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柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

秋川 雅史さん

2007年02月25日 | 音楽など
 書き込みが、ちょっと日にち的に遅れてしまいました。

 今や大ブレーク中の「秋川 雅史」さんのコンサートを23日(金)に聴いてきました。
21日からここ新潟市「県民会館」で3日間連続で、3ステージ目の最後の日でした。
コンサートで秋川さんもおっしゃっていましたが、新潟音楽鑑賞会での3ステージの予定は、すでに一年前以前の企画契約だったそうで「とてもうれしいステージです」とおっしゃっていました。

 この日、私と女房はともにスタッフとして会場係ということでお手伝いをしていました。
午後の2時開演でしたが、いつもの音楽会と違って早々と1,2階席とも満席で皆さんの期待というか熱気のようなものが開演前から会場に満ちていました。
こんなことって初めての体験でした。

 実は、「秋川さん」などとなれなれしく書いていますが、訳があります。
「紅白歌合戦」以来「NHKスダヂオパーク」や「ホットモーニング」など、何度もTVで拝見して「千の風になって」を聴いていました。
ステージ上での気さくなトークとコンサート終了後の「握手のサービス」で彼と一言二言お話ができたものだから「秋川さん」になってしまったのです。
なにしろ「すてきな方」でした。

 第一部はピアノ伴奏によるものでした。
そのオープニングはなんとあのなつかしい映画の名曲「慕情」でした。
心憎い選曲でした。
 イタリア4年間の留学の成果「オーソレミーオ、フニクリフニクラ」が続きました。
 この後石川啄木の「初恋」そして「美空ひばり」が歌っていた「津軽のふるさと」でした。なんともしみじみと心にしみ入るようです。
 力強くて豊かな声量のテノールってほんとにしびれますね。男性にとって最高に美しい音域のように思われます。
 最後「グラナダ」で一部を締めくくりました。
会場の皆さんはすっかり聞き惚れて、場内のCD売り場に殺到されたようです。

 さて、第二部はピアノ、ヴァイオリン、ギター、ベースの伴奏となりました。
賑やかにサンバのリズム「ブラジル」に始まり、そしてなんと「八木節」それに「黒いオルフェ」でした。レパートリーの広さに感心しました。
「ともしび」「黒い瞳」とロシア民謡が朗々と歌われました。

 さていよいよラストナンバーは「千の風になって」でした。
私たちの音楽鑑賞会では過去に「新垣 勉」さん、「中島 啓江」さんによる「千の風になって」を聴いていました。
個人的には作詞・作曲のご本人「新井 満」さんの「千の風になって」をやはりここ県民会館で聴いていました。
 それぞれの方々の、この歌に寄せる「思い」が十分に伝わってきました。
今宵の「秋川さん」の「千の風になって」は、まず詩の朗読から入りました。
もうそれだけでみなさん感激の固まりとなったようでした。
そして、あの歌の心をしっかりと歌い上げた歌唱は期待以上でした。
いうことなし。

 鳴りやまない拍手、何度かのカーテンコールに「翼をください」で応えていただきました。満足!満足!

 わたしはこっそり「秋川さん」のCD「威風堂々」「千の風になって」の2枚を買ったのでした。

「おしゃべり音楽館」

2007年02月02日 | 音楽など
 昨晩(2月1日)のことでした。

 このところ、ちょっと柄にもなく、音楽のことなどを書いたりして気恥ずかしいのですが、やはり素敵な体験は書きたくなるのですよね。
 
 ずっと前にチケットを買っていました。
「宝くじ ウィンター・コンサート 新潟市政令指定都市移行記念」
「三枝成彰・羽田健太郎のおしゃべり音楽館」という、
なが~い名前のコンサートでした。
「りゅーとぴあ(市民芸術文化会館)」が会場でした。

 三枝さんの司会でコンサートが進みました。
羽田健太郎さんとお二人の掛け合いトークは互いの「ウンチク」と軽妙な「しゃれ」がとどまるところをしりません。
これだけでも十分堪能できるものでした。

 演奏は「Tokyo New City Orchestra」、指揮は羽田健太郎さん。
まずは
*ルロイ・アンダーソンの「舞踏会の美女」が軽快にはじまりました。
次に、「塩田美奈子」さんをゲストに
*マイフェアーレディーより「踊り明かそう」
*オペラ座の怪人より「Think of me」
*キャッツから「メモリー」
と塩田さんの歌声がホールに響きわたりました。
 じつは、彼女は私ども「音楽鑑賞会」の招きで、平成8年「県民会館」に「錦織 健」さんとともにおいでになっていました。
しかし、今回は一段と美しい容姿とその「クリスタルボイス」に成熟さがあふれ、聴く人をすっかり魅了してしまいました。
特に「踊り明かそう」は、日本版ながら私もそのミュージカルを見たことがあるので、いっそうしびれました。

