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柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

豪農の館でモーツアルト

2006年05月21日 | 音楽など
 昨夜のことです。
お隣の町・田上町(護摩堂山のある町)にある「椿寿荘(ちんじゅそう)」で「豪農の館で楽しむモーツアルト」コンサートがありました。

 演奏者の皆さんは、地元田上町出身の方や県内出身の方々でした。
それぞれ地元で地道な活躍をされているのですが、その経歴や活躍は目を見張るものでした。
 ヴァイオリンが二人、ヴィオラ、チェロのクァルテットですが、演奏曲目によってはクラリネットが入ったり、ソプラノ歌手の方が加わるという本格的な演奏でした。

 モーツアルトの「ディヴェルテメント(Kv137)」などは、もともと貴族の館での演奏用ではなかったでしょうか。
椿寿荘の大広間には200名くらいの方がおいでになりましたが、時代と所が変わって畳の日本間での演奏となりましたが、結構雰囲気的にも合ったのではないでしょうか。照明に浮かぶ大きな日本庭園も素敵でした。
 「弦楽四重奏曲(Kv157)」などはまさに、この会場にぴったりでした。

 休憩の後、ソプラノ歌手の方によりクァルテットの伴奏で「春への憧れ、すみれ、楽しい安らぎが、フィガロの結婚より’恋とはどんなものかしら’」などを聴くことができました。よかった!
 また、クラリネットを加えて「クラリネット五重奏曲(Kv581)」は、クラリネットのふくよかな音色と各楽器の活躍が生き生きとしていて最高の演奏でした。

 最後、アンコール曲はもちろん「アイネクライネナハトムジーク」でした。
十分な余韻を大切に会場を出ました。「田上町音楽を楽しむ会」の皆さんに感謝しながら。

LPレコード その2

2006年04月21日 | 音楽など
 この間、リサイクル・ショップ「HardOff」で「LPレコード」を買った話を書きました。これはその続きです。

 LPレコード「阿川泰子 JOURNEY」はターンテーブルの上に上げたままとなっています。いつでもスタンバイ状態です。
ちょっとリッチな時間を持とうかな、などと新聞とコーヒー片手にしてレコードをかけます。
そして、阿川泰子のヴォーカルをたっぷりと・・・・・。
私の心にかなった何曲かを紹介してみます。
 
* TAKE THE "A" TRAIN
 ヂューク・エりントン楽団のテーマ曲としてあまりにも有名です。
 平野さん、いつ聞いてもいいですね。阿川のヴォーカルがすてきですよ。

* MOONLIGHT SERENADE
 グレンミラー楽団のテーマ曲でもありました。
 阿川のヴォーカルを聴きながら「映画・ゲレンミラー物語」のラストで、この曲 を聴きながら事故でなくなったグレンミラーを偲び涙ぐむ「ジューンアリスン」 の姿が浮かびます。また、ジャズ・トロンボーンが聴かせてくれます。

* STAR DUST
 どなたもなんどか耳にされたことのある名曲、しみじみと歌詞を味わうことが出 来ますね。

* GOOD-BYE
 このレコードのラストナンバーです。ベニーグッドマン楽団のクロージング・テ ーマ曲でもあったそうです。
 心ならずも「さようなら」となった歌の情感が切々と歌われていました。

 ところで、レコードを聴きながら、引き出しの中をのぞいてびっくり、なんと「ドーナッツ盤(いわゆるシングル)」のレコードが30枚以上も見つかりました。
その中身は、我が家の成長そのものでした。
ビートルズ、映画のテーマ曲、歌謡曲、POPSとその時々のヒット曲です。私や子供たちが買ったもののようです。いつか何枚かの思い出でも語れることでしょう。



 

夜半の嵐

2006年04月19日 | 音楽など
 昨晩は、夜半にとても強い雨風となりました。

 こんなこともあろうかと予想されたので、いつもの「私の新津川の遊歩道」沿いに咲いている桜花を昨日撮ってきました。
 八重桜を除き全て満開でした。赤みを帯びた花、薄いピンクの花、白い花などと気づいてみれば、いろいろでした。
 

          

          


          

 実は、昨夜は県民会館で「布施 明コンサート」があったのです。
会場前の公園では多くの桜の木があり、まさに満開を過ぎてはらはらと花びらが散り始めていました。その風情のえもいわれぬ様にただうっとりしてしまいました。

