4つの話が平行に進展していきます。
4つのサークルの選択肢が有る内どれを選んでいたら
どうなっていたかと思いながら・・・
いずれの話にも唾棄すべきまでと書かれている
宿敵の、でも憎みきれない小津っていう
ヘンテコな盟友が絡んできます。
蛾を異常に怯える明石さんは
その恐怖を共有出来るものとしての
共感度、大 ! ! !
その他の登場人物も個性的で魅力一杯です。
小さなクマのぬいぐるみも
面白い場面で登場します。
〔太陽の塔〕(ファンタジー・ノベル大賞受賞作)と
まるで同一人物の様な
主人公の日常は
究極のバカバカしさで
おかしいやら情けないやらで
なぜか悲哀感さえも漂わせてくる程。。。。
前作「太陽の塔 」では切ないエンディングが
心にグッときました。
今回はそこまでは行かないけど。。。
内容に反して文体は
硬質で品格さえも感じられる。
その落差も面白い。
ばかばかしい内容と格調高い文体が
妙な調和を醸し出している。
次作ははどんな方向に
進んでいくのでしょうか ? ?
また、おなじだったりして……