 その後
*サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」
*「サウンド・オブ・ミュージック」メドレー
*愛情物語より「To love again」
*ビートルズ・メドレー
と続きました。なつかしい名曲の名演奏と歌唱がたまりませんでした。

*アメージング・グレース
この曲は、様々な方が様々なスタイルで熱唱しています。
みんなすばらしいものでした。
でも今宵の「塩田美奈子」さんの、あまりにも美しい清らかな歌声は、今までにない「アメージング・グレース」でした。

 最後になってきました。
羽田健太郎さんは、もう500回から600回くらいは弾いたでしょう、とおっしゃった曲、まさに羽田さんのためのエンディングは
*ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」でした。
 指揮をしながらピアノを弾いて、まるで神懸かりとしか言いようのない演奏でした。オーケストラも指揮に応えてその演奏も高揚してきました。
その演奏と音に圧倒されて、演奏終了後も「ブラボー!」の声も出せないくらいの感動となってしまいました。

 そして、アンコールの最後は羽田さんによるピアノソロ「星に願いを」で静かに終わったのでした。

 やはり生演奏は最高ですね。余韻に浸りながらの帰宅でした。



 

ピアニスト小杉 真二さん

2007年02月01日 | 音楽など
 もう2月なのですよね。
 
 律儀にも「ついたち」とうことで雪がプレゼントのように少し降ったのです。
「山茶花」には雪が似合う、などと以前書いたように思い、外に飛び出しました。
           
        わずかな積雪です。ほどなく消えてしまいそうです。
             

 ちょっと前置きが、長くなりそうで恐縮なのですが。
今、すてきなCD「~paino~小杉 真二」を聴いています。

 私たち夫婦二人は、先月下旬「新潟音楽鑑賞会」の「秋川 雅史2/21から」さんの運営サークルということで、2度ほど事務局で作業をしました。

 次年度の「我がサークル案」ということで、私はヴァイオリンの「井川 郁子、天満 敦子」などの提案をしました。
 それから秋川 雅史コンサートのコンサートホールの座席ラベルなどの製作作業などをしました。
その他にコンサート当日の役割なども決めました。
みんなでつくる「コンサート」というのが好いですね。

 前置きが長くなりました。
音楽鑑賞会の事務室に「小杉 真二さんのCD」が置いてありました。
数日前、雑誌「CARREL2月号」で「小杉 真二 ファンクラブ」の製作になるCDが紹介されていました。

 これは絶対に手に入れようと思っていました。ファンクラブの方に何度か電話も入れたのですが、いずれも留守でコンタクトがとれませんでした。
そのCDが目の前にありました。もちろんすぐに買いました。

 実は、我が母校「三条高校の新築移転の記念祝賀会」のときに、小杉 真二さんの母校でもある三条高校で演奏会があったのです。
それ以来、いつかまた聴きたいものだと思い続けてきていました。

 彼は旧白根市から三条高校に通学していました。国立音大から大阪芸大へ。卒業後、いくつもの国際コンクールなどで、グランプリに輝いたり入賞されたりして活躍されているようです。国内外の著名な方々に師事されてきました。
若くて、かっこよくて端正な姿、たまらない人柄でもあります。
その繊細な音楽表現に、わたしはすっかり、めろめろ状態となってしまいました。

 そのCDには
*Lullyの「アルマンド、やさしいうた、クラント、サラバンド、ジーグ」
 はじめて聴く曲でしたが、この演奏で彼のピアニストとしての音楽性が体感できたように思いました。
*Beethovenの「ピアノ・ソナタ(月光)」
*Chopinの「ノクターン嬰ハ短調、アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ」
*Lisztの「愛の夢、ラ・カンパネラ」
*Rakhmaninovの「ヴォカリーズ嬰ハ短調」
など、
聴く人たちに「落ち着きや癒し、胸のざわめきや高鳴り」などさまざまな世界に誘ってくれます。
 すばらしいCDに出会いたことを、ほんとにうれしく思っています。

