毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
ほっと・・
2008年02月14日 / 塾
塾生のY君が私立T中学校に合格した。名古屋最難関の男子校であり、小学4年生の終わり頃に入塾して以来、ずっと合格目指して頑張ってきただけに、合格が決まって塾にやってきた昨日は本当に嬉しそうな顔をしていた。私も彼がこの栄冠をつかむまでには色々頭を悩ますことが多かったから、合格してくれて心の底から嬉しい。
毎月塾で実施している模擬試験ではずっと好成績をあげ、成績優秀者にも名を連ねるだけの学力の持ち主であり、T中学合格は確実なものだと私はずっと思ってきた。国数理社の4科目ともバランスよく得点でき、あえて言えば算数の点に少し不満が残るくらいで、彼に関してはまったく心配していなかった。ところが、昨年12月に大手予備校・河合塾の実施するT中学入試模試を受験したところ、算数で18点しか取れず、合否判定も最悪のD判定が出てしまってから、大きく歯車が狂ってしまった。ちょうどその模試を受ける前からT中学校の過去問を20年ほど前のものから解き始めていたのだが、模試の結果が出てから突然算数の点がまったく取れなくなってしまった。ほかの3教科はそれなりに高得点を取れるのに、算数だけが20点、30点しか取れなくなってしまったのだ。確かにT中学校の算数の問題はかなり難しい問題が多いが、それにしても50点くらいは取らなくちゃいけない。原因を探るため、あれこれY君と話し合ってみたところ、どうも模試の結果がトラウマになってしまい、算数が大の苦手になってしまったようだ。
Y君のお母さんも、自宅で弱音を吐いてばかりいるT君が心配になって、私にアドバイスを求めにきた。「算数の点が取れないからといって気にしなくてもいいです。Y君の力なら他の3教科で十分カバーできますから、せめて40点くらい取ればいいや、くらいの軽い気持ちで勉強していったほうがいい結果がでると思います。さほど心配されることはないですから、後は試験本番まで体調管理に気をつけてやってください」などと、余裕を見せた私ではあるが、内心はそんなにのんびり構えてはいなかった。本当に点数が増えない。私も高校のときに数学が大嫌いであったから、Y君の気持ちもよく分かる。一度悪い点数を取ってしまうと、次には何とかしようと焦る。焦ると心に余裕を失い、できる問題もできなくなり、さらに点数が悪くなる・・、そんな悪循環に一旦陥るとなかなか元通りにはなれない。私は高校卒業するまでずっと数学が嫌いなまま終わってしまった。だが、今Y君に同じ轍を踏ませるわけにはいかない。とにかく余裕を持って1問でも2問でも多く解けるようにしてやらなければ・・。
それからの私は「算数なんて40点くらい取れればいいから、ちょっとくらいできなくても気にするな、へっちゃらさ」などと毎日毎日言い聞かせることに専念した。もともと力はある子だから、心にゆとりを持って開き直ることができれば、難なく乗り越えられるはずだ。「とにかく自信を持て」と口がすっぱくなるほど繰り返した。その甲斐あってか、徐々に点数が回復し出して、直前までには50点は取れるだけの成果が現れてきた。「これならいける、大丈夫だ!」さらに励ましながら、T中入試の日を迎えた。
それまでに他の中学校を2校受験していずれも合格していた。テストのできはさほどよくないようだったが、合格という2文字がY君を強くしてくれたものだと信じていた。入試前日にはT中3年生で、Y君の近所に住む塾生がY君への激励メールを私に送ってくれたので、それをプリントアウトしてY君に渡した。「これでもう大丈夫だから、何も心配せずに頑張ってこい!」そう言って送り出した私はかなりの手ごたえを感じていた。
ところが、入試翌日に塾にやってきたY君の顔を見て愕然とした。「国語と算数がボロボロ・・」元気なくそう話すY君は痛々しかったが、答え合わせをしないうちには何とも言えない。問題用紙は持ち帰ることができたので、それを見ながら私が答え合わせをしてみた。すると、算数がなんと30点・・・。やばい・・。最悪だ・・。しかし私がくじけては絶対いけない、気を取り直して他の3教科の答え合わせをしたところ、理科85点、社会85点、国語65点、合計265点強、何とか合格ラインを超えたようだ。これならいけたかもしれない、ちょっと希望の光が見えた。
話を聞いてみると、1時間目の国語が思いのほか難しくて、あまりできなかったため、そのショックが2時間目の算数にまで尾を引いてしまい、何がなにやら頭の中が真っ白になってしまったと言う。う~~ん、これだから中学入試は恐ろしい。実力を持っていても、周りの空気に飲み込まれてしまって、その力が発揮できずに不合格になってしまった者は多い。だが、Y君は算数が終わった後の2教科、理社で何とか平常どおりの力が発揮できたようなので、私にはそれが嬉しかった。算数と理科の間の休憩時間で、気持ちを入れ替えることができたのが理社での高得点につながったのだ。かなり精神的に成長したようだ。
合格という最高の結果が得られたことは確かに嬉しい。だが、受験勉強という大きな壁を自分の力で乗り越えることができたことは、今後のY君に大きな財産になるのではないだろうか。Y君の中学生活はかなり期待のもてるものになったように思う。