 コンサートが始まって、布施 明さんもトークの中で「会場前の散り始めた桜」の見事さににふれていました。
 歌手の方にはその方のヒット曲があり、聞き手である私どもは、その曲を聴くことを楽しみにきているわけです。
ところが歌手の方は、どんどん成長されて年を重ねて新しい歌や新しい分野の開拓など精進されているわけです。
せっかくの精進の成果を披露されるのですが、聞き手である私には進歩がないものですから、なじめないことがあります。このような体験をいつもしてしまいます。

 とはいえ、「霧の摩周湖、シクラメンのかほり、愛は不死鳥」など、ほんとに素敵でした。「自由、少年よ」などの新しい曲、それにラストナンバー「マイウェー」は、彼の歌手人生を通じての「歌への思い」がひしひしと伝わってきました。

 お帰りには「どうぞお花見を!」という挨拶、心配りもよかったですね。

LPレコード

2006年04月18日 | 音楽など
 今日はまさに花曇でした。気温も20度近くに上がったようです。
(追記:今朝ほどの新聞によれば、曇り空は黄砂の飛来がその原因だったようです)

 農家の方のお仕事も始まり、ほとんどの種類の桜の花も満開、そして雲雀がうるさいくらいにさえずっていました。
ゆき柳もみごとでした。

 いつものように、昨日の話になります。
 近くの「HARDOFF」というリサイクルショップに寄りました。
中古のLPレコードの前で足が止まってしまいました。

 「阿川泰子のJOUNEY」、若い時代の彼女がジャズのスタンダードナンバーを歌っています。「SENTIMENTAL JOUNEY,TAKE THE "A" TRAINなどなど」。
 もう一枚、「ヘンデルのOmbra Mai Fu」、なんと45回転のLPでニッカウイスキーのCM盤なのでした。
 手にとってジャケットを見たら、もうどうにもこうにも足が動きません。
結局買ってきました。
多分、蕨市で耳にしたアルテックとそこでのナッキンコールの音と歌が原因なのです。わかっています。影響されやすいいのですね。

 それにしても、我が家の音響システムからはアルテックの音がするわけはないのですが、久しぶりのレコードプレーヤーからの音と歌には、それなりに「しびれた!」のでありました。満足!でした。

走れば「MOZART」

2006年03月23日 | 音楽など
 私の車「チャレンジャー(三菱)」は走り出せば「MOZART」が流れ出します。

 今年は「MOZART生誕250年」とか。
多くのCDセットが売り出されたが、私が手にしたものは「BEST MOZART100」でした。とても売れたようです。
車のCDチェンジャーにCD6枚をセットしてあります。
この一年間はMOZARTにこだわってみようと思っています。
一月からですから、すでに6枚組みのCDが何度も一巡しています。
とても気持ちよくさわやかにドライブできます。

 DISK1:FAVORRITE MOZART 交響曲と協奏曲
 DISK2:OPERATIC MOZART フィガロの結婚、コジ・ファン・トゥッテなど
 DISK3:OPERATIC MOZART 魔笛など
 DISK4:POPULAR MOZART アイネ・クライネ・ナハトムジークなど
 DISK5:MOZART IN VARIATION 文字通りさまざまな楽器による楽しい演奏など
 DISK6:SPIRITUAL MOZART レクイエムはじめ多くの宗教曲など

 私は、交響曲40番,41番はもちろん大好きです。やはりアイネ・クライネ・ナハトムジークやクラリネット協奏曲には心安らぎますね。
 コジ・ファン・トゥッテは簡略なステージではありますが観たことがあり、楽しく聴いています。
 いつか本格的な「魔笛」のステージを観たいと思っています。できれば「夜の女王のアリア」はぜひ「崔岩光/サイ・イエングアン」さんでと思っています。彼女のはまり役だと聞いています。家内が彼女の強烈なフアンなのです。
僕も彼女の「コロラトゥラ・ソプラノ」は世界一だと思っています。

 心穏やかならざるときなど、「レクイエム」や「アヴェ・ヴェルム・コルプス」などが聴こえてくると、いつの間にか心静かになり、心が浄化されるような気がします。

 今や時代もIT革命の時代となり、私たちはみんなで「モーツアルト」を共有できることとなりました。とてもうれしくもありすばらしい事だと思っています。

 実は、ついこの間、ひょいと取り出したCDがドビッシーの「牧神の午後への前奏曲」でした。私のリスニングルームでのことでした。
 あれえー!音楽ってモーツアルトばかりではなかったのだ!
この響き、輝きはなんなのだ!     