モーツアルトの誕生日

2007年01月28日 | 音楽など
 手帳へのメモによれば、昨日がモーツアルトの誕生日であったようだ。

 私の車「チャレンジャー」の「CDチェンジャー」に「BEST MOZART 100」の6枚をセットして「走ればモーツアルト」という状態で長い間過ぎてきていました。
モーツアルトのさまざまな分野の曲が網羅されていて、モーツアルトの紹介的なCD集ではあったが、存分にモーツアルトが楽しめ、気持ちよく運転ができたように思う。

 このCD集の中で、私のハートを一番揺さぶった曲は「レクイエム ニ短調 K.626 イントロイトゥス、キリエ、ラクリモサ」などであった。
しかし、走行中の車で聴くというのは、いささか無理があった。
心落ち着けて、目を閉じて聴きたい曲である。

 昨年の後半からは、よりいっそう本格的にということで、手持ちのCDの中から選んで「モーツアルト特集」とした。それを改めてCDチェンジャーにセットして走っていました。
Mozart 1
*1 ピアノ協奏曲 第20番 1,2,3
*2 ピアノ協奏曲 第26番 4,5,6
*3 トルコ行進曲      7
Mozart 2
*1 ピアノ協奏曲 第21番 1,2,3
*2 ピアノ協奏曲 第27番 4,5,6
*3 ピアノソナタ 第15番 7,8,9
Mozart 3
*1 交響曲 40番 1,2,3,4
*2 交響曲41番ジュピター 5,6,7,8
*3 交響曲25番 9(第一楽章)
Mozart 4
*1 ディヴェルティメント K136 1,2,3
*2 セレナード 第6番 4,5,6
*3 ディヴェルティメント 第17番 7,8
*4 フルート四重奏曲 第一番 第一楽章 9
*5 クラリネット五重奏曲 第二楽章 10
*6 セレナード(アイネクライネナハトムジーク)
               11~14
Mozart 5
*1 クラリネット協奏曲 K622 1,2,3
*2 フルートとハープのための協奏曲4,5,6
*3 フルート協奏曲 第2番 7,8,9
CD6
*1 モーツアルト フィガロの結婚序曲 1
*2 モーツアルト 魔笛序曲 2
*3 モーツアルト 後宮よりの逃走序曲 3
*4 モーツアルト ドン・ジョバンニ序曲 4

 楽曲の名前はCDナンバーとトラックナンバーがディスプレーに表示されるので、対応表を印刷していつでもわかるようにした。

 ずっとこのままのセッティングでもいいとも思っている。
しかし、モーツアルトの誕生日もまた一つの節目かななどとも思う。

 新しくCDを選ぶとしたら、なにがいいかな。
車でさわやかに聴きながら、安全運転できるのは、などと思いをめぐらせている。
気づいてみれば、ショパンの曲のCDが何枚かあるのだが。
同じ曲でも演奏者がそれぞれ違っている。楽しめるかな。

 私が今こうして、キーボードを叩いている近くでは「BOSE の Wave Music System」が「Lisa Ono」のJambalayaなど懐かしい曲をソフトに流してくれている。
このCDはハム仲間のお友達からのプレゼントである。こんなのもいいなあ、などと贅沢な悩みを楽しんでいるところです。

「新潟・第九コンサート」

2006年12月11日 | 音楽など
 日曜日、午後から暮れの風物詩とも言える「第九」を聴きに出かけた。

 その日、「りゅーとぴあ」の隣「県民会館」でも催し物があったようで、駐車場が満杯で、さらに隣「県立体育館」の駐車場へと案内され思わぬ時間をとってしまった。

 今年は、「第九」の前に「モーツアルトのレクイエム」も予定されていた。
なんと会場に入ると、すでにオーケストラの「チューニング」の音がしていた。
 わずか数分の遅刻でコンサート会場に入れなかった。

 なんとも残念至極、「レクイエム」は私が選んだ「モーツアルト・ベスト・ワン」ではなかったか。悔やみきれない。
ホワイエのモニターで聴く羽目になった。

 「レクイエム ニ短調 K.626より」
イントロイトゥス、キリエ、ラクリモアと清らかな合唱団の演奏が、お粗末なスピーカーから流れてきた。聴きながら残念さとそれでも神々しい「合唱」を聴きながら涙が出そうになる。
 

 やがて本番「第九」の前の休憩時間となった。

 さて、今回は私たちの他に長男と孫のY君も一緒であった。
Y君は小学2年ながら、父親とともに「ウィーン楽友協会大ホール」での音楽鑑賞の体験をもっている。うらやましいことである。

