JF4CADの運用日誌2.5

アマチュア無線局JF4CADの活動内容紹介ブログです。

末期的状態を迎えたオリエンタルエアブリッジ

2019-05-28 | シャック便り
長崎県の地域航空会社オリエンタルエアブリッジで5/27に同じ機体が3回も機材トラブルを起こしました。国土交通省からは整備が適切だったか確認するよう同社に口頭指導がありました。


以前にも触れたとおりオリエンタルエアブリッジはボンバルディア社製のプロペラ機DHC-8-200型機2機で運航していますがいずれも機材の老朽化が著しく、1機は今年中に、もう1機も来年中に機体寿命を迎え運航できなくなります。

もちろん会社側も後継機材の検討を行っており、日本エアコミューターや天草エアラインで実績のあるATR42または全日空のDHC-8-400型機への置き換えが有力案でした。しかしながらATR42は全日空グループでの採用実績がなく、全日空からは整備での協力ができないことを既に通告されていますし、DHC-8-400型機では滑走路が1,200mしかない壱岐空港では72名の定員に対し僅か27名しか乗せることができません。採算が取れないことは明らかです。

このため「当面のつなぎ」として中古のDHC-8-200型機2機を購入する方針なのですが未だに具体的なことが公表されていません。このような中で老体に鞭を打ち末期的状態で運航を続けなければならない状態に陥っています。昨日の機材トラブルもそのような中で起きたものです。


もはや手詰まりに近い状態のオリエンタルエアブリッジをどうするのか、長崎県も全日空も何もできていないように思います。

最善の手はJALに対し支援の要請を行うことですが、全日空はメンツがあるので直接頭を下げることはないでしょうし、もちろん持参金がなければ相手にしてもらえません。一つの方法としてこんなことはできないのでしょうか?

・オリエンタルエアブリッジの株式を他の株主(長崎県や所縁自治体など)から全日空が買い取り100%子会社にする。その際に持参金相当のプレミアを上乗せする。共同運航の解消に関わる費用負担など名目は色々付けられます。
・長崎県や自治体はこのお金を元に新オリエンタルエアブリッジを設立、JALにも若干額を出資してもらう。
・オリエンタルエアブリッジは新オリエンタルエアブリッジに営業譲渡し会社を清算。
・新オリエンタルエアブリッジは日本エアコミューターと業務提携しATR42の導入と整備の委託などの支援を仰ぐ。
・当面は持参金で食いつなぐ。


離島航路は離島の生活や経済に直結しており、運航停止という最悪の事態は避けて欲しいと思います。オリエンタルエアブリッジはもはや末期的状態であり、思い切った手を打たない限り今後の継続すら難しいと思います。
コメント
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