「新春浅草歌舞伎」 (於)浅草公会堂
出演者:尾上松也、中村歌昇、坂東巳之助、中村種之助、中村米吉、中村隼人、中村児太郎ほか
浅草公会堂は雷門をくぐり、ごった返す仲見世の途中を左に曲ったところにある。ここで上演中の『新春浅草歌舞伎』第二部を見に行った。尾上松也を筆頭に20代の若手7人が中心の舞台。
演目は「仮名手本忠臣蔵」の五段目と六段目で早野勘平(尾上松也)と妻おかる(中村児太郎)のお話。おかるは祇園へ身売り、勘平は猟銃でおかるの父を撃ってしまったと勘違いして切腹という新春らしくない悲しい舞台。
主役は最近ミュージカルやテレビで大活躍の尾上松也であるが、私はおかる役の中村児太郎に注目。
昔国立劇場で『俊寛』を見た時、まだ児太郎を名乗っていた父親の福助が海女千鳥を演ずるのを見たことがあったからである。かわいらしく軽やかに動く千鳥をすごく魅力的に感じた記憶がある。今回の六代目児太郎はすっかり円熟した女性の風情。演目は違うとはいえ、父親と全く違う雰囲気にびっくりした。(と書いたところで六代目児太郎も2012年に国立劇場で千鳥を演じたのを知った。見過ごしたのが残念)
「仮名手本忠臣蔵」の後は、舞踊の『猩々』と『俄獅子』。どちらも華やかで明るくやっと新春気分を満喫出来た。
公演は明日26日が千穐楽
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