 今日の「新潟第九コンサート」は7回目となるそうである。毎回欠かさずに聴きに来ている。演奏はもちろん「新潟交響楽団」そして合唱は「新潟第九合唱団」。

 今回は若手指揮者「船橋 洋介」さんであった。
いろんなコンサートで「指揮者」の力量や指揮ぶりが話題となるが、今回ほど指揮者の存在を感じたことは無かった。

 実に丁寧に、まじめなタクトぶりである。しかし、楽章を追うごとに全身全霊でそのエネルギーを楽団にぶつけて音を引き出していく姿にすっかり引き込まれてしまった。

 第4楽章では、さらにソリストや合唱団のもてる可能性をぎりぎりまでに引き出そうという指揮であった。男性100名、女性200名にもなる合唱「歓喜の歌」は、まさに「新潟第九」ならではのものであったと思う。

 鳴りやまない拍手は、もちろん出演者の皆さんへと言うことになるが、何よりも指揮者「船橋 洋介」さんへの万雷の拍手であったのではないか。
 指揮者ってこんなにすごいんだ!ということと大きな「高揚感」をおみやげに夕闇迫る「りゅーとぴあ」をあとにした。

         

 これで、なんとか年末は大丈夫だ!新年も元気いっぱいで迎えられそうである。

シーズン到来・音楽

2006年12月07日 | 音楽など
 午前中は、なんとかお天気もよかったのですが、午後には雨模様となってしまいました。

 午前中は、急遽外での作業にしました。
熊手を片手に、サンタクロースみたいに大きなビニール袋を肩にして。
でも、「濡れ落ち葉」はなかなか地面から離れてくれず集めるのに苦労しました。

 大量な落ち葉を集めながら、思いました。
 これだけの葉が光合成を行っていると言うことは、太陽電池なんてもんじゃあない、桁外れに大きな受光面積になっているということを改めて感じました。
 また、すでに落ち葉の「ふとん」でミミズが眠っていたりして、起こしちゃってすまないと思いました。
 落ち葉の間にはたっぷり水が蓄えられていました。これぞ水源の山や林の貯水能力になっているのだな、と。

 さて、昨日のことです。
いつもの「りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)」で、「名曲ランチタイム・コンサート」がお昼時にありました。
このコンサートは特別割引と言うことで、なんと「1,000円」で「東京交響楽団」の演奏を1時間ほど楽しめるというものでした。
         
 時間までには、一階から三階までの全席が埋まりました。圧巻です。

 「大友 直人」さんの指揮で、まずオペラ「カルメン」より前奏曲、フルメンバーによるオーケストラサウンドにはしびれます。

 このあと、「ディズニーのメロディーによる管弦楽入門」ということで、
グループごとの演奏(木管、弦楽器、金管、パーカッション)が「星に願いを」のメロディーでありました。
 つづいて、ピッコロ・フルートなでの各木管楽器での演奏、各弦楽器、各金管楽器ごとの演奏などとつづきました。どの楽器の音色も素晴らしくてひとつとしてオーケストラには欠かせないものだと言うことがとてもよくわかりました。
最後は「フーガ」ということで、次々と楽器が加わっていく演奏で盛り上がりました。

 さて、演奏がつづきました。
 「ハンガリー舞曲 第五番」、「ポルカ 雷鳴と電光」、「ワルツを踊る猫、狂った時計、ラッパ吹きの休日、そり滑り」などアンダーソンの作品。
すべていつかどこかで耳にしたことのある曲ばかりで楽しく聴くことができました。

 最後は行進曲「威風堂々 第一番」、まさに堂々の演奏でした。
みんな最高でしたね。すばらしい演奏会でした。


 じつは、毎年12月は何かと気ぜわしいはずなのに、私たち夫婦には音楽を楽しむチャンスが結構あるのです。
「あっ、いいなあ」などと言って、ついつい「チケットセンター」に電話してしまいます。私たち夫婦のささやかな楽しみなのです。

 このあとも「10日 第九演奏会」、「19日 国立モスクワ・アカデミー合唱団」とつづいて、いよいよ年末に突入となります。

「BOSE」がやって来た。

2006年11月25日 | 音楽など
 実は、大変なことが我が家では起きました。
昨日の午後、その荷物は宅急便で届きました。

 私は、それこそ時間がたっぷりとれるときに、我が家の「リスニングルーム」で過ごします。
なんと言うことはない、ありきたりのシステムです。
パワーアンプとプリアンプもSONYです。スピーカーシステムはパイオニアのユニットを自作のキャビネットに組み込んだものです。
すでに30年以上、このシステムで楽しんできました。