ともあれ、私は心からほっとした・・。何とか受かってくれてよかった。
毎月塾で実施している模擬試験ではずっと好成績をあげ、成績優秀者にも名を連ねるだけの学力の持ち主であり、T中学合格は確実なものだと私はずっと思ってきた。国数理社の4科目ともバランスよく得点でき、あえて言えば算数の点に少し不満が残るくらいで、彼に関してはまったく心配していなかった。ところが、昨年12月に大手予備校・河合塾の実施するT中学入試模試を受験したところ、算数で18点しか取れず、合否判定も最悪のD判定が出てしまってから、大きく歯車が狂ってしまった。ちょうどその模試を受ける前からT中学校の過去問を20年ほど前のものから解き始めていたのだが、模試の結果が出てから突然算数の点がまったく取れなくなってしまった。ほかの3教科はそれなりに高得点を取れるのに、算数だけが20点、30点しか取れなくなってしまったのだ。確かにT中学校の算数の問題はかなり難しい問題が多いが、それにしても50点くらいは取らなくちゃいけない。原因を探るため、あれこれY君と話し合ってみたところ、どうも模試の結果がトラウマになってしまい、算数が大の苦手になってしまったようだ。
Y君のお母さんも、自宅で弱音を吐いてばかりいるT君が心配になって、私にアドバイスを求めにきた。「算数の点が取れないからといって気にしなくてもいいです。Y君の力なら他の3教科で十分カバーできますから、せめて40点くらい取ればいいや、くらいの軽い気持ちで勉強していったほうがいい結果がでると思います。さほど心配されることはないですから、後は試験本番まで体調管理に気をつけてやってください」などと、余裕を見せた私ではあるが、内心はそんなにのんびり構えてはいなかった。本当に点数が増えない。私も高校のときに数学が大嫌いであったから、Y君の気持ちもよく分かる。一度悪い点数を取ってしまうと、次には何とかしようと焦る。焦ると心に余裕を失い、できる問題もできなくなり、さらに点数が悪くなる・・、そんな悪循環に一旦陥るとなかなか元通りにはなれない。私は高校卒業するまでずっと数学が嫌いなまま終わってしまった。だが、今Y君に同じ轍を踏ませるわけにはいかない。とにかく余裕を持って1問でも2問でも多く解けるようにしてやらなければ・・。
それからの私は「算数なんて40点くらい取れればいいから、ちょっとくらいできなくても気にするな、へっちゃらさ」などと毎日毎日言い聞かせることに専念した。もともと力はある子だから、心にゆとりを持って開き直ることができれば、難なく乗り越えられるはずだ。「とにかく自信を持て」と口がすっぱくなるほど繰り返した。その甲斐あってか、徐々に点数が回復し出して、直前までには50点は取れるだけの成果が現れてきた。「これならいける、大丈夫だ!」さらに励ましながら、T中入試の日を迎えた。
それまでに他の中学校を2校受験していずれも合格していた。テストのできはさほどよくないようだったが、合格という2文字がY君を強くしてくれたものだと信じていた。入試前日にはT中3年生で、Y君の近所に住む塾生がY君への激励メールを私に送ってくれたので、それをプリントアウトしてY君に渡した。「これでもう大丈夫だから、何も心配せずに頑張ってこい!」そう言って送り出した私はかなりの手ごたえを感じていた。
ところが、入試翌日に塾にやってきたY君の顔を見て愕然とした。「国語と算数がボロボロ・・」元気なくそう話すY君は痛々しかったが、答え合わせをしないうちには何とも言えない。問題用紙は持ち帰ることができたので、それを見ながら私が答え合わせをしてみた。すると、算数がなんと30点・・・。やばい・・。最悪だ・・。しかし私がくじけては絶対いけない、気を取り直して他の3教科の答え合わせをしたところ、理科85点、社会85点、国語65点、合計265点強、何とか合格ラインを超えたようだ。これならいけたかもしれない、ちょっと希望の光が見えた。
話を聞いてみると、1時間目の国語が思いのほか難しくて、あまりできなかったため、そのショックが2時間目の算数にまで尾を引いてしまい、何がなにやら頭の中が真っ白になってしまったと言う。う~~ん、これだから中学入試は恐ろしい。実力を持っていても、周りの空気に飲み込まれてしまって、その力が発揮できずに不合格になってしまった者は多い。だが、Y君は算数が終わった後の2教科、理社で何とか平常どおりの力が発揮できたようなので、私にはそれが嬉しかった。算数と理科の間の休憩時間で、気持ちを入れ替えることができたのが理社での高得点につながったのだ。かなり精神的に成長したようだ。
合格という最高の結果が得られたことは確かに嬉しい。だが、受験勉強という大きな壁を自分の力で乗り越えることができたことは、今後のY君に大きな財産になるのではないだろうか。Y君の中学生活はかなり期待のもてるものになったように思う。
ともあれ、私は心からほっとした・・。何とか受かってくれてよかった。
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