アメリカ地球物理学連合(AGU)の会場で12月3日9時 PST(日本時間:4日2時)から行われたpress conferenceでCuriosityチームは、火星で生成した有機物の確証を得ていないと発表しました。
"Rocknest"で5回目に採取したサンプルをSAMで分析した結果、一応、酸素と塩素の化合物である過塩素酸塩を検知してました。
これは、Phoenixによって以前、火星の北極の土中で確認された物質です。
これと他の物質がSAMの機器中で加熱されることによって塩化メタン化合物が発生したのが検知されました。
塩化メタンは塩素と炭素で構成されている化合物です。
塩素は、火星由来であると断定できますが、炭素は、火星の生命由来であるという確証が現時点では得られていないとのことです。
Curiosityが地球から持ち込んだ可能性が否定できないのです。
ただ、Curiosityチームは、現時点で全ての分析機器をテストした結果、Curiosityが今後の探査に十分な能力を持っていることを確信したと述べています。
早く成果を出して欲しいと期待しますが、地球外生命の発見は、重大な意味を持っていますのでしっかり確認等やってもらうことは、良いことだと思います。
NPRのインタビューで話題になったJohn Grotzingerさんも出席しており、今後は誤解を与えないよう気をつけたいと発言しました。
まだ、これから主目的地であるSharp山の地層に辿り着くまでいろいろな発見があることでしょう。
とにかく、今までにない素晴らしい探査機が火星上にいるわけですから、地球人の知能を集めて生命の痕跡を見つけてくれることを期待しましょう。
エネルギーもたっぷりありますし、機器類も手慣らしが済んだところですので。
下記がCuriosityの現在いるところです。
3日のpress conferenceで最新の分析結果が発表されていますが、後日記載します。
おやすみなさい!