医療・介護を支える継続企業の知恵袋

毎日ブログを書き続け10年が過ぎました。2025年、2042年に向けた医療介護の厳しい時代を乗り切る策を考えます。

ご存知ですか?

2009-12-09 08:26:55 | 薬局
ご存知ですか? 「漢方」の現在。
日本漢方生薬製剤協会なる団体が新聞に一面広告を掲載している。
私が知る限り日経新聞と北海道新聞には掲載がある。
凄い広告費である。
どこから資金が出ているのか?
内容は漢方薬の有用性をアピールしている。
保険適用から外されそうなので業界も必死である。
その中で取り上げられているのが「大建中湯」と「抑肝散」である。
大腸がんなどの外科手術後に起きやすい、腸管の麻痺に効果があるのが大建中湯である。
確かに、投与されている患者がいた。
それも、1回の服用量は漢方エキス剤2包ずつになっている。
かなりの量である。
実は、間違って1包で渡したことがある。
気がついた時は、次ぎの処方せんが来た時だった。
ここは仕方ないので、「何気なく2包服用してください」と渡す。
紛らわしい処方せんなのだ。
方や抑肝散は認知症のBPSDと言われる問題行動や周辺症状の改善に効果があるらしい。
もともとは夜鳴き、疳の虫の薬だった。
それが今では認知症によく使われている。
適応症を見てみると認知症の言葉は出てこない。
と言うことは、適用外ということになるのであろうか。
広告を見ると認知症に効くとは書いていないが、使用されているとなっている。
何だか紛らわしい表現である。
そんなにいい薬なら正式に認知症の適応を取ればいいのに。
日本は恵まれている。
何でも症状を言えば、医師は処方してくれる。
ありがたい、ありがたい。
残った薬は再生できないのかなぁ…

コメント
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