酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

読書三昧(26年3月)

2014-04-03 19:30:15 | BOOK


読書三昧(26年3月)

暖かくなってきた。家にいても落ち込むばかりなので、思い切って映画や芝居に出かけることにした。途中で気分が悪くなることもあるが、気持ちは晴れる。
その分先月は本をあまり読めなかった。

3月に読んだ本

中村文則『王国』
湊かなえ『高校入試』
吉田修一『さよなら渓谷』
潁原退蔵編註『芭蕉文集』
中根美保句集『軒の灯』

☆中村文則『王国』
この作者の『掏摸』を読んだ時は、多少気障っぽい文章に違和感を感じたが、いつの間にかすっかりはまってしまい、心地よく感じるようになってきた。
作者が『掏摸』の兄妹編と位置づけるように、主人公の男が女に、象徴が「塔」から「月」に変るが世界観は似ている。
全体的には倦怠感や絶望感を漂わせながらも、ほんの少し希望も感じさせるところが絶妙。

☆湊かなえ『高校入試』
地方有名校の高校入試にまつわる事件の話。犯人探しも面白いが、事件に対処する12人の先生のキャラが何ともいえず可笑しい。私はその場しのぎで、何事にもいいかげんな英語の坂本先生が好き。

☆中根美保句集『軒の灯』
我があとに道らしきもの茸山
夏の山ずり落ちさうに茶屋ひとつ
引けばすぐほどけるリボン山眠る


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