酢豚のひとりごと

楽しい芝居と映画探しつづけま~す!

『窓』

2010-10-22 17:18:29 | 演劇
「窓」下北沢本多劇場

先月掲載洩れになった芝居。

主人公(高橋一生)は医学生だが今は休学中。シナリオ作家を目指そうと、従兄妹(ぼくもとさきこ)の祖父の持つ別荘へ。そこには女優を中心に人の意味ありげな男達がいる。

主人公はいつかそのグループに取り込まれてしまうのだが・・。
ミステリー仕立てで、筋の予測が出来ないため引き込まれる面白さはある。ただ女優とそれぞれの男との関係、男同士の関係が、その心情までは明瞭に語られない。推測する面白さの一方でモヤモヤした部分も残る。

また幕切れ近くの暗転で、主人公のモノローグが入る。「別荘での生活は、それぞれが戻る場所を持った上で、刺激を求めあっていた」というような感じだと思うのだが、当てはまるのは医学生に戻った本人だけ。
契約を切られた女優とその付け人のような男優、ヒットマンを殺してしまったヤクザとその手下、家庭崩壊している河原など、どれも戻る場所がないようで矛盾するように見えるのだが・・これは私の勘違いか。

もう一度見ないと作者の意図は読み取れない


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