 音楽っていいですね。聞きかじりの知ったかぶりの親父の独白でした。

モーツアルトの誕生日

2006年01月27日 | 音楽など
 今日はモーツアルトの誕生日だったそうです。

 今年は「モーツアルト生誕250年」にあたるということで、NHK/BS2で「まるごとモーツアルト入門」という番組がありました。
 真夜中には歌劇「魔笛」もあるようですが、こちらは時間的にも無理があるのでパスということにしました。

 すでに昨年から、モーツアルト、モーツアルトということで何かと話題になっていました。
にわかモーツアルト・フアンの私は、昨年ニューヨークで遊んだときに2度も「モーツアルトのコンサート」に出かけました。
 さらに「BEST MOZART 100」などという6枚組みのCDを車にセットして、走ればモーツアルトという状態になっています。

 たぶん、この一年間、日本では私のような「にわかモーツアルト・フアン」があふれ、コンサートもモーツアルト・コンサートがたくさん催されることでしょう。
悪いことではないと思います。
 いや、日本だけではなく世界中がそうでしょう。天才モーツアルトは短い生涯ながら、多くの人に愛されるすばらしい音楽をたくさん作り出しています。

 私も、しばしモーツアルトの音楽を鑑賞したり、その人となり知りたいと思っています。とても素敵なことだと思っています。

ウィーンの大通り

2006年01月12日 | 音楽など
 連日の雪害報道である。さぞかしお困りであろうと心からお見舞い申し上げたい。
新潟県でもここ新潟市は10cm程度の積雪である。数日間続いている降雪の無い日がありがたい。
こうして書いている今も日差しがまぶしいくらいである。
お日様、がんばってくださいね!

 昨日は今年の「New Year Special Concert」を「りゅーとぴあコンサートホール」で堪能してきた。
 今年はウィーンを代表するいくつかのオーケストラからなるメンバー(Corso Wien)による演奏会である。
Corsoとは「大通り」を意味するそうです。ウィーンの情緒や文化は、ウィーンの通りのあちこち(曲目)で、また、ウィーンのあちこちから来た楽人たちの演奏で楽しんだり味わってほしいということなのでしょうか。

 第一部はウィーンといえば、やはりモーツアルトやベートーベン、シュトラウス一家となろう。「モーツアルト」の作品から2曲であった。
 ディベルティメント ニ長調 K.136
 クラリネット協奏曲 イ長調 K.622
 特にクラリネット協奏曲は、CDで何度も聞いている曲であり、彼の最後の作品でもあり、とても印象深く聴くことができた。
クラリネットのソリストと指揮者、16人編成のオーケストラの息もぴったりで、クラリネットってこんなに素敵な音色だったっけ、と思いながらも気分はリラックス、リラックス。
リラックス効果故にお医者様お勧めのモーツアルトだと頷けた。

 休憩時には、みなさんホワイエで思い思いの軽食やドリンクをとられるが、これがまたコンサートの雰囲気をぐっと盛り上げてくれる。
初めてサントリーホールで、このような体験をしたときにとても新鮮なリッチな気分になったことを思い出す。あのときのことが、病み付きになるきっかけだったのかもしれない。

 さあ、第二部はパーカッションや管楽器もたくさんになった。
何曲ものワルツやポルカが次々と軽快に演奏された。でも、春を渇望する私の耳に「ワルツ・春の声」は何といってもうれしい曲であった。

 ついに、アンコールタイムとなった。
まだまだ、ほら、あの曲の演奏が無いじゃあないか。
そうですね。
ニューイヤーコンサートというからには「美しく青きドナウ」です。
もちろん「ラデツキー行進曲」です。すばらしっかたです。
みんなで拍手拍手で痛くなった手をさすりながら、会場を後にしたのでした。


 実は今度の日曜日に、地元新津でもう一度「ニューイヤーコンサート」が聴ける予定である。今度は地元アマチュアである新潟交響楽団の演奏で楽しむことになっています。

元旦は晴天なり!

