医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

勝手に使っちゃ・・・

2014-06-09 06:01:15 | 薬局
だれのモノ…?

薬局に持参する処方せんの内容は誰のものなのだろうか。
住所、氏名などが書かれているので明らかに個人情報であり、その情報自体も個人のモノではないだろうか。
ところがこの情報から個人が特定できなくなった段階で個人情報ではなくなる。
しかし、情報の所有権まで無くなるのだろうか。

ある大手調剤チェーンが子会社を使って処方せん情報を加工した処方動向データの販売を始めた。
新規や年齢グループ別、診療科などが分かる。
さらに特定施設情報や後発医薬品変更不可処方などの詳細も分析可能としている。
しかも日次単位で集計し分析した情報が送られてくるらしい。

買うのは製薬メーカーらしいが、要望に応じてテーマごとに情報を選択できる。
どんな情報が配信されるのか分からないが、もちろん個人の特定は出来ないはずである。
何かの手違いで個人がバレバレになるって可能性がないこともない。
で、お値段は年間360万円からとなっている。
この「から」って言うのが「から」である。
いやいや規模が大きくなると商売の方法はいろいろあるものだ。

処方せんも薬局に渡ってしまうと、どんな使われ方をするか分からない。
ひょっとすると初診時のアンケートに「処方内容は個人が特定できない様に処理し活用させていただきます」とでも書いてあるのだろうか。
個人が特定できなくなった処方せんデータは、個人所有から受け取り所有に変わるのか。

ある医薬品市場調査会社が13年4月から14年3月における国内の医療用医薬品市場の総売り上げを公表した。
それによると前年度より4.8%増の10兆164億円に達したそうだ。
初めて10兆円を超えた。
市場別では病院市場(病床100床以上)が前年度比4.4%増の3兆9,282億円、開業医市場(病床100床未満)が1.4%増の2兆2,466億円、保険薬局等の市場が7.2%増で3兆8,414億円となっている。
この情報からも調剤の市場が伸びているのが分かる。
ただ、保険薬局市場は意外に小さく全体の38.3%にしかならない。

ところで、このデータはどこから集めたのだろうか。
大手医薬品卸だとすると後発医薬品の販売を専門とする、いわゆる販社からのデータもあるのだろうか。
薬価調査でも販社のデータは反映されていないそうだ。
販社は薬価調査から除外されていると聞いた。
と言うことは後発医薬品の実勢価格は実勢とは異なりそうだ。

何ごとも目安である。
見た目より安いって事かな。

今日は、これから東京経由で札幌に飛ぶ。
昨日の3時間コースの研修はなかなかの出来栄えだった。
自己満足かもしれないが、何人かの参加者から「3時間が短く感じました」と嬉しいコメントをいただく。
お陰様で心地よい鹿児島の夜を過ごすことができた。

生かされている自分に感謝!




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コメント (2)
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