 ところが、2階にある書斎(シャック)で過ごすことの多いことから、この部屋にも小さくてもいいから、音のシステムがほしいというのが長年の希望でした。

 今から30年以上も前に、職場で試聴して、その小さなシステムから流れ出る「驚愕の音」を私は体験していました。
それは、アメリカからの「小さな巨人・BOSE」のシステムでした。

 なんとその「ウェーブ ミュージックシステム」が来たのです。
我がリスニングルームにセットしてみました。写真で見てもその存在がわからないくらいです。

          

 さっそく手当たり次第にCDをかけてみました。
様々な分野、ピアノ曲、交響曲、オルガン演奏、ボーカル(Bocelli 枯葉、新井満 千の風になって)など。
驚く無かれ、私のシステムに一歩も引けをとりません。堂々の音と演奏なのです。
            
 むしろ、声楽や特にモーツアルとなどはとても素敵に、さらに生き生きと鳴っています。
Bocelliの声のつややかさ、クラリネット協奏曲の美しい響きが何ともいえません。

 今は、我が書斎(シャック)と言っても、何台かの無線機、コンピュータなどが乱雑に並んでいます、その残された小さな空間にBOSEをセットしました。
今もタイピングしている最中ですが、音楽が流れています。
ウィーンからのおみやげ「Wiener Mozart Orchester」による「クラリネット協奏曲 K622」です。
これがまた、たまらない演奏なのです。

名曲の夕べ

2006年10月18日 | 音楽など
 昨晩は、新潟市芸術文化会館「りゅーとぴあ」でのコンサートに出かけてきました。

 新潟音楽鑑賞会50周年記念コンサートでもあります。
「日本フィル・名曲の夕べ」コンサートでした。

 開演前のひととき、遠慮しながらコンサートホールの「ワンショット」を撮りました。このような立派なホールで数々の名演奏が聴けることは、大変な幸せです。
  
 この角度からが、今晩の私たちの「席」でした。オーケストラのメンバーの方や「ソリスト」の表情などもとてもよくわかります。
        

 どの写真も光量不足でピンぼけですが、雰囲気はおわかりいただけると思います。
開演前や休憩時間などには、このホワイエで皆さんコーヒーやワインなどをいただきます。これがまた、すてきなひとときでもあります。
             

 今宵の指揮者は「本名 徹次」さんでした。
総勢80名くらいのメンバーを見事に統率された指揮は、まさに圧巻でした。
第一部
*メンデルスゾーン(真夏の夜の夢より)「結婚行進曲」
 バックグランドミュージックなどでおなじみですが、ビッグオーケストラで聴くこの曲は全く別物でした。
*チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲 ニ長調」
 今宵のソリストは世界的に有名な盲目のヴァイオリニスト「川畑 成道」さんでした。
端正な演奏スタイルが演奏の進むにしたがって、体一杯の演奏にと情感豊かに表現されていきました。この感銘はCDでは味わうことのできないものでした。

第二部
*スメタナ(我が祖国より)「モルダウ」
 この曲を聴くたびに「ああ!、日本のためにもこんな素敵な曲を作ってくれる作曲家はいないのかなあ」などと思ってしまいます。
この上なく美しい響きでした。
*ブラームス(ハンガリー舞曲集より)「第1、6、5番」
 あれあれ、などと聴いていて5番と6番の順番が入れ違いになっていることに気づきました。
*ラヴェル 「ボレロ」
 あまりに有名ですが、このようなビッグオーケストラでの演奏を聴くのは初めてでした。
聞こえるかどうかくらいの「フルート」が、あのメロディーを始めました。リズムの演奏が舞台の中央だったと気づくには時間がかかりました。
次々とメロディー演奏の楽器が代わり、さらにいくつかの楽器での合奏に移っていきました。徐々に徐々にクレッシェンドが続きます。
 ついには、ドラム、シンバル、ドラまでも加わり、大地を揺るがすような大合奏となったのです。エネルギーの大爆発で終わりました。

 体中に感動感銘を充電させられて、シートからお尻をあげることもできませんでした。
 ほんとにもう、事故を起こさないように、体からあの興奮が逃げ出さないようにと、慎重に運転をしながら家路につきました。
 

音楽あれこれ

2006年10月12日 | 音楽など
 今日は、ちょっとパットしない秋の一日でした。

 ひさしぶりに、全く無粋な私が事もあろうに音楽、特に「クラシック」などと言われている音楽が好きになったのはなぜだろうか。そんなことについて思いつくままに書いてみようと思っている。

