医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

新人は新人

2011-03-29 05:26:53 | 薬局
6年制薬剤師の受け入れ。

いろいろな方から相談があるのが、来年から新規採用になる6年制の薬剤師の処遇がある。
今までの薬剤師との給料や処遇の格差に苦慮している。
皆さんはどの様にお考えであろうか。

私が社長ならこんな考え方をするかもしれない。
6年制の薬学部を出ても、所詮新人は新人である。
実際の調剤や患者とのやり取りが出来るわけもなく、即戦力とは行かない。
新人薬剤師も何をやっていいのか不安だらけであろう。
大学で習った医薬品と名前も量も異なる。
何よりもどこにあるのか探すだけでも大変だ。
そうは言っても2年余計に勉強してきた分を評価して、手当として先出しをしてはいかがであろうか。

例えば4年制薬剤師が3年経過するとかなり使いものになる。
その3年後の賃金モデルをベースに考えるのである。
例えば3年勤務の薬剤師の給与が、入社時の基本給プラス3年間の昇給分とすると、この上乗せになった昇給分を調整給として、6年制薬剤師に上乗せする。
従って、6年制薬剤師の給料の総支給は4年制薬剤師の3年勤務と同様となる。
但し、調整給は基本給ではないのでボーナス時の評価には反映されない。
さて、この調整給であるが3年間で基本給に組み入れていく必要がある。
結果として3年後には調整給がなくなり、基本的には3年後は6年制も4年制も同じになる。
3年後からは能力給で差が出る仕組みも必要だと思う。
いつまでもエスカレーター方式で年齢が同じであれば、給料も同じではいい人材が逃げてしまう。

この前提となるのが会社における人事考課制度の整備である。
薬剤師の採用は中途採用が多い。
中途採用の給与は前職との比較になると思うが、これでは新人から育ててきたいい人材が割を食う可能性が出てくる。
地区事情もあり薬剤師の確保が難しいとは思うが、そろそろ本格的な賃金規定と人事考課制度の導入が必要だ。



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