2006年01月02日 | 音楽など
 皆さんのお正月はどのように過ぎていますか。
 元旦はとってもよいお天気でしたね。

 元旦の昨日は、あんこ餅に雑煮を2個ずついただきました。
昨年の暮れに、家内の実家でついてもらった餅を、やわらかいうちに孫が適度な大きさに切ってくれました。そのせいか、殊のほか美味しかったように思います。

 午後からは家内が借りていたビデオ「続・ある愛の詩」をウオーキングがてらにレンタルビデオショップまで歩いて返却してきました。
帰りに、喫茶店「雨の樹」が元日からオープンしていましたので、コーヒーをいただいてきました。
このお店は2日,3日とお休みなんだそうです。元旦の喫茶店とはなんとも粋なことではないでしょうか。うれしい発見でした。

 夜、NHK総合で衛星中継の「ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート2006」があるのでテレビに釘付けで聴きました。最後のアンコールの定番、「美しく青きドナウ」と「ラデツキー行進曲」はやはり何度聴いてもしびれますね。

 はっと気づきました。9時から50MHzAMでのロールコールがあったのでした。
あわてて2階のシャックに駆け上がり無線機のチューニングをしましたが、すでに何も聞こえませんでした。
せっかくの今年始めてのロールコールには欠席となってしまいました。
キー局は、寒い中「角田山」に登って、そこからのキーステーションを勤められたはずです。いやー、申し訳ないかぎりです。

 どうも今年も、こんな調子で「づっこけながら」の生活となりそうです。

2005新潟「第九コンサート」

2005年12月25日 | 音楽など
 昨日、吹雪の中を新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)コンサートホールに向かいました。

 午後2時開演です。
コンサートホールは満席となっていました。やはり「第九」を聞かないと年を越せないと思っている方が多いようです。今年で自主公演になって6回目のコンサートとなっています。

 新潟交響楽団、300人を越える新潟第九合唱団、指揮は新通英洋。
コンサートホールは、演奏ステージを囲むようにアリーナ形式です。
正面パイプオルガンの下の席は男性合唱のメンバー、ステージを囲むように両サイドの席には女声合唱のメンバーが勢揃いしました。

 今年は、はじめに新潟市の砂浜を詠った北原白秋の「砂山」を山田耕筰、中山晋平のそれぞれの作曲になる作品を後藤丹編作で「二つの砂山」として合唱付きで演奏された。
繰り返し押し寄せる合唱によるハーモニーと交互に聞き慣れたメロディーが現れてきました。うっとりと聞き惚れました。地元を詠んだすてきな詩があることにうれしさを感じました。

 いよいよ緊張の中にタクトが動き始めました。第九第一楽章の出始めはなぜか私もすごく緊張します。きれいに流れていきます。ほっとします。
 ちょっとテンポが速いかなと思うくらいで、音の流れに身を任せて、第二楽章くらいになると、うとうととなりました。
 第三楽章からは4人のソリスト達も加わり、いよいよ緊張感が高まります。
ついに第四楽章、力強いバリトンのソロが始まりました。一気に高揚した「歓喜の歌」がオーケストラと合唱団から次々と怒濤のように押し寄せてきました。
私の体も熱くなってきました。なんという崇高な曲なのでしょう。
まさにこの「第九は人類の遺産」だと思いました。

 コンサート実行委員会のみなさまに感謝します。
今年も第九が聞けました。幸せです。
来年もぜひぜひ聞きに来たいものです。

 4時に終了して会場を出ました。相変わらずの吹雪状態でした。
途中、クリスマスケーキを求めました。冬休み早々にやってきた孫とのクリスマス・イブを楽しみました。

ロジェ・ワーグナー合唱団

2005年12月07日 | 音楽など
 昨晩、私たちのコンサートホール「りゅとぴあ(市民芸術文化会館)」に、アメリカを代表する「ロジェ・ワーグナー合唱団」がやってきた。

 男女それぞれ10人からなるコーラスは、とても気品があり 力感のある美しいハーモニーを響かせてくれた。
時には、アメリカンらしいユーモアや動作も交えて。  
とてもレパートリーが広く、さまざまな分野のなつかしい曲の数々を堪能できた。

*フォスター歌曲集より 
「なつかしきケンタッキーの我が家」「金髪のジェニー」「草競馬」
「夢見る人」「故郷の人々」「おお、スザンナ」
*開拓者の歌 
「 ひとりぼっちのカウボーイ」「峠の我が家」「リラの萌える頃」 
「寂しい草原に埋めないで」
*黒人霊歌 
「深い川」「行け、モーゼ」「揺れるよ、幌馬車」「ジェリコの戦い」
*ベスト・クラシックス 
「主よ、人の望みの喜びよ」「ラルゴ(ヘンデル)」 
「アヴェ・アヴェルム・コルプス(モーツアルト)」「野ばら」
「アヴェ・マリア(グノー)」
*世界の歌
「ダニーボーイ」「スカボロ・フェアー」「サンタルチア」「ローレライ」
「愛の喜び」「夏の思い出」
*クリスマスがやってくる 
「もろびとこぞりて」「きよしこの夜」「ジングルベル」「クリスマス聖歌」
「サンタが街にやってくる」