 若い頃、真空管オーディオアンプやスピーカーシステムを自作したりしていた。
それなりに「よい音」を求めて、オーディオショップや喫茶店などで聴きこんだりしていたこともあった。

 いわゆろ「音」を求めていたので、聴いていたのはクラシックからジャズまでいろいろであった。世代的には「フォークソング」時代だった。それなりに結構レコードを買ったりした。
 でも、自作システムではJBLやアルテックなどの音に、敵うわけもなく無念の思いでいた。

 ところが、家内のお友達に誘われて「新潟音楽鑑賞会」に夫婦で入会した。すでに20年以上も前のことである。
以来、定期的にコンサートを楽しむ事となった。

 加えて、長男が「音との関わり」を持つようになった。
そのころ特に「クリスマス・コンサート」などで「サントリーホール」でのコンサートを体験させてくれた。
その晩は近くの「全日空ホテル」で宿泊して、ホテルで聖歌隊の美しい響きなども聴けたのであった。
 そのようにして、あの頃、さらに「オーチャードホール」「カザルスホール」などでのコンサートをプレゼントしてもらった。

 話は変わるが、今年は年始めから我が車「チャレンジャー」のオートチェンジャーには、CD6枚「BEST MOZART 100」が入れてあり、走り出せば「モーツアルト」状態となっている。
 すでに何度も6枚のCDを繰り返し聴いてきた。すばらしい曲ばかりである。
しかし、あえて私にとってのモーツアルトの「ベストワン」は?
実は思いがけない事で自分でも驚いている。それは多くの曲とジャンルの中から、
事もあろうに「レクイエム」なのである。
 CDがこの曲を演奏し始めると、何ともいえない気持ちになる。
静かに広がる安堵感とでも言おうか。
「アヴェ・ヴェルム・コルプス」と最後までその決定を決めかねたのであった。

 私には、忘れがたい曲がある。
 ドビュッシーの「牧神の午後への前奏曲」、その音はいままで聴いてきたクラシック音楽の音とはまるで違って、あくまでも美しかった。
 それともう一曲、ストラヴィンスキーの「春の祭典」である。聴いていて、聴くのをよそうと逃げ出しそうになった。でも、逃げられなかった。
すごい衝撃であった。

 あまり長いのでは、ということで今日は筆を置きます。

ロマンティックShopin

2006年09月30日 | 音楽など
 新潟市は、昔多くの堀が町中に張り巡らされていました。
その両岸には「柳の木」がたくさん植えられていて何ともいえない情緒があったのです。

 車社会の到来とともに堀は埋め尽くされて道路となりました。
なんとも味気ない町並みとなってしまっています。近年、昔の「風情」を取り戻そうという町おこしも聞いています。

 久しぶりに、コンサートを楽しむために新津駅から新潟駅まで電車で来ました。
写真は新潟駅前の様子ですが、わずかではあるが「柳の木」があり懐かしい。

           

 新潟市民としては、やはり「柳のもつ風情」が忘れられないのでしょう。
新潟市を別名「柳都(りゅーと)」などとも言っています。いろんなところに「りゅーとナニガシ」などと名前を付けています。

 本日のコンサート会場「新潟市民芸術文化会館」も「りゅーとぴあ」という呼び名で親しまれています。
               

 今回のコンサートは新潟県下いくつかの会場で行われてきていて、今日がここ「りゅーとぴあ」で、明日は佐渡市と言うことになっています。

 イタリアはピサの生まれ、まだ若いピアニスト、その輝くような美しい音色が注目されている「マウリツィオ・バリーニ」さんによる「Romantic Chopin」コンサートです。

 1.華麗なる大円舞曲
 2.幻想即興曲
 3.ノクターン 第2番
 4.黒鍵
 5.雨だれ
 6.バラード 第1番
 7.舟歌
 8.革命
 9.エチュード 作品10-6
10.ワルツ「告別」
11.子犬のワルツ
12.英雄ポロネーズ
 
 いずれも素敵な演奏であったが、特に思い入れたっぷりの「ノクターン」にはしびれました。
 一度は聴いたことのある曲ばかりで、まさに「ロマンティック・ショパン」コンサートでした。
 たぶん、ピアノのレッスンなどをうけている子供さん達でしょうか、多くの親子連れが聴きに来ていてファミリーなコンサートでした。

 さて、明日はもう10月ですね。はやくも仲秋と言うことでしょうか。

秋の気配

2006年09月19日 | 音楽など
 心配された台風は日本海を抜けて、北海道方面に去った。
しかし、各地に予想外の被害を与えたようで、被災された方々には心からのお見舞いを申し上げたい。

