気がつくと診療所も業態転換が始まっている。
コロナ禍では自宅でのテレビ時間が長くなる。
テレビからは面白おかしくコロナ感染や政局の話が繰り返される。
よくいろいろなネタを探してくるものだと感心させられる。
私などは月に2回の「薬局経営の知恵袋」のネタ探しでさえも四苦八苦している。
そんなテレビを見ていて気がついたのが「内視鏡クリニック」のコマーシャルだ。
意識すると意外に多い。
私も大腸検査で内視鏡クリニックに何度か通っている。
ほとんど外来患者はいない。
私の場合は大腸だったので私を含めて患者は3人だけだ。
その時に感じたのは内視鏡だけでもやっていけるんだであった。
自宅から札幌駅に向かう途中に「在宅医療クリニック」が出来ている。
気がつくと他にもある。
在宅医療は365日、24時間対応になる。
そんな厳しい働き方に挑戦する医師が増えている。
やっぱり医師は志が違う。
コロナ禍では急速にニーズが高まっているのではないだろうか。
在宅専門のクリニックはいつから始まったのだろうか。
何となく20年前くらいからだろうか。
開業当初は医師会からの反発も多かったと聞いたことがある。
ところが今ではしっかりとポジションを固めている。
先日、当社の顧問税理士からワクチン専門のクリニックの話があった。
医師会が認めてくれるかどうかの相談である。
私はそんな医師会がどうのこうのよりもワクチンだけで成り立つのかが気になった。
実は小児科の収入の半分近くがワクチン収入だそうだ。
これがバカにならないらしい。
ワクチン専門クリニックは成り立つだろうか。
診療所は全国に10万軒を超えている。
専門性があるので科目ごとに競合がある。
それにしても新しい業態に向けたイノベーションを感じさせる。
薬局も新しい業態の開発が必要じゃないかと考えさせられた。
在宅専門の薬局は出始めている。
実は、私が前職を辞めて1年半ほどした時に在宅専門の薬局を開局している。
はっきり言って大変だった。
小さな小さな薬局で600万円が開業資金だった。
どんな薬局か想像がつくと思う。
ところが、そんな薬局に大手調剤薬局の人が訪ねてきた。
在宅を始めたいので教えて欲しいだった。
凄い。
どこから知ったのか嗅覚が凄い。
そんなところにもビジネスチャンスがあると思うと担当者を送り込むんだと感心する。
あれから10数年が経過した。
今では在宅専門の薬局も当たり前になっている。
オンライン専門もありかもしれない。