”必要は発明の母“と言うが、必要を見つめる感性が欲しいね。
以前から痛めている右腕の調子が悪い。
ここ最近の出張の移動はキャリーケースになっている。
キャリーケースはあまり好きじゃなかったが、さすがにショルダーでの移動がきつくなった。
空港で重さを測ると軽い時で6~7Kgで、ちょっと長旅になると限りなく10Kgになる。
これを持ち歩くのは限りなく68歳の高齢者にはつらい。
そこでキャリーケースに切り替えた。
これがすこぶる楽ちんだ。
ところが、このキャリーケースを動かすのは楽だが、意外に腕には負荷がかかっているようだ。
段差やタイルなどの凸凹に微妙な力が入る。
気が付くと潜んでいた右腕が痛み出してきた。
お陰様で、効くとは思っていなかった〇〇テープを貼ると、少し痛みが和らぐ気がする。
ただし、連続で貼り続けるとかゆくなる。
今までは皮膚から鎮痛剤が浸透するなど信じられなかったが、今になって高齢者がシップ剤を欲しがる気持ちが分かる気がしてきた。
と言うより、自分も高齢者だってことを実感させられている。
さて、ここで今さらではあるが、このテープ剤の使い勝手の良さに唸らせられる。
真ん中の1番のフィルムをはがし、患部に貼った後に2番、3番と貼っていく。
これが思いのほか上手に貼れる。
以前のは上手く貼れずくちゃくちゃになって捨ててしまったことがある。
何と時代遅れなことを言っているんだと笑われそうだ。
この仕組みはだれが考えたのだろうか。
ひょっとしたらコンビニのおにぎりからのヒントかな?
などと思いを巡らす。
服薬指導時に患者の不便や使い勝手の悪さなど聞くことはないだろうか。
ちょっと違うかもしれないが、私が飲んでいるサプリメントの外箱が開けにくい。
しかも中のアルミ包装も手では開かない。
両方ともはさみが必要になる。
さらに、カプセルのPTP包装から出しづらい。
ちょっと力が必要なレベルである。
高齢者には不向きな気がする。
でも、必要としているのは私のような高齢者だ。
そんな服薬上の話や使い勝手などが大きな改善につながるような気がする。
それを特許でも申請するととんでもないことになる。
まさに現場ならではの発想である。
そして、薬剤師だからできる”必要は発明の母”じゃないだろうか。
ここは「父」でもいいけどね。
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