医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

世間並になみだ

2024-03-18 04:15:04 | 薬局
世間一般はどうなっているのかを考えた対応が欲しい。

久しぶりに大阪、広島、福岡と「薬局経営研究会」にお顔を出してきた。
調剤報酬改定を控えて活発な質問が飛び交っていた。
質問によってそれぞれの理解度が深まる。
はっきり言って参加者のレベルはかなり高くなっているものと思われる。
質問の質が違う。
要は、厚生労働省から出されている資料に関しては、ある程度読み込んでいる感じがある。
「薬局経営研究会」では、すでに何度も傾向と対策については解説があったはずだ。
それによる学習効果がはっきり表れている。

スポット的なセミナーなどからの質問では、正直なところ「申し訳ございませんが、資料は読みましたか」と聞きたくなるような基礎的な質問も多い。
そんな時に思うのは、きっと答えても分からないんじゃないだろうかである。
知識にはある程度のベースがないと、質問もとんちんかんなものになる。

さて、本題は「調剤基本料」に上乗せされた+3点である。
厚生労働省は、建前上は40歳未満の薬局勤務薬剤師、事務職員への賃上げみたいな話になっている。
2024年度は2.5%、2025年度は2.0%などとしている。
この2.5%や2.0%でいいのか。
世の中の賃上げ率は5%以上がほとんどだ。
そんな中で2.5%が難しいなどと言っていると職員の確保など出来ない。
先日の発表によると連合の要求は5.28%だそうだ。
ドラッグストアも軒並み6%台となっている。
2.5%が難しいなどと言っていると人がいなくなる。

ここで40歳未満の根拠が分からないが、薬剤師の給与はそれなりに高い。
ここはそれほどの配慮が必要ないのではないかと思う。
地域によって格差が大きい。
また年俸制も多い。
問題は事務職員である。
最近では事務だけではなく調剤助手としても活躍してくれている。
調剤助手は業務の慣れがスキルとして評価される。
要は、頻繁な入れ替わりでは困るってことだ。
この給与が最低賃金に毛が生えたような薬局が多い。
経営者は良い人財が来ないと嘆く。
来るわけがない。

ある地方都市で事務スタッフの年収を310万円に引き上げたそうだ。
その結果、応募者が思いのほか多かったらしい。
今まではいくらかと聞くと、確かに低い。

そろそろ経営者の報酬の見直しも必要なのかもしれない。
飯の種がなくなるよりはましだ。

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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぱんや)
2024-03-18 19:49:29
いつもお世話になっております。
薬局のBCP作成用の雛形
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kyuukyuu/saigai/yakkyokubcp.html
参考にすれば良いでしょうか?
Unknown (Unknown)
2024-03-18 21:17:46
事務員はいくら給料を出しても集まらないし、続かない。お金の問題では無さそうだ。
募集の金額も地方の割に出している方です。
最近は頭を使わなければならない難しい職種だとおもっているらしい。しかしたまに高めの給料に飛びつくやつもいる。ただその人達も今までの人生でそれ程学習や試験等に力を入れてこなかったせいか覚える事ができない。あるいは体が拒否反応を示すようだ。だからすぐに離職する。こちらもその様な背景があるのを知っているのでそう簡単には雇えない。そういう方々を雇うと今働いているスタッフも同調して辞めるのではと考えてしまうからだ。
現に次の改定が発表されているが誰も自主的に読もうともしないし、調べようともしない。こちらから言えばおそらくやっているフリだけするくらいだろう。

頭が痛い。
BCP (駒形SAN)
2024-03-19 02:17:27
いつもありがとうございます。

BCPに完成品などありません。
何かを参考に自薬局独自に作成が必要です。
当社もいろいろな資料を参考にひな型を持っています。
先ずは、ひな型のコピー版から始めてはいかがでしょうか。
そこに薬局周辺のハザードマップなどの添付があればなんとかなります。
何か追加があれば改訂版になります。
先ずは、BCPを作成して薬局ごとに説明するのが研修じゃないでしょうか。
今どき… (駒形SAN)
2024-03-19 02:30:10
何世代というのでしょうか。
使いづらい若者が多いように思います。
それは事務員だけではないようです。
加えて”~ハラ”問題もあります。
正直なところ、面倒な時代になったと思います。
そういうものだとして接していくしかないと思います。
気持ちはわかりますが、やるしかありません。
ただ、全部が全部でもないと思います。
先ずは、ダメ出しをやめて、どうやったら育つのかへの切り替えが必要じゃないでしょうか。
言うのは簡単かもしれませんが、私は社員への声かけから始めたいですね。
何をどうしたらいいのかわかっていないように思います。
Unknown (Unknown)
2024-03-19 10:15:13
若者は使いづらいので18歳から24歳くらいまでは特別有能な方が来ないかぎり採用困難です。
まだ認識が近い35歳から40代後半の方に狙い撃ちしています。が、20代の方と考え方は変わりません。反対に風邪以外に慢性的な体調不良等申しでてくるし、かといって覚えが良い訳ではない。
いったいどんな世代やタイプの方を選んだら良いのだろうか?
Unknown (地方の門前)
2024-03-19 12:58:37
最近は薬剤師も事務員も採用時の要求は基本土日休みで9-18時勤務が前提で、次に年収ですからね〜?
世間や公務員が週休3日とか言ってるのに薬局にだけ24時間あけろとか、基調30円で給与上げろとか要求が狂ってますよね
そんな業界に一般人は来ないですよ
今回の薬価ダウンに伴う在庫の減耗はとんでもない金額になるし給与ですら上るの厳しいですわ
不満鬱積! (駒形SAN)
2024-03-19 14:34:33
いやいや、どの世代も同じだと思います。
教育の在り方に問題があるように思います。
政治家も偏った支援者の応援に頼ると、偏った考え方を押し通さなきゃなりません。
どこかで何かが壊れかけています。
プラスもどき (駒形SAN)
2024-03-19 14:35:58
権利の主張は強くなっています。
でも権利には義務が付きものだってことを忘れているんじゃないでしょうか。
休みと給料の主張は必要かもしれませんが、その中身がどうなのかを考えて欲しいですね。
今回の調剤報酬で賃上げ分がどうのこうのに対する反論がなさすぎです。
中医協に関係した人や組織は上手く乗り切ったような話をしているように思いますが、本当に勝ち取ったプラス改定なんでしょうか。
Unknown (通りすがり)
2024-03-20 07:35:44
賃上げの件、事務職員も40歳未満と勘違いしている方多いですね。
知り合いが、うちは全て40歳以上だから関係ないと言ってました。
医師から薬剤師までは・で区別してその後は 、 になって事務職員だから、日本語は難しい⁉️
厚労省YouTubeでも、保険局の直の説明会でも事務職員は年齢関係ないと言われてました。
Unknown (通りすがり)
2024-03-20 07:43:53
3種類のBCP
全て策定してないと、連携強化加算と医療DX推進体制整備加算の算定は不可に❔❔なってしまうのでしょうか。

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