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医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

一緒に考える

2025-08-11 03:58:48 | 薬局
不安をあおるようだけど変化は確実に迫っている。

私が担当の「薬局経営研究会」を広島でやってきた。
正直な話、中医協の動きがないので現段階での来年の予想は難しい。
ただ個人的には調剤報酬の傾向と対策に右往左往するよりも大事なことがあると思う。

薬局が売られる時代になった。
ある面での売り時なのかもしれない。
それは先が見えないからだ。
薬価差益は縮小傾向が顕著であり、職員の確保事情は厳しさを増す、物価高から諸経費は天井知らずだ。
それに対応する売上は増えない。
「対物業務から対人業務へ」というが、加算を積み重ねても頼りになるほどの収益性はない。
救いの神は「調剤基本料」の「地域支援体制加算」などの加算の取得くらいだ。
特に「地域支援体制加算」が算定できない薬局は、国が保険薬局として必要性を認めていないような気がする。
それに気づいていないのが悲しい。
さらに在宅を積極的に展開していた薬局に対する「在宅薬学総合体制加算」が恵みの雨のようだ。
明らかに政策誘導を感じる。
その他はベタ算定が出来ない。

先日の「薬局経営研究会」である悩みがあった。
「職員の給与の引き上げが難しい」である。
確かに売り上げ低迷の中での賃上げは、気持ち的にはあっても現実的には簡単ではない。
適格なアドバイスをしたいが見当たらない。

そこで、私が伝えたのは“強みを見直せ”である。
自社の「強み」を真剣に考えたことがあるだろうか。
薬局が成り立っているのは「強み」が生かされているからだ。
その「強み」を忘れていないだろうか。

薬局は医療機関のマーケティングに“おんぶにだっこ”で何とか成り立った。
ところが頼みの医師はお金が必要な時期は一生懸命働くが、借金が無くなり、子供の学費の必要が無くなると、自分の人生を振り返る。
「そんなに頑張らなくてもいいんじゃないか」である。
そろそろ薬局は自らのマーケティングを意識して、自らの挑戦が必要になる。
その挑戦が「強み」に隠されている。

「強み」はそれぞれの会社や薬局によって異なる。
一概にこれが出来るとか、あれをしたらとは言えないが「強み」の生かし方はある。
「強み」は最低でも5個くらいは並べて欲しい。
1つでは総合作用が期待できない。
発想を切り替える知恵が必要だ。

そんなことを一緒に考えたいと伝えた。
機会を見て、その薬局に行ってみたいと思っている。
発想は自由だ。
後は、実際にやるかやらないかは経営者の経営意欲じゃないだろうか。

やらない選択は“時間の問題“を招く。

因みに、私の担当の広島での「薬局経営研究会」は来月で終了する。
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