酢豚のひとりごと

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『消失』 ナイロン100℃

2015-12-19 10:34:07 | 演劇


『消失』 ナイロン100℃ 43rd SESSION  (於)本多劇場

作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:大倉孝二・みのすけ・犬山イヌコ・三宅弘城・松永玲子 八嶋智人

2004〜2005年に上演されたものの再演。

クリスマスのパーティーの準備に忙しい兄チャズ(大倉孝二)と弟スタンリー(みのすけ)。弟が好きなスワンレイク(犬山イヌコ)さんも来て盛り上がるはずだったが・・・。

ずっと不安感がただようそれなりに面白い芝居なのだが、見ていて何となく「ふに落ちない」点が多い。
近未来という設定にしては、ガスも電気も水道も進歩していないし、リビングにレコードプレーヤーがあり、ラジカセも出て来るなど舞台のセットは現代よりも昔っぽい。宇宙ステーションに人が住んでいたといいながら、42歳という弟が防空壕の話をするし、火葬場の煙が見える(現代でも見えないと思う)とも言う。他にもいろいろ時代が混在している感じ。再演のせいか、それとも意図的なものかはわからないが、どうも落ち着かないのである。

私が「ナイロン100℃」を初めて見たのが同じ本多劇場で1993年8月公演の『予定外』。この時出演していたのが、みのすけ、犬山犬子(現犬山イヌコ)、三宅弘城。
さすがにみなさん少しお疲れかなというのが、こちらも感受性が薄くなってしまった私の感想。

公演は12月27日(日)まで



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