曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

秋深し月食の夜は狂いたり

2022年11月08日 | 日記

今日の月

久しぶりの皆既月食

 


 最近新聞やニュース番組で皆既月食のことがよく取り上げられていましたね。月食と同時に天王星も月の後ろに回りこむところが見られるという二重の宇宙ショーが今夜見られるそうでとても珍しい現象なんだそうですね。

わたしは星とか月を見るのは子供のころから大好きでした。小学生のころは担任の先生が宿直の時に夜になって学校へ行って学校の備品の天体望遠鏡を借りて星や月を眺めることが度々ありました。
私の熱心さに応えてくださったのかある晩その天体望遠鏡を内緒で貸してくださったこともありました。その時は家で誰にも気兼ねなく一人で夜遅くまで天体望遠鏡を眺めたものです。当時は天体望遠鏡とか顕微鏡などを買ってもらうなどとてもできませんでした。望遠鏡も顕微鏡も対物レンズ接眼レンズをお小遣いで買って自分で作ったりもしました。もちろん性能は悪く土星の輪がかろうじて見える程度でした。それでも自作した顕微鏡で花の花粉を始めて見たときには興奮したことを憶えています。
そんなことでこんな年になっても星や月を見るのはとても楽しいのです。最近カメラで木星の写真を撮ってみて普通のカメラでも木星の衛星が4個写っているのが分かりました。400年前にガリレオガリレイが自作の望遠鏡で初めて木星の衛星が4個あることを発見したのですがその時の彼の感動が分かるような気がします。毎日木星の写真を撮ってみると毎日衛星の位置が変わるのです。至極当たり前のことですが今まで気が付かなかったので、自分の目で確かめると何だととても面白いことが分かったのです。今夜の木星の月は4個みんな左側にいました。
今夜は天体ショーの写真を撮りながら3時間も楽しめました。5時半に家を出て山の上の農道で月を眺めました。後ろの山の中ではイノシシの鳴き声が聞こえましたが喧嘩でもしているのか結構激しい鳴き声でした。ホタルの時も夜山の中に一人でいるのでこの頃は夜山へ行くことにも慣れました。今夜は山の上から眺めると安下庄湾内に帆船が停泊しているのが見えました。夜なので日本丸か海王丸かは分かりませんでした。
欠け始める前は満月ですから強い光で星は木星を除いてほとんど見えませんでしたが、月食が進み暗くなると全天に星が見えてきました。これも不思議なショーでしたね。昴が見えてきたのには感動モノでした。

今夜は全国的によく晴れて多くの人が月食を見られたと思います。安下庄の夜景もみてください。

 


5時半に家を出ました。

準備が整ったときにはもう始まっていました。

欠けるのは早いですね

殆ど地球の影に入ったので周りの星が見えてきました。

月の左下に二つ星が見えますが、上側の星が天王星です。まだ少し離れています。

 

海の方を見てみましょう。向こうの明るい所は竜崎温泉です。

帆船が分かりますか

 

また空を見てください。よく晴れ渡った星空です。

 

今夜は月が主役ですが、脇役の木星も見てみましょう。衛星が4個とも左側ですね。私たちが地球上から月を眺めるように木星の地表からあちらの夜空を眺めたらどんな風でしょうね。

 

天王星が月に近づいてきました。

 

8時になったのでおなかは空いて家に帰りました。

昴がきれいですね。

月と木星の位置はずいぶん離れました。

月の左下に天王星が近づきました。

天王星の食はもう見なくてもいいでしょう。おなかも空いたことだし。