 「りゅとぴあ」にはパイプオルガンがあります。「主よ、人の(バッハ)」と「ラルゴ(ヘンデル)」はパイプオルガンの演奏で歌われ、それはもうすばらしかった。

 私たちは、年末24日新潟交響楽団「第九コンサート」。
そして新春11日には、ウィーン・フィルのメンバーによる「コルソ・ウィーン(ニューイヤーコンサート)」の予定です。
 今年もそれなりに音楽のある生活ができたことを感謝しています。

眠れる森の美女

2005年10月26日 | 音楽など
 「ロシア・ナショナル・バレエ」によるバレエ「眠れる森の美女」を鑑賞した。

 会場は新潟県民会館。
ステージは中世の王宮、小さな王女オーロラ姫の洗礼式が行われて、お祝いムードの中、悪の妖精が、オーロラ姫に呪いをかける。

 16歳になったオーロラ姫の誕生パーティー。プリマ(ナジェージダ・イヴァノワ)の演ずるオーロラ姫の優雅な上にも優雅な姿に、ただうっとりと見とれてしまった。
 その誕生日に、老婆に化けた悪の妖精からの花束に隠された「針」に刺されて、オーロラ姫は深い眠りについてしまった。リラの精により城ごと100年の眠りに入った。
 100年後に、リラの精に導かれた王子の口付けにより眠りから覚めた姫は、やがて王子と結ばれる。

 物語そのものは、きわめてポピュラーなものである。
しかし、チャイコフスキーの作曲による音楽と「ボリショイ・バレエ」出身の「V.モイセーエフ」の振り付けとそれを実現してくれる団員や多くのソリストたち。
ロシアにはうらやましいほどの文化と伝統があると思った。

 いつも思うことではあるが、厳しいなんてもんじゃあない試練や練習を乗り越えた人たちの「芸や技術」に、いつもいつも感動してしまう。

チャリティーコンサート

2005年10月10日 | 音楽など
 写真は我が家の「紫式部」である。毎年かなり刈り込んで越冬させているが律儀に花をつけてくれる。


 「近藤 亨先生」をご存知だろうか。

 この方は、加茂市出身の方です。JICAの一員として長年にわたり秘境「ネパール・ムスタン」の地で農業振興に尽力されました。
 さらに、定年後の70歳から84歳の今日までムスタンに定住されて、農業指導にあたられています。3000mを越す高地の不毛地帯についに「コシヒカリ」の稲作に成功されています。
農場開拓だけでなく病院や学校建設などにも力を尽くされています。

 その近藤さんを支援する「チャリティーコンサート」が今年で10回目なのだそうです。
今回は我が女房殿が大のフアンである「崔 岩光 サイ・イエングアン」の出演となっていました。会場は「新潟市テルサ(10/9)」でした。
私も「新潟市りゅうとぴあ」で一度その歌声を聴いて、すっかり魅了されていました。

 今回のコンサートはまったくすばらしかった。入場すると近藤先生が一人一人の来場者と握手しながら迎えられていました。

 ピアノ伴奏の小森 瑞香さんによるピアノ演奏「冬のソナタ」でオープニング。
 いよいよ 崔さん登場。今晩はとても落ち着いた黒のロングドレス。長身の彼女にぴったりで、まるで貴婦人だ。
 まず第一部
  さくら貝の歌
  宵待草
  別れの朝 
  愛のフィナーレ
  アンチェインドメロディ
  愛する子鳥よ(国連地球環境保護キャンペーンソング)
 
 この最後の「愛する小鳥よ」は「りゅうとぴあ」でも「CD」でも、何度も何度も聴いていた。
彼女の「コロラトウーラ・ソプラノ」による小鳥のさえずりは、とてもこの世のものとは思えない。天性にさらに磨かれた美しさにしびれてしまった。

 司会者の方からインタビュを受けて、一気に楽しくおしゃべりがとまらなくなってしまう彼女の人柄にも惹かれてしまう。

 第二部
   椿姫より 「ああ、そは彼の人か 花から花へ」
   魔笛より 夜の女王のアリア「地獄の復習は我が胸に燃え」
 アンコール
   蝶々夫人より ある晴れた日に
   赤トンボ

 この後は近藤先生の講演会となった。
私にとっては、二度目の講演会となっている。今回も先生からは「夢と元気」をいただいたように思う。先生の夢がさらに実ることを願って帰途についた。 

We Love Harmony !

