毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
背高泡立ち草

そう言えば、今朝コンビニへ行ったら、「スターウオーズ・エピソードⅢ」のDVDが11月23日に発売されることになり、その予約を受付中との告知があった。あと、1ヶ月もすれば自宅で見られるのかと思うと、少し前まで映画館まで何としてでも観に行かなければと呻吟していたのが、なんだか馬鹿らしくなった。劇場で観なければあの映画の迫力は伝わってこないのは百も承知だが、これだけ早くDVD化されてしまうと、まあそれでもいいかという気になってしまう。妻も、木村拓哉がアフレコをやっていた「ハウルの動く城」をずっと観にいかなければ、と言い続けていたが、結局都合がつかず、観そびれてしまった。同じ頃にDVDが発売されるが、10月17日までに予約すると特典映像が付いてくるから、すぐに予約してくれと今朝、私に厳命が下った。従順な私は、慌ててネット注文をしておいた。
しかし、私のように自然あふれる環境で暮らしている人間が、そうした都会的な風物によってのみ季節の移ろいを感じるのは余りに寂しいと思い、周りを見回してみた。すると、いつの間にかコスモスの花が萎れ始め、代わって真黄色の花をつけたセイタカアワダチソウが、そこかしこに咲き乱れている。周囲が草木だらけだとかえって感覚が鈍るものなのか、注意して見なければ気づかないのも情けない。近くまで行って写真に収めたが、何の香りもしない面白みのない花だと思い、知っているようで知らないこの草花について検索してみた。
セイタカアワダチソウ(背高泡立ち草) キク科
代表的な帰化植物。英語では「ゴールデン・ロット(金のむち)」と呼ばれています。むちを振るうがごとく、暴力的に広がる繁殖力が想像できますが、日本の自然に侵入してきたエイリアンと言うこともできます。昭和30~40年代の高度成長期に各地に出現した広大な造成地や高速道路などが、このエイリアンにとってまたとない侵略基地となりました。実になったとき白く泡立ったのような感じであることから『背高泡立ち草』の名がついています。
セイタカアワダチソウが、外国からの移入種で、日本の草むらを席巻したのは承知していたが、まるで、昨今の湖沼におけるブラックバスのような存在だ。私は、性格上、釣竿を垂れてあたりを待つことが、まどろこしくてどうしてもできないので、釣りなどやったことがないが、釣り好きな塾生に話を聞いてみると、どんな池にでもブラックバスはいるらしい。フィッシングの相手としては、なかなか面白い魚らしいが、在来種の存続を危ぶませる存在としては、その生命力の強さから相当の難敵のようだ。日本の、四季がある温暖多雨な自然環境は、苛酷な自然に育ってきた外来種にとっては、甚だ暮らしやすい温室のようなところかもしれない。
セイタカアワダチソウが枯れる頃は、もう晩秋となり、今度は紅葉を楽しむときになるのだろう。それまでは、まだ間があるので、秋の寂しさをうたう短歌とともに秋の深まりを鑑賞することにしよう。
鳴けや鳴け 蓬(よもぎ)が杣(そま)のきりぎりす
過ぎ行く秋は げにぞ悲しき 曾禰好忠
夕されば 野辺の秋風 身にしみて
鶉(うずら)鳴くなり 深草の里 藤原俊成
秋風に たなびく雲の 絶え間より
もれ出づる月の かげのさやけさ 左京大夫顕輔
コメント ( 29 ) | Trackback ( 0 )