 実は、前回の記事「秋刀魚の煙」で紹介したその日の夜(17日)のことです。
「五十嵐留美子 洋舞踊研究所」の「モダンダンス創立50周年記念公演」に出かけました。会場は新潟県民会館で、昼の部と夜の部があり、夜の部で鑑賞をしました。
             

 新潟というこの地方において「洋舞踊一筋」に50周年ということに、大変敬意を感じないわけにはいきませんでした。
 必ずしも舞踊などと言う世界に興味も関心も無かったのですが、いくつもの作品の「構成や振り付け」そして繰り広げられたステージ上の演技を見せられて、まさに魅せられてしまいました。
 新潟にもこんなすばらしい方そして集団があったのかと、誇らしくさえ思われました。

 ぜひ見に行きたかった理由は、他にもありました。
「記念公演」の音楽担当は新潟交響楽団で指揮は船橋洋介さんです。

 まず、演目は今年生誕250年にちなんでモーツアルトの曲が主に選ばれていました。
第一部「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」「交響曲25番」
第二部「サウンド・オブ・ミュージック」(これはテープによる)
第三部「キラキラ星変奏曲、トルコ行進曲、交響曲40番」などなど

 すばらしい演奏に素敵な振り付けによるモダンダンス、このような世界・総合芸術の存在を知り鑑賞できたことは、とてもうれしいことでした。

 じつは、指揮者の船橋洋介さんの指揮により、同じ新潟交響楽団の演奏により今年の「第九コンサート」が12月10日に「りゅーとぴあ」であります。
すでに、チケットは買ってあります。楽しみにしています。

 今日は実はすでに9/21(木)です。
次男家族が無事に我が家に到着して三日ほどたちました。
日本での生活のスタートのために奮闘している二人を支援しながら、孫とのふれあいを幸せいっぱいで楽しんでいるところです。

 書き始めていながら、まとめられなかった記事をようやく書くことができました。
 空には「いわし雲」、すっかり秋となりました。

「夢で逢いましょう」

2006年07月27日 | 音楽など
 昨日午後、孫をその母親(嫁さん)に頼んで、女房と二人いそいそと出かけた。

 昨日から三日間、4ステージ「中島 啓江の音楽会」があります。
今回同様に私たちの「新潟音楽鑑賞会」では、8年前にも「中島 啓江さん」をお呼びしていた。

 そのときのステージの評価は、あまり芳しくなかったように記憶していた。
私には「大声の叫び調」だけが印象に残っていた。
しかし、それなりに評価したグループもあったらしく、今年再度の登場となっていた。

 今年のプログラムは
 第一部
いつものオープニング「夢で逢いましょう」ではじまり、
「うみ、はまべの歌、赤とんぼ」と情感たっぷりに童謡が歌われた。
「愛燦燦、童神、花、涙そうそう」など、母方が沖縄出身とか。
平和への思いを「語り」として、しみじみと聴かせてくれた。
最後は「新井 満さん」の「千の風になって」、すてきなすばらしい歌である。大切に大切に歌っていただいた。

 ステージ上の「中島さん」は、以前にもまして大きく(失礼!)なられたようで、歌い手としての動作に苦しいところも見られた。言うところの「メタボリックシンドローム」が心配である。

 ただ、うれしいことは、体に見合う声量とクラシック(ベルカント)の歌い手として、またカンツォーネ、ポップスなどのレパートリーにも一段と磨きがかかっていたように思った。そして、歌い手としての30年という年月はその「語り」にも表れているように思った。

 第二部
オープニングは「アメイジング・ゲレイス」。
前回はソウルフルではあったが、怒鳴っているだけと感じた。でも、今回はハートフルとでも言うべきか、格段に聴かせてくれた。
「シューベルトのアヴェマリア、トゥランドット”誰も寝てはならぬ”」、本領発揮というところであった。
「オー・ソレ・ミーオ、ダニーボーイ、星に願いを、美女と野獣、tonaight」と続いた。

 いろんな方が歌ったり演奏したりしているポピュラーな曲で勝負するということは、とても厳しいものがあると思う。何しろ聴くほうも「耳が肥えている」から。
でも、今回の彼女のコンサートはすばらしかった。
当然といえば当然であるが、どの曲も「中島 啓江」なのであった。
年齢を重ねて、いよいよ人間味が増してそれがまた素敵で魅力的であった。

