花ごよみ

映画、本、写真など・

ガラスの殺意  秋吉利香子

2019-02-09 | 本 あ行(作家)

ガラスの殺意

事故で記憶障害になった、
麻由子が主人公。

麻由子は殺人容疑で自首し逮捕された。
麻由子が犯人?
それとも麻由子の夫?

障害のため20分程度経過すると、
記憶が喪失。
自分の置かれている立場がつかめない
不安と困惑。

高次脳機能障害という病に
翻弄される麻由子。

病気の原因は、
通り魔により両親が殺害された事件。
その犯人から逃げる途中
麻由子が遭った交通事故。

毎日繰り返し知る両親の死。
麻由子の行動に振り回され、
家族も本人ももどかしく
耐えがたい状況。

真実はどこにあるのか。

ラストは予想がつきましたが
切なさが残りました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ある町の高い煙突 新田次郎

2019-02-09 | 本 な、は行(作家)

ある町の高い煙突 (文春文庫)

煙害を受けた村民と企業が
解決に向けて取り組んだという、
実話をもとに書かれた小説。

時代は明治から大正時代初期。

舞台は茨城県日立市。

企業は日立製作所前身の木原製作所。

映画化されるというので読みました。
企業と村民の争いというのではなく
住民は煙害に悩まされたものの、
会社側も煙害に対し真摯に向かいあい、
世界一高い煙突を作ったという事実。
そんなことが本当にあったんだと
感銘を受けました。

村民、企業それぞれ解決に向かい
まっすぐに進む姿、
爽快感が残る小説でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする