医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

薬剤師さんに相談しよう!

2011-03-25 08:04:52 | 薬局
これでいいのか?

「厚生労働省許可 特定保健用食品」なるものとは、一体なんだろう?
厚労省のホームページによると、『「特定保健用食品」とは、からだの生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含む食品で、血圧、血中のコレステロールなどを正常に保つことを助けたり、おなかの調子を整えるのに役立つなどの特定の保健の用途に資する旨を表示するものをいいます。』と定義がなされている。
で、これはあくまでも食品である。
行政が示す表示は国民にとって分かり易さが欲しい。
OTCの3分類も国民にとって分かりづらいような気がする。
何に「特定保健用食品」は薬なのか食品なのか。
もちろん食品であるが、食品なら食品らしい表示があるのではないか。

以前にも書いたが「血圧が高めの方へ」と大きな表示があると薬のように感じないか。
「血糖値に豆鼓エキス」も同様である。
日経新聞の一面広告にあった。
確かに効くとはどこにも書いていない。
でも、「大学との研究により発見された」「豆鼓エキスで血糖値を穏やかに」の表示は、その後の言葉を連想させる。
面白いのは「血糖値管理は簡単ではありません。何年も続けてきた生活習慣の見直しは大変努力が必要だと感じています」納得!
「だから無理なく始められる 特定保健用食品をおすすめしたいのです」
なかなか素晴らしい。
確かに、生活習慣を変えるのは難しい。
私も週2回の休肝日など夢のまた夢である。
糖尿病薬を服用していても生活習慣には十分な注意が必要…にもかかわらず。
「無理なく始められる」の表現は「無理なく血糖値が下がる」ってことか?
その横に示された糖負荷試験の折れ線グラフがある。
確かに優位さを認める素晴らしい抑制グラフになっている。
これは効きそうだ。
そして、グラフの下に小さく(サンプル数=08人)となっている。
08人の0の前の数字が印刷の関係かどうか表示されていない。
これがちょっと残念だ。

こんな素晴らしい食品は「特定保健用食品」ではなく漢方エキス剤として医療用医薬品又はOTCの第2分類に入れて欲しいと願う。


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