医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

看取る

2009-12-22 10:21:19 | 薬局
2009年4月1日に「がん対策基本法」が施行されている。
今回の診療報酬改定の中医協議論の中にも含まれている。
国はがんで亡くなる人が増加すると見ている。
既に、統計によると半分はがんで亡くなっている。
それも肺がんが一番多いようだ。
近年、消化器系を抜いての増加となっている。
タバコの値上がりは、禁煙が増えて肺がん予防になるのだろうか。
それはそれとして、国は治療技術の進歩により、従来とは異なる療養が始まることを予測している。
それは通院による治療であり療養である。
通院となると在宅となる。
在宅となると薬局につながる。
薬局はどこまでがんの患者と向き合うことが出来るのか。
化学療法、治療スケジュール、副作用、有害事象対策の説明など、現在は医療機関内で行われていることを在宅で行なうのである。
今回もハイリスク薬の服薬指導が調剤報酬で評価されようとしている。
いつも話をしているが、従来の患者は歩いて薬局に来てくれた。
これからの超高齢社会は歩いて来られない患者が増える。
このメニューの開発ができるかどうかで、中小薬局の経営は大きく変わる。
特に、今後増加が予想されるがんの在宅患者に、薬剤師として何が出来るのであろうか。
どこまで出来るか分からないが、がんの患者には死も想定される。
薬剤師は看取りが出来るのか。
薬剤師は患者の死に直面していない、そんな事を言っていた人がいた。
確かに、病院内でも薬剤師が看取ることはないのかもしれない。
コメント
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