曜日のない暮らし

日々の暮らしにあるささやかで素晴らしい瞬間
暮らしと心を癒してくれる生き物たち
山本弘三の写真を中心にした日記帳

安下庄の青田祭り 御田頭祭

2013年07月18日 | 日記

 

 7月の14日の午後、倉庫で仕事をしていると笛や太鼓の祭り拍子が聞こえてきました。60歳を過ぎてからは神輿盛への声もかからなくなりこの祭りとも縁がなくなっていました。手元にカメラがあったので祭りの風景でも撮ってみようかと通りに出てみるとちょうど先頭の神輿がやって来たところでした。懐かしくなってカメラ片手に神輿についてゆきました。子供の頃にはこの祭りがすごく楽しかったのを思い出します。私の集落では私が子供の頃には子供の数が多かったので男の子は小学5年生と6年生のみが参加できて小さい子供はまだ出る幕がなかったように覚えています。でも、今は少子化で子供の数が少なくて男の子は幼稚園まで含めた全員参加のようです。

このお祭りは田植えの終わった直後の青田祭りで例年ですと7月の20日前後の大潮に行われてきました。今は安下庄には田んぼはほとんどなくなっていますが今でも夏のお祭りとして守られています。神輿は長尾八幡宮を朝8時に出発して西から東へ向かって各集落を回り夕方には東の端の鹿家の集落まで行きます。そこからは神輿は船に乗って海岸沿いに各集落を回りながら夜の8時に長尾八幡宮のある庄の港まで帰ってゆきます。

子供の頃は父親が夜になると八幡宮の下の海岸まで神輿のお迎えに連れて行ってくれたものです。当時は祭りというと現在のようなことはありません。町中の人が出てきたのではないかというほどの賑わいでした。夜店もたくさん出ていて子供心にはそれが目当てだったのかもしれません。

今は集落によっては神輿を担ぐ人がいなくって軽トラに神輿を積んでパレードをするところもあります。

家の前で祭りの一行を撮ってみたのですが、夕方になって神輿が船に乗ってお宮へ帰るところも撮ってみようと思い立ち、鹿家の港まで行きました。その夜の部はまた別の日に紹介します。今日は私の住んでいる塩宇でのお祭り風景です。

 


今日の音楽

夏の思い出

ソプラノ :鮫島有美子

http://www.youtube.com/watch?v=3un5Hz-E0b8

 

いい歌ですね。誰にでも夏はきっと良い思い出があると思います。子供の頃の小さな感動、青春時代のときめき、遠い夏の日の思い出は大事にしまっておきましょう。


安下庄の御田頭祭

 

先頭は長尾八幡宮の神輿です。昔の神輿に比べるとずいぶん小ぶりになりました。

今はこんな小さな子供まで祭りに参加しています。

 

菅原神社の神輿です。

何処かのお孫さんでしょうか。

みかんの集荷場で神事が行われます。

塩宇青年会の文字が見えますがいつの頃からか青年会という組織はありません。活躍しているのは老人会の方です。

次の引き渡しの集落から神輿のお迎えが来ました。軽トラで運ばれます。

 

参拝に集まった人たちにはアイスキャンディーがふるまわれます。

私も1本いただきました。

昔はこの広場に人がいっぱいになっていましたが今はこんな風に人も少なくなりました。

最近ではこの集落で小さな子供のいる風景を見ることはほとんどなくなりました。連休で町から帰っている人たちでしょうか。

ここでの神事も終わり次の集落へ神輿は渡されました。軽トラで運ばれてゆきます。

神輿は出てゆきこの集落での祭りは終わりました。

皆さんご苦労様でした。

 

蝶や虫を撮るのは慣れているのですが人を撮るのはまだまだ苦手です。それでも時にはイベント紹介もしなくちゃあと思って頑張ってみました。