JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

山梨御朱印・御首題巡り②

2023-01-10 | 御朱印めぐり
山梨の御朱印・御首題巡りの続きです。塩山から甲府へ向かいましょう。

甲府は人口19万人弱で、鳥取市・山口市と並んで全国の県庁所在地では人口の最も少ないグループに属しています。

さらにマイカー普及率が高く、郊外の大型店舗にお客が移ったため市内中心部の商業地が衰退しています。百貨店が次々と消え、山梨県で最後まで残ったのがこちらの岡島です。

岡島も店舗の老朽化や慢性的な赤字に苦しんでおり、ついに今の店舗を諦め3月から近くにある再開発ビル「ココリ」のテナントとして再出発することになりました。跡地は不動産会社に売却し、マンションと商業施設の複合ビルとなる予定だそうです(その中に再入居予定)。

岡島から徒歩圏に甲斐奈神社があります。

甲斐国鎮守の神として綏靖天皇の代に創建されたとされ、その後信玄の父である武田信虎の代に移転しています。

現在の本殿は2006年に新築されたものです。

甲斐奈神社の御朱印です。


夕方になりましたので今夜は「どてやき下條」へ。

1937年に開店したお店で、牛モツを味噌ベースで煮込んだ煮込み串です。お通し代わりに3本提供され、必要があればさらに追加できます。黒胡椒がアクセントのキャベツ炒め(ハーフ)も美味しいです。

お酒は焼酎の梅割がメイン。甲類焼酎に梅エキス(実際には梅は入っていない)を加えたものです。とにかくガツンと来るお酒です。ブドウ割に至っては甲類焼酎に風味付けでワインを加えるというハードなお酒です。さすがに梅割2杯は飲めないので、2杯目は梅割に炭酸を加えた「アレックス」でお願いしました。これなら度数が低くなります。

「どてやき下條」は15時からの開店で、早いときには17時頃には売り切れじまいになっているようです。開店すぐが狙い目です。なお店の大将がグループ客を好まないらしく、3人以上のグループの飛び込みは断ることもあるようです(予約または電話で相談を)。



それでは身延へ。

甲府から身延駅までは電車、身延駅からはバスで身延山久遠寺に向かいます。

この大きな門の近くに定林坊があります。

1576年に久遠寺の15世日叙が創建しています。武田信玄が身延山を奪い取ろうとしたところ日叙はこれを拒み、一時は兵に囲まれたものの事なきを得たとされます。

定林坊の御首題です。ほかにも季節や月替わりで様々な御首題を出しているそうです。


ロープウェイで山に登りましょう。

このように富士山が見えます。期待しながら430MHzに出てみたのですが意外とつながらなかったです。

場所を変えてみても今ひとつでしたが、伊豆諸島の利島移動の局とQSOできました。飛んでいることは飛んでいるみたいです。

もうすぐ昼なので山上でお昼にします。

これは「ラーほー」。ほうとうの麺で作ったラーメンです。笛吹市ではこれを新名物として売り出しているそうですが、身延でも食べられるようです。

そして山上の名物が「くし切りだんご」。「苦死切りだんご」につながるとされ、苦死を切り幸を呼び込むとのこと。実際に串の端っこを切って渡してくれました。


関西に帰るには時間がかかるので帰りのバスに乗りましょう。途中で本遠寺に立ち寄ります。

こちらの看板が目印です。

本遠寺は1609年に家康の側室お万の方が創建したお寺です。お万の方は紀州徳川家の頼宣、水戸徳川家の頼房の母です。日蓮宗に帰依しており、身延の22世日遠を招いて創建したお寺です。

お万の方は息子の頼宣と頼房の援助を受けて伽藍を整え、将軍家からは身延側に本遠寺を本山とするよう命じたものの身延山側は政治権力の介入としてこれを拒んだため家光が本山の称号を与えたそうです。現在は本山格の由緒寺院となっています。

初期の江戸幕府は浄土宗と天台宗以外の力を弱める政策を行っており、家康が若い頃に三河一向一揆で苦労させられた浄土真宗はもちろん、日蓮宗にも幕府の統制下に入るよう圧力をかけています。それに応じなかった池上本門寺をはじめとした不受不施派(信徒以外から施しを受けず、法要も上げない)は弾圧を受けることになります。

本堂は1650年の築で、国の重要文化財になっています。日蓮宗の宗紋である井桁に橘ではなく葵のご紋があるのは上記のためだそうです。

上人に御首題を書いて頂いたあと「せっかく来られたのですから」と本堂の中を案内して頂きました。身延山は大火で建物の多くが焼失しており古い建物が残っておらず、本遠寺も幕末に本堂と鐘楼を残して焼けたそうですが、幸い江戸時代の本堂が残っており貴重なものだそうです。

本遠寺の御首題です。

それでは身延から静岡に出て静岡から新大阪に戻りましょう。


今回の御朱印情報です(御朱印料は特記ない限り300円)。
常円寺   2種を寺務所で授与(御首題・御朱印)。御朱印料は本堂賽銭入れへ。
放光寺   3種を庫裏で授与。
恵林寺   2種を拝観受付で授与。書き置きのみ。オリジナル御朱印帳あり。
甲斐奈神社 1種を授与所で授与。書き置きのみ。
定林坊   数種を庫裏で授与。限定御朱印あり。
本遠寺   1種を本堂で授与。
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