酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

初恋

2006-06-21 19:24:08 | 映画
「初恋」・「3億円事件」・「ジャズ喫茶」など昭和40年代が青春だった者にとって、魅力的な言葉が並ぶ。
疎外感を持ちながら、ジャズ喫茶に入り浸る高校生みすず(宮崎あおい)。
その喫茶店の常連の東大生岸(小出恵介)から、ある日3億円強奪の計画を打ち明けられる。岸に淡い思いを寄せるみすずは、初めて自分が必要だといってくれた男の頼みに応じ、計画を実行へと移す。
宮崎あおいのものうい表情と、けだるい時の流れが印象的な映画と言えようか。
高校生が3億円事件の犯人という設定は面白いが、淡い恋心だけで強盗をやってしまうというのは、余りに安易。主人公みすずの意思はどこにあるのという感じ。
演技派宮崎あおいをもっと個性のある女性として使って欲しかった。
とりまく若者たちも当時のエネルギーが全く感じられず、昭和四十年代という時代背景の中に、現代の無気力な若者が動いている風で、最後までその違和感が解消しなかった。
バイク屋の親父をやった藤村俊二の演技が光った。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