7月9日12時PDT(日本時間10日4時)に開催されたNASA主催の media teleconferenceで「the Mars 2020 Science Definition Team 」(SDT)がMars2020ミッションの目標概要を報告しました。
発表者は、以下の通りです。ビデオは、こちら
-- John Grunsfeld, NASA's associate administrator for science, Washington
-- Jim Green, director, Planetary Science Division, NASA Headquarters, Washington
-- Jack Mustard, SDT chair and professor of geological sciences, Brown University, Providence. R.I.
-- Lindy Elkins-Tanton, SDT member and director of the Carnegie Institution for Science's Department of Terrestrial Magnetism, Washington
主要部分をCuriosityの技術を利用して、生命探査にさらに迫るための最新技術を詰め込む予定です。
打上げからスカイクレーン方式での着陸まで、ほぼCuriosityの技術を利用するようです。
今後の火星生命の探査計画は、下記の通り火星からのサンプルリターンを含み、究極は有人探査計画へとつながるものです。
下図は、サンプルリターンの時のサンプル容器です。サンプルチューブの直径は、約1cmを予定してます。
Mars2020は、まだ、詳細設計には、至っていないとのこと。
2020年打上げということは、7年後に迫っているミッションです。
Mars2020のミッションでは、ローバーによるサンプル収集と分析によって有人探査への理解を得られることと、将来の有人探査に役立つ、ローバー等のデザインの他に、探査機の精密着陸方式技術の有人探査機への応用などが期待されています。
更にその中に、火星大気中の二酸化炭素の濃縮の仕方や、二酸化炭素から酸素やロケット燃料の製造のデモンストレーションが含まれるとのこと。
<火星協会の「マーズダイレクト」の概念と合ってきてますね。>
着陸方式についても、スカイクレーン方式をそのままおさらいすると思いますが、もっと安全・確実な方法があるのか?も興味深いところです。
*地球に火星で採取したサンプルを持ってくることで、より精密かつ詳細な分析が可能になるということを以下で説明してますので、興味のある方は、読んでみてください。
下図の左側は、Sol126にChemCamのRMIで撮影されたものです。ミリメートル単位での観察となります。
右側は、地球で採取された火星由来の隕石を分析したものです。 こちらは、ミクロン単位での観察が出来ます。
下図は、Sol137に右のMastCamで撮影されたものです。
右の画像の四角い白枠で囲われたところが、もっと詳しく見たい場所との事です。
RMIでは、見ることが出来ないのでしょうか・・・