ゆきてかえりしひび――in the JUNeK-yard――

読書、英語、etc. jesterの気ままなおしゃべりです。(映画は「JUNeK-CINEMA」に引っ越しました。)

Wendy McNeill コンサート

2006-10-11 | 音楽・ミュージカル・コンサート
青山の東宮御所に集く虫の音が涼しい秋の夜、Wendy McNeill(ウエンディ・マクニール)さんのコンサートにいってきました。

やっぱり生の舞台っていいです。

ミュージシャンの気みたいなものが伝わってきて、元気にしてくれる。
「自分を表現したい」という心が痛いほどわかって、それにこちらの心が共感して震えます。



Wendy McNeill(ウエンディ・マクニール)さんはカナダ生まれ。
今はストックホルムを拠点に活動している歌手で、自分でギターやアコーデオンを弾きながらつぶやくように歌います。

スリップドレスに少女のような形のハイヒールを履き、足を踏ん張って楽器を弾き、かかとでリズムを取り、独特の世界を作り出していました。

小柄な体ながら歌唱力の確かさと、メロディアスで創造的な音楽作りで聞かせてくれました。

つややかなギターの爪弾きや、物悲しげなアコーデオン、そして足踏みなど使う道具は地味なのに、作り出す音楽は見事に過不足なく完結している。

歌いながら今歌ったばかりの声に自分の声をどんどん重ねて、一人でコーラスを作っていったりするのもすごく面白かった。
1つの楽器と一人の声だけで、あれだけ厚みのあるメロディを作れるなんて素晴らしい。


エディット・ピアフについてうたっている「 The Sparrow 」という曲では、手のひらに隠れるほどの手回しのオルゴールで「Vie en Rose(バラ色の人生)」のメロディを奏で、とても効果的に使っていました。
(エディット・ピアフってSparrow(雀)っていうあだ名だったんですね。初めて知りました。)

歌詞は暗めで、内省的です。
しみじみと聞き入ってしまう深い言葉。
人生経験豊かな大人のための音楽だと思いました。
たとえばこんな感じ。

Hug me touch me hold me down
until I can't resist
because I have been so restless restless
and I am tired of it
(restless より)



もともとライブハウスでの活動がお好きな方らしいです。
昨日も
「Next song is・・・・・”Such a common bird" 」
といって、息を深く吸い込み、歌いだす緊張に満ちた瞬間、観客でくしゃみした人がいました。

するとすかさず
「Bless you~」

ついでに「これって日本語ではなんていうのかしらね?」
なんておしゃべりを始めます。
(Bless youを日本語で言うと・・・「お大事に」でしょうか?)


「このホールの天井には、星がたくさんあるのね・・・ライトを消してくれない?」
なんて突然のパフォーマンスに、スタッフは日本人で英語の分からない方らしく、なかなかライトが暗くならなかったりしましたが、それもご愛嬌です。

(ちなみに、会場となったのはカナダ大使館のB2階のホールで、天井に星を思わせる小さな電球がたくさんついていて、点滅します)


この後はカナダに戻り、そしてまた世界中でコンサートツアーをなさるらしいです。

彼女の公式サイトはこちらです。
曲の試聴もできます。

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