火星への道

有人火星探査の実現を夢見て!火星ミッションの情報を提供しています。

TEGAへサンプルが・・・

2008-06-07 22:07:59 | Phoenix
いよいよTEGAへの火星のサンプル投入が始まります。TEGAは、下記に示すように高温炉と質量分析計との組合せの装置です。どんな結果が出るか楽しみに待ちましょう!!


Thermal and Evolved Gas Analyzer (TEGA)-built by the University of Arizona and University of Texas, Dallas
 TEGAは、科学者が火星の氷と土のサンプルを分析するために使う高温炉と質量分析計器具の組合せです。ロボットアームは、土と氷の少量のサンプルを受入れるようデザインされたホッパーにサンプルを入れます。それは、ボールペンのインクカートリッジの大きさの8つの小さいオーブンです。これらのオーブンの各々は、一度だけ、8つのユニークな氷と土を分析するのに用いられます。
 一旦サンプルがうまく受け取られて、オーブンが密閉されるならば、温度は一定の率でゆっくり加熱されます。そして、加熱は慎重に、そして、連続的にモニターされます。このプロセス(走査熱量測定と呼ばれている)は、サンプルの中の異なる物質を固体から液体、ガスへの移行を示します:土と氷の化学特徴を理解するために科学者によって必要とされる重要な情報です。
 炉の温度が最高1000°C(1800°F)二なり、サンプルの氷と他の揮発性の物質はガス流中に気化します。これらは放出されたガスと呼ばれ、質量分析計に不活性キャリヤーによって輸送されます。そして、装置はサンプル中の特定の分子と原子の質量と濃度を測るのために使われます。質量分析計は、10ppbレベルを検出できる感度です。(氷と土の中に存在している有機分子の微小な量を見つけるレベル)
 これらの正確な測定能力で、科学者は、揮発性の分子の起源とひょっとしたら過去に起こった生物学的プロセスへの手掛りとなるかもしれない、水素、酸素、炭素と窒素のいろいろな同位元素の比率を測定することができます。
annou
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米大統領候補マケイン上院議員「火星への有人探査」支持を表明

2008-06-07 16:45:22 | Weblog
米Marssocietyは6日、以下の発表をしてます。アメリカは、いよいよ大統領選挙がオバマさんとマケインさんとで争われることとなった訳です。各団体から政治姿勢を明確にするよう求められるのですかね。

MARS SOCIETY NEWSLETTER 080607
John McCain Makes Statement In Support of Human Mars Missions

 昨日、共和党の党公認大統領候補John McCain はフロリダの公会堂での会合で、火星への人間によるミッションを支持する声明をしました。そして、NASAが「優先事項のより良いミッションのセット」を必要とすると言いました。
 「私は火星に人を送ることに興味をそそられます。そして、私は、それが米国民の想像力を刺激すると思います。」と、McCainが言いました。彼はNASAがアメリカの市民を奮起させるようなより良い仕事をする必要があると主張しました。そして、そのことは1960年代の月へのレースの間に起こったことでした。「私は、より多くの納税者のドルを[NASAを支えるために]使う意思があります。」と、彼は言いました。
 火星協会は、何百万ものアメリカ人が人間を火星に行かせることに対してMcCain上院議員と関心を共有して、彼が明解に支持を述べたことに対して支持すると考えています。人間による火星探査は国家的な想像力を刺激します。そして、火星協会はBarack Obama上院議員(現在、民主党の大統領候補者)にも宇宙探査、特に火星への人間によるミッションについての彼の考えを明確にするよう働きかけたいと思います。

 人を火星に送るためのプログラムを得る明確な政治的立場とその機会についての徹底した議論が第11回国際火星協会で持たれる予定です。日時は、2008年8月14-17日。場所は、コロラド大学(ボールダー)。登録は、現在火星協会ウェブサイト上で開いています。
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計測機器一覧①

2008-06-07 13:01:46 | Phoenix
今回、活躍が期待される計測機器のリストです。
それぞれがどんな発見をしてくれるのか、また、これらのデーターの集積によってどんな結論や推論が出てくるのでしょうか?
略号だけでも頭に入れておくとNASAのサイトでも見やすいですよ。
アメリカだけでなく、カナダ、スイス、ドイツ等が参加しているのも楽しいですね。いよいよ、TEGAによる分析が始まりそうです。期待しましょう!


