花ごよみ

映画、本、写真など・

楽園のカンヴァス  原田マハ

2013-07-14 | 本 な、は行(作家)


楽園のカンヴァス

アンリ・ルソーの代表作「夢」
その作品に酷似している「夢をみた」。

「夢をみた」の真贋を探るため
ルソーの研究者である、
ティムと織絵の2人が
その鑑定を求められる。
所有者が指定した鑑定条件。
それはルソーにまつわる物語を読むこと。


ティム・ブラウン、織絵と同じように
ルソーが絵を描いていた当時に
思いを巡らすことが出来ました。

ルソー、ピカソ、
セザンヌ、エル・グレコなど、
ネットで画像を探しながら
読み進めて行きました。

ルソーの代表作、
神秘的な作品「夢」
遠近法も明暗法も無視し、
独特の世界を描くルソーの才能を見抜き、
その作品に高い評価をしたピカソ。

ジョゼフの、
ルソーを受け入れる愛と、
ジョセフの妻であって、
ルソーのモデルになった、
ヤドヴィガに対しての深い愛。

ルソーの研究者ティムと
織絵のとのいきさつ。

ルソーの絵に関わった人々の情熱と
永遠が込められた作品「夢」。

緊張感もあって
絵の世界に誘い込まれました。

時を超えたラストシーンもきれいで、
心地よい余韻が残る物語でした。




コメント (6)
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