パレートの法則が現実味を帯びてくる。
パレートなどと書くと分かりづらいかもしれないが「2:8の法則」なら聞いたことがあると思う。
簡単に説明すると2割のダメがあるって話である。
薬局で言うと6万店舗の薬局の内、2割の1万2千店舗が今の時代についてこられない。
もっと厳しい言い方をすると2割の薬局がなくなるとなる。
問題はどんな2割なのかである。
このブログでも何度も書いているが…この何度もって何度も書いているよね。
デジタル化に欠かせないのがオンライン資格確認じゃないだろうか。
顔認証付きカードリーダーがないと、後々動きが活発になるかもしれないオンライン診療に付いて行けない。
それに伴う電子処方箋にも対応できない可能性が高い。
ということは時代屋の薬局は絶滅危惧薬局になるかもしれない。
そのオンライン資格確認が10月から始まる。
薬局の顔認証付きカードリーダーの申込率は81.1%だそうだ。
2割弱の薬局が知らないのかやる気がないのか。
正直なところ生き残りが難しいと思われる。
実は、ある人のセミナーで「コロナ対策の補助金申請を行わなかった薬局が2割ほどある」って話があった。
実際に確かめているわけではないが、この2割は共通するような気がする。
ある面では仕方がないことなのかもしれない。
情報収集もITリテラシーも自己責任である。
さて「2:8の法則」には続きがある。
8割の内、6割が普通で残りの2割は優秀らしい。
要は「2:6:2の法則」になる。
優秀な2割があり普通の6割が全体を支える。
残りの2割が消滅する。
この優秀な2割はどこになるのだろうか。
ある組織の加盟薬局数は2万店舗強じゃないだろうか。
そんなことがふと頭をよぎる。
因みに、優秀な2割を集めると、ここには「2:6:2の法則」が成り立ち、6万店舗の薬局の内の2割の2割になる2,400店舗が超優秀店となる。
確かに、薬局らしい薬局はそれくらいかもしれない。
6割にいるからと安心してはいられない。
ここにいる6割の2割の7,200店舗は塀の上を歩いているようなものだ。
ちょっとした風でも塀の中に落ちてしまう。
落ちないためには、しっかりどんな塀の上を歩いているのかを知ることじゃないだろうか。
ところで緊急事態宣言が延長された。
あるメディアが「政府は新型コロナ対策の緊急事態宣言について、東京や大阪など19都道府県は今月30日まで延長する方針を専門家に意見を聞く会議で示し、了承されました」とある。
末期的症状だね。
決めるのは専門家だと国民は思ってしまう。
そう思わせる決定権者のだらしなさを感じる。
経営者の諸君、そんなことにならないように自分で判断し、自分で決めることをお勧めする。