酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

読書三昧(26年1月)

2014-02-01 18:10:33 | BOOK


読書三昧(26年1月)

転移癌が大きくなってきたため、1月からしばらく休んでいた強い抗がん剤が復活。薬は当初のオ―ルスターメンバーに逆戻り。癌もしぶといので二軍で対抗するのは無理だったみたい。
再開の薬は強力で癌細胞を壊してくれるのだけれど、正常な細胞も破壊してしまうというすぐれもの(?)。点滴後は五日ぐらい完全ダウンという情けない状況で読書も進まず。

1月に読んだ本

イヨネスコ『授業』(安堂信也・木村光一訳、「新・ちくま文学の森14ことばの国」より)
桐野夏生『だから荒野』
誉田哲也『シンメトリー』
今泉準一『注解芭蕉翁終焉記―宝井其角〈芭蕉翁終焉記〉を読むー』

☆イヨネスコ『授業』
先月見た芝居『授業』の原作を読んだ。
この話の魅力は、女性徒に起こるラストの衝撃的な事件までへの過程にある。教授の授業で算術の部分の面白さはだいたいわかるが、言語学の部分が難解である。訳者は意訳をすることにより読者を近づけようとしてくれてはいるのだが、入りこむのは難しい。とうとうと喋る教授の話に胡散臭さが混じるのはわかるのだが・・・。

☆誉田哲也『シンメトリー』
姫川玲子シリーズの第三弾。短篇七編を収録。
短篇の一つ一つに殺人は出てくるが、情感のあるもの、ユーモアのあるものなどそれぞれに味わいがある。重厚な長編ミステリーを書く警察小説作家かと思っていたが、この短篇を読んで、軽くてちょっと暖かい印象を残す小説も書ける器用な作家なのだと知ってびっくり。

☆今泉準一『注解芭蕉翁終焉記―宝井其角〈芭蕉翁終焉記〉を読むー』
この手の本は知りたい部分だけ読んで終わることが多い。しかし今泉氏のわかりやすい文章に魅かれて最後まで読んでしまった。其角の『芭蕉翁終焉記』自体は内容を読みとるのが中々難しいのだが、この本ではこと細かに解説がある。それプラス今泉氏の其角への思い入れや、其角の目を通した芭蕉の人間性などにも触れられており興味深い。
其角や芭蕉フアンには


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