3月14日のESAの発表によりますとESAとロスコスモスがExoMarsを協同で開発することで正式に合意したとのことです。
2016年、2018年に計画されている2つのミッションを協同で実施します。
SpaceRefにも同じ記事が載っていますが、ミッションの概要のメモがあり親切です。
ESA のJean-Jacques Dordain事務局長と RoscosmosのVladimir Popovkin長官がESA本部(パリ)でサインしているところです。
火星に生命がかつて存在したことがあるかどうか確証することは、現代において顕著な科学的な問かけでありExoMarsプログラムの最も高度な科学的優先事項のうちの1つだとのことです。
*ESAは、以下の提供をします。
2016年度:the Trace Gas Orbiter (TGO)と the Entry, Descent and Landing Demonstrator Module (EDM)
2018年度:the carrier と rover
*ロスコスモスは、以下の提供をします。
2016年と2018年の打上のためプロトンロケット
2018年の降下モジュールと地表プラットフォーム
*両パートナーは、科学機器を供給し、ミッションの科学的な開発に緊密に協力します。
下図は、TGOです。
TGOは、活発な生物学または地質学のプロセスのサインであるメタン及び他の大気中のガスの調査をします。
また、2018年のミッションでデーターの中継をする予定です。
EDMは、2018年のミッションのための重要な技術を証明するために火星に着陸します。
下図は、2018年のローバーです。現在もしくは過去の生命の証拠を調査します。
地下深く約2m掘ることができるので、宇宙線やオキシダントの影響を受けていないサンプルを採取できるでしょう。
このローバーは、ロシアの降下モジュールで火星の地表まで運ばれる予定です。
降下モジュールには、科学機器を装備した地表プラットフォームが含まれています。
「ExoMarsの2つのエキサイティングなミッションでヨーロッパとロシアが産業界と科学者達を含め協力し合うことは、将来の国際的ミッションのじゅんびとなるし、新技術の開発にも繋がる。ソユーズに次ぐ重要なプロジェクトになるだろう。」とのことです。
今後の宇宙開発が国際協力の下で行われるのが当たり前になっていく歴史的な実験といえるでしょうね。
NASAも全く知らん振りということではなく、TGOにthe Electra UHF radio package、EDMにMars Proximity Link telecom と engineering supportを供給するとのことです。
2016年1月の打上に向けてExoMarsは、まさに国際協力の実験場となります。
ExoMarsに続いては、火星からのサンプルリターンという大目標が控えているということですから
ワクワクしますね~