2005年07月07日 | 音楽など
タイトルのキャッチはヴォーカルグループ「サーカス」のものである。

 彼らは7月4日から今日7日まで、新潟市「りゅうとぴあ」で4ステージをもった。
私も6日にそのステージを聴いてきました。

 1978年「Mr.サマータイム」でデビューして以来その男女二人ずつのヴォーカルの醸し出すハーモニーのすばらしさで、多くの人を魅了してきた。
 新潟市の海岸を会場として毎年行われてきている「日本海夕日コンサート」の常連でもあることからも、フアンの多いことがわかる。

 私は彼らのステージを聴くことは今回で2回目であった。
今回はもちろん「Mr.サマータイム」はじめ「ひとつぶの雨、ちゅらうた、smile」など、持ち歌を存分に聴かせてくれた。
それとクラシックの名曲にも挑戦して、スキャットによる響きを堪能させてくれた。「アヴェマリア(グノー)、プレリュード、四羽の白鳥、花のワルツ、別れの曲」など、いずれもよく知られた曲をこのような形で聴くのも大変新鮮であった。

 実は、私もメンバーである「新潟音楽鑑賞会」は会員数も多く、ひとつの企画を4ステージももてるというのは、全国的にもめずらしい存在らしい。このたびのステージも鑑賞会によるものである。その定例会では「ロシア・ナショナル・バレイ眠れる森の美女」や「ロジェ・ワグナー合唱団」なども予定されているようで、とてもたのしみにしています。

新世界より

2005年06月23日 | 音楽など
 さる21日(火)、新潟市「りゅーとぴあ」での音楽会に行ってきた。
チケットはずっと以前に求めていたのである。

 「スロバキア・フィルハーモニー管弦楽団」による「新世界より そして モルダウ」である。
スロバキアの音楽家たちが、スロバキアの「ドボルザークとスメタナ」をどのように響かせるのだろうと、大いに期待していた。
 「新世界より」はほんとに好きな曲である。特に第二楽章は、密かに「自分の告別式」の時に静かに流しておいてほしいくらいに思っている。あのイングリッシュホルンの「家路」はどなたも耳に残っていることだろう。彼の奏者はこのメロディーのためにステージに居るのである。
期待を裏切らない、繊細で力強いスワロフスキーの指揮で、見事にクライマックス終曲となった。

 コンサートでは「モルダウと新世界より」はセットで演奏されることが多い。
日本にも、誇れるこのような曲があってほしいものだといつも思う。

 私の手元には、LP「カレルアンチェルとウィーン交響楽団」、CD「チェコ・ナショナル交響楽団」、CD「日本フィル」などがある。いずれも心にしみる名演奏ではある。

「千の風になって」

2005年05月26日 | 音楽など
 新潟県民会館で、24日から今日26日まで「新垣 勉 おしゃべりコンサート」が開かれている。

 私と家内は24日の初日の夜、聴きに行ってきた。
この盲目の歌い手は、とつとつと語りながら、次々となつかしい名曲の数々を歌ってくれた。その声は今まで聴いたことが無いくらいに朗々として太かった。不思議な魅力であった。
アベマリア(シューベルト)、夢路よりなど(フォスター)、そして沖縄出身だけに「さとうきび畑」「涙そうそう」などもその歌唱力はすごいと思った。

 しかし、「千の風になって」(新井 満)を歌ったとき、私は言いようの無い感動に包まれた。
もちろん、その歌唱のすばらしさゆえではあるが、その「詩の内容」に打たれた。
以前から承知していながら手にすることの無かった「新井 満」さんの「千の風になって(講談社)」であった。さっそくよく日、その本を求めた。

 私のお墓の前で 泣かないでください
そこに私はいません 眠ってなんかいません
    千の風に 千の風になって
 あの大きな空を 吹きわたっています
・・・・・・・・・・・・・・・
 朝は鳥になって あなたを目覚めさせる
  夜は星になって あなたを見守る     
・・・・・・・・・・・・・・・      新井 満 訳

 のように始まる詩は亡くなった人から、愛する生きている人へのメッセージとなっている。
なんと心安らぐ「詩」なのでしょう。
詠み人知らずのこの詩に思いを馳せて、すばらしいロマンを追求された新井 満さんに大きな拍手を送りたいと思いました。

 この曲のCDは、もちろん新垣さんのもありますが、新井さんのものを求めてみようと思っています。