花ごよみ

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死神の浮力  伊坂 幸太郎

2014-04-04 | 本 あ行(作家)

死神の浮力

「死神の精度」の「千葉」が
8年ぶりに帰ってきた!!
今回は長編。

死神・千葉さんの1週間のお仕事。
犯人への復讐を切望する父親を担当。
千葉がその復讐に関与することに。

山野辺夫妻は限られた七日間に
自分達の思いを果たすことが出来るのか?

千葉さんはただただ仕事を遂行しているだけ。
千葉さんと山野辺夫婦の会話がユーモラス。

千葉さんのかみ合わない会話、
彼のキャラが、
復讐という暗くて重い内容の
ストーリーを緩和してくれます。

千葉さんの飄飄とした態度が
周りの人たちに
自然となじんでいきます。

仇の人物は一種の人格障害、
サイコパスということで
不快すぎる人物。

少し話が長めで
読み終えるまで結構日数がかかりました。

コミカルな要素も盛りだくさん。
自転車のシーンを
想像してみるとなんだか滑稽です。

千葉さんの存在がダークな
物語を和らげてくれました。
もちろん千葉さんは
同情心も持ち合わせていなく、
冷淡なようにもにも感じてしまいます。

それにしてももうすこし
山野辺夫妻側に立って欲しいとも思いました。
死神だから仕方ないか…






コメント (2)
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