと思います。ロビー活動の意味合いとしては「政治的に力を持っている人に対して優位にしてもらうためのアピール」みたいなものでしょうか。私自身はこういう活動が苦手なのでこれまで極力避けてきました。周りに対する気配りはそれなりにやってきましたが「ロビー活動」のようなことはしていません。

こういう「下準備」というか「根回し」というか、「どのようにすれば円滑に物事が進むか」という部分に対して「不足するもの」があったと思います。40歳になろうかという人間がいまさら何を言っているのかという話ですね。「正しい」と思うことをやっていたらそれでいいわけではない。世渡りが下手だという認識はありましたがこういう部分が不足しているのが明確ですね。純粋に「競技と向き合う」「選手と向き合う」だけで物事がスムーズに進むのであればいいのですが祖霊以外に事が多い。当たり前ですね。

自分を持つことは絶対に必要です。が、それだけではない。例え信念を曲げてでも「選手にプラスになる」ことであればやらなければいけないのだと思います。もちろん、法律を犯したりルールを破ったりするのは違うと思っています。取り巻く環境を整えることができなければ「本当にやりたいことができなくなる」という感覚は持たなければいけないと思いますね。

自分のスタンスを貫く。こうやって前の記事に書きながらも「環境に適応する」という部分も必要だと思っています。時と場合によって変わる必要もある。本来であれば「必要ない」と思っていますが私自身だけのことではなくなることのほうが圧倒的に多くなるなと思っています。私だけが批判されて物事が終わるのであればいいかなと思いますが。

ちょっとわかりにくい話ですかね。「自分のスタンス」を持ちながらも柔軟性を持つ。その部分だけ見たら「矛盾している」と言われるかもしれませんが・・・。思うことがあり書きました。
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