 また、夢で逢いましょう。

「響き」その2

2006年07月05日 | 音楽など
 7月2日(日曜日)のことです。

 朝8時頃に、もう長男家族がホテル「ガーデンパレス」にやってきた。
みんなでホテルの「バイキング式」で朝食。ゆっくりと時間をかけて、そしてそれぞれが満足。

 ホテルを出て、間もなく「聖橋」を渡っているとき「ニコライ堂」から鐘が鳴り出した。日曜日なのでミサが始まったようである。
大聖堂に入れていただく。美しい賛美歌が聖堂の中いっぱいに響いていた。
私たちも聖なる煙をかけていただくことができた。

 
 すぐ近くの「日大理工学部」の研究室に案内をしてもらった。また、「無響室」なるものに入れていただいた。反響のまったくない空間の体験であった。不思議というか味気ない空間だと思った。


 次に、みんなでJR船橋経由、東葉高速「船橋日大前」で下車。
理工学部の敷地に入ると、なんと飛行機の滑走路があったのには度肝を抜かれた。
そういえば、日大理工学部は「飛行機の研究」や「鳥人間コンテスト」でいつも活躍して優勝もしているようだ。



 さて、今日のメインは二つあった。
ひとつは、校舎の屋上で孫のY君は、思い切り持ってきたラジコンカーを走らせること、もうひとつは長男の研究室を見学して、その研究成果を体験させてもらうことであった。

 孫のY君は待ちきれずに、さっそく屋上でラジコンカーをぶっ飛ばしていた。

 長男は自分の開発した測定器で内外の著名なコンサートホールなどで、その「ホールトーン」のデータを収集していたようだ。
「ヨーロッパと日本の代表的なホールの仮想音源分布と再生方法」ということで、無響室などで収録された演奏に、そのホール特有の仮想音源をコンピュータで処理・付加して8CHで再生するというシステムを作り上げていた。

 

居ながらにして、
 ムジークフェラインザール(ウィーン)
 リーダーハーレー(シュトゥツガルト)
 ザルツブルグ祝祭劇場(オーストリア)
 サントリーホール(六本木)
 オーチャードホール(渋谷)
などのホールトーンを体験できるわけである。

 実際に無響室録音の「モーツアルト・ディベルティメントK138」のCDをこのシステムで聴いてみた。
まったく驚きである。それぞれのホール特有と思われる「響き」が、いかにその音楽を豊かにしていることか。
それぞれのホールは立派に響いていたが、ムジークフェラインザールの響きが、ひときはすばらしいものに聴こえた。
 すばらしい体験であった。こうなると、どうしてもウィーンに行かなくちゃあ、ということになってしまう。

 この感激を後にして、秋葉原に戻った。
孫のY君には、新たなラジコンカーのプレゼントを約束していた。両親にそれを託した。
 私たちは、ちょっと予定を早めて夕方、新潟へと「とき」に乗車。
夜、弾んだ声の電話がY君から入った。「ありがとう!」と。秋葉原で買ってもらったようだ。


「響き」その1

2006年07月05日 | 音楽など
 私ども夫婦は先週末、ちょっと「孫欠乏症」になっていた。症状を改善し、さらに「音の響き」を楽しもうと思い上京した。長男がホテルやコンサートなどの手配をしてくれていた。

 7月1日(土曜日)、早いうちに新潟を出発して9時過ぎには上野駅に降り立った。
 久々の「上野公園の森」を散策したかった。
「西郷さん」の銅像前から「上野の森美術館」前を通り「文化会館」へと歩いた。
文化会館内の「茶廊・響」でコーヒーを飲みながら休憩。


 文化会館前には「西洋美術館」がある。何度か見学しているのだが、今日もロダンの「考える人」に導かれて入館した。

 中世時代からはじまり20世紀までの絵画や彫刻が部屋ごとに整理展示されていた。個人による収集が紆余曲折を経ながらも、このような形で公開できていることは、すごいことだと思う。
 ロダンの「接吻」に圧倒され、モネ、ルノワール、ゴーガン、ピカソなどの教科書などで見たことのある作品の数々を堪能した。

 ついつい時間のたつのも忘れていた。
上野の森は、ちょっと騒々しいが、歩きながら昨年訪れたアメリカの「セントラルパーク」にちょっと思いが飛びました。
ストリート・ミュージッシャンのオカリナ演奏に足を止めたり、楽しい散策でした。



 私たちは、午後、「御茶ノ水」に移動しました。
今晩のホテルと午後3時からのコンサートが、ここ「御茶ノ水」にあるのです。
 「山手線」や「総武線」の電車に乗りましたが、いずれも「新