医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

やっててよかった

2024-03-29 04:58:21 | 薬局
努力は報われるとはよく言ったものだ。

今回の調剤報酬改定では「調剤基本料」のプラス3点で喜んではいけない。
ここは薬価差益で消える。
「地域支援体制加算」のマイナス7点分は「連携強化加算」+「医療DX推進体制整備加算」が出来なきゃ取り戻せない。
要は、マイナス改定だってことに気付くべきだ。
そんな中で唯一明るい兆しを感じているのが在宅に取り組んできた薬局である。

最近、若手の薬剤師が新規で開局して、地道に成果を出しているのが在宅を主体とした薬局である。
私の知り合いにも何人かが順調に新しい店舗につなげている。
これはまさに私がセミナーで伝えている”薬局マーケティング第2世代”である。
在宅の中でも急速に伸びているのが麻薬の取扱いである。
麻薬の管理は難しい。
麻薬庫を見せてもらうと30種類ほどの在庫を抱えていた。
さらにPCAポンプの貸し出しも行っている。
これが医師や訪問看護師からのニーズに刺さったようだ。
そんな活動をSNSなどのソーシャルネットワークを通じて拡散させるらしい。
思わぬところからオーダーが来る。
まさに今どきである。

営業をかけなくても処方箋が舞い込むコツがある。
先ずは「断らない」だそうだ。
どんな患者に対しても一度断ると二度と依頼がないと心得る。
次に「時間外・休日対応」は積極的に対応する。
今回の報酬改定では特定の患者に対する「時間外・休日対応」に大きな評価が付いている。
今までとは大違いだ。
上記を含めて「高度在宅への対応」がある。
がん末期の終末ケアや医療系ケア児への対応である。
これらへの対応が評判になると黙っていても在宅の話が舞い込んでくる。

確かに在宅は精神的にも肉体的にも大変な仕事である。
それでもじっと我慢しながら頑張ってきた薬剤師に、今回は「在宅薬学総合体制加算2」(50点)が報いてくれた。
要件としては、さほど難しくはない。
薬剤師2人の常駐体制と無菌室、クリーンベンチ、安全キャビネット等の設備くらいじゃないだろうか。
それによって在宅患者の全てに「在宅薬学総合体制加算2」(50点)の算定できる。
苦労が報われた報酬である。
因みに「在宅患者緊急訪問薬剤管理指導料1」における夜間・休日・深夜訪問もありがたいそうだ。

やっててよかったねぇ~。
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ミュー)
2024-03-29 06:52:15
常勤2人っていうのが,納得できないですねぇ。
お昼休み,閉局後に在宅行ってる身としては,常勤の縛りは納得できないです!!!
ブログ,毎朝仕事前にチェックして刺激もらってます!
今日も頑張ります!!
Unknown (駒形SAN)
2024-03-29 11:17:33
確かに在宅薬学総合体制加算2には薬剤師の常駐2人が要件になっています。
今回の報酬改定では健康サポート薬局と地域連携薬局のいいとこ取りしているので、残念ですが仕方ないですね。
Unknown (地方の一薬剤師)
2024-03-30 08:10:59
常駐2人とは書いていない気がします。今のところはですが…
Unknown (駒形SAN)
2024-03-31 00:47:38
あらあら!
私の勘違いですかね。
初めの資料に「常駐」ってあったような気がしました。
「常駐」って何だ?
と、思ったような気がします。
2名以上の応需体制のようです。

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