医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

見せちゃいました!

2024-10-10 04:27:12 | 薬局
知ってもらうことから始まる。

今回の調剤報酬改定から見えてきた傾向に、在宅におけるターミナルケアへの対応がある。
麻薬の取扱いや無菌製剤処理、ターミナルケアや緊急時の対応である。
何となく従来の高齢者に対する服薬管理から一歩踏み込んだ管理が求められている。
「在宅薬学総合体制加算2」などは上記の対応を想定した高報酬となっている。

そこで考えなければならないのが、どことの連携が必要になるのかである。
従来はどちらかと言うと介護支援専門員(ケアマネジャー)だったように思う。
介護保険がらみの「居宅療養管理指導費」が中心だった。
これからはどうも「在宅患者訪問薬剤管理指導料」への取り組みも重要じゃないかと気づかされる。
その時の連携先は訪問看護師となる。

一時期、薬剤師が聴診器を持ってバイタルチェックが必要だなどとブームになった。
この流行りはどうなったのだろうか。
今でも聴診器を首からぶら下げて訪問しているのだろうか。
基本的に私の一貫した考えは”餅は餅屋に任せる”である。
それぞれには学んできた知識がある。
それをいかに患者のために活かせるのかが大事だと考えている。
知識を広げるのではなく深めることが重要な気がする。
人の領域に足を踏み入れられるといい気はしない。
侵害されたら仕返しが来るのは当たり前になる。
それぞれには専門性を発揮する領域がある。

そんな訪問看護師であるが意外にも薬局を知らない。
薬局を知らないとは処方箋から薬が出来上がるプロセスを知らない。
さらには薬学的知見による服薬管理がどんなものかを知らない。
そんなこともあって地域の訪問看護師に薬局見学を持ちかけてみた。

やってきました休みの日にもかかわらず。
それなりに興味があるようだ。
先ずは、オンライン資格確認から患者情報が確認でき、重複や相互作用にチェックができる様を見てもらう。
薬歴は音声入力で難しい医療用語も一発で出てくる。
次に、処方箋はQRコードを読み込むと入力ができ、処方データが全自動錠剤分包機や全自動散薬分包機に連動して速やかに調剤が出来る仕組みを紹介する。
さらに錠剤のピッキングには、ピッキング監査システムでチェックし画像を残して安心。
軟膏などは練り機の均等混合で驚かせる。
最後は無菌調剤室を見せてPCAポンプの貸し出しもやっていることを伝える。

何気なく書いたがここらへの演出は各薬局にお任せする。
要は、薬局をもっと知ってもらう努力が足りない。
今回は訪問看護師へのアプローチだったが、次回はケアマネジャーへもやってみたい。

ささやかだけど“薬局・薬剤師の見える化”が見るか?
コメント (4)
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