1.Spacecraft - built by Lockheed Martin

2.Robotic Arm (RA)-built by the Jet Propulsion Laboratory
  RAはPhoenix着陸機の活動にきわめて重要で、溝を掘って、土と氷のサンプルをすくい上げて、これらのサンプルを詳細な化学的及び地質学的分析をするためにTEGAとMECAへ届けるよう設計されています。

3.Microscopy, Electrochemistry, and Conductivity Analyzer (MECA)-built by the Jet Propulsion Laboratory
 MECAは湿式の化学研究室、光学と原子顕微鏡、そして熱と電気伝導性探針を含むいくつかの科学的測定器の組合せです。
 温度と電気伝導度測定探針は、Decagon Devices, Inc.で造られれている。
 顕微鏡サンプル輪は、Transfer Engineering and Manufacturing, Inc.によって設計されています。

①Wet Chemistry Lab(WCL)
 オリオン化学ビーカーは、Thermo Electron Corporationによって開発されています。化学アクチュエータアセンブリは、Starsys Research Corporationで造られている。MECAは、4つの単独の湿式化学研究装置を持っており、そこには各々1つの使い捨てのビーカー(それぞれが火星の土の1つの試料を受け入れることができる)があります。

②the Optical Microscope (OM)
 光学顕微鏡はアリゾナ大学によって設計されています。

③the Atomic Force Microscope(AFM)
  原子間力顕微鏡は、Neuchatel大学によって指導されるスイスのコンソーシアムによって寄贈されます。

④Thermal and Electrical Conductivity Probe(TECP)-built by the University of Arizona and University of Texas, Dallas  
  MECAの最後の器具(温度および電気伝導度測定探針)は、RAの先端に付けられてます。探針は、掘られた溝の端に挿入される3本の小さなスパイクから成ります。温度を測ることに加えて、探針は熱の伝導に影響を及ぼす土の熱特性を測ります。

4.Robotic Arm Camera (RAC)-built by the University of Arizona and Max Planck Institute, Germany
  RACは、Robotic Arm(RA)のシャベルのちょうど上に付けられます。

5.Surface Stereo Imager (SSI)-built by the University of Arizona
  SSIはミッションのためのPhoenixの「目」として用いられます。それは、火星の北極の高解像度の、立体的な、パノラマの画像を提供します。

6.Thermal and Evolved Gas Analyzer (TEGA)-built by the University of Arizona and University of Texas, Dallas
  TEGAは、科学者が火星の氷と土のサンプルを分析するために使う高温炉と質量分析装置の組み合わせです。

7.Mars Descent Imager (MARDI)-built by Malin Space Science Systems
  MARDIは、火星の北極へのPhoenixの降下の間に、地上の影像を撮影します。

8.Meteorological Station (MET)-built by the Canadian Space Agency
  Phoenixの地表面活動の過程中を通して、METは火星の北平野の毎日の天気を記録します。
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phoenixの仕事場

2008-06-07 00:42:24 | Phoenix
本日は、Phoenix火星到着後、SOL11となります。今週も大阪出張、毎晩飲み会等で十分に情報を追い切れてません。でも、いよいよ動き出すので楽しみです。本日の画像は、Phoenixの上からの画像です。この範囲でロボットアーム(RA)を使って地表と50cmまでの地表下のサンプルを採集する予定です。結構、平らな地域ですね。今回の着陸が上手くいった証明でしょう。まずは、TEGA(THERMAL & EVOLVED GAS ANALYZER)のためのサンプル採取が行われるようです。下記サイトを参照願います。私のPCでは、ビデオのソフトが無く動画を見れませんでしたが・・・。MECAのWET CHEMISTRY EXPERIMENT は、その後なんでしょうね。

http://www.nasa.gov/mission_pages/phoenix/multimedia/11211.html

RAで掘る予定の場所は、下記です。

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=3078&cID=43

下記の影像では、掘る場所がピンクで、TECPでの測定場所が緑で、掘った土の捨て場所を紫?(青にも見えるけど)で示してます。

http://phoenix.lpl.arizona.edu/images.php?gID=3077&cID=43
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