花ごよみ

映画、本、写真など・

四畳半神話大系&太陽の塔 (森見 登美彦)

2005-03-25 | 本 ま、や行(作家)

トンチキな大学生の妄想が再び京都の街を駆け抜ける!!! 

4つの話が平行に進展していきます。
4つのサークルの選択肢が有る内どれを選んでいたら
どうなっていたかと思いながら・・・

いずれの話にも唾棄すべきまでと書かれている 
宿敵の、でも憎みきれない小津っていう 
ヘンテコな盟友が絡んできます。 
 
蛾を異常に怯える明石さんは
その恐怖を共有出来るものとしての
共感度、大 ! ! ! 

その他の登場人物も個性的で魅力一杯です。 
 
小さなクマのぬいぐるみも 
面白い場面で登場します。



 〔太陽の塔〕(ファンタジー・ノベル大賞受賞作)と 
まるで同一人物の様な 
主人公の日常は
究極のバカバカしさで
おかしいやら情けないやらで
なぜか悲哀感さえも漂わせてくる程。。。。 

前作「太陽の塔 」では切ないエンディングが
心にグッときました。 
今回はそこまでは行かないけど。。。

内容に反して文体は 
硬質で品格さえも感じられる。 
その落差も面白い。 

ばかばかしい内容と格調高い文体が
妙な調和を醸し出している。 


次作ははどんな方向に
進んでいくのでしょうか ? ?

また、おなじだったりして……




コメント (4)
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