医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

地に落ちると落ち着く

2011-07-26 06:40:57 | 薬局
とんでもないことだ!

レセプトデータが製薬企業に流れているらしい。
レセプトは支払い基金に持ち込まれるが、ここでレセプト上の記載ミスや保険番号の間違いなどが審査される。
その後、審査済みレセプトは保険者に回されて、さらに医療費の適正化が点検される。
微妙に審査と点検では内容が異なる。
例えば、医科・歯科のレセプトと調剤レセプトの食い違いなどの「突合点検」や、複数月に渡る連続使用ができない薬などの「縦覧点検」などが行われている。
これはかなりの手間ひまがかかる。
従って、保険者からの返戻は半年、1年の経過後になることもしばしばである。

実は、この保険者による点検作業を外部に委託しているケースが多い。
自分たちの財布を確り管理する立場なのに人様に任せること自体が怠慢だ。
にもかかわらず、現実はほとんどが業者任せになっている。
この業者も競争である。
いくらでやるかが勝負となる。
保険者としては1円でも安けりゃ良い訳だ。
安く受託するところも出てくる。
受託したのはいいが利益が出ないと、このレセプトデータはお金にならないのかと考え出す。
そんなデータが欲しいのは製薬メーカーだ。
どこの、どの医療機関で、どの先生がなどの自社品の情報はマーケティング上必要である。
何となくダメとは知りつつも需要と供給のバランスに委ねることになる。

とりあえず個人名は分からないようにマスキングされているらしいが、医療機関コードはそのままらしい。
それを辿ると患者名まで分かってしまう可能性は高い。
これは究極の市場調査であり、市場把握である。
例えば、がんの患者さんが特定できると、効くか効かないか微妙な健康食品が売れる。
売り方は簡単だ。
直接ダイレクトメールが最も効率的だ。
さらに生活習慣病なども顧客を落とし易い。
その他にも考えるといくらでも悪用が可能だ。
悪用といえるかどうか微妙であるが、かなりターゲットを絞り込める。
何と言っても命は一つ、かけがえのないものである。
日ごろの健康への不安が解消されるとなると手を伸ばしたくなる。
それもターゲットはピンポイントだ。

こんなことがまかり通っていること自体がおかしな話だ。
そう言えば、ある薬局グループでは処方せんデータを売っているって話も聞いたことがある。
もし本当なら薬局も地に落ちたものだ。

皆さん、そんな薬局知っていますか。
ただのうわさだけならいいのですが…。


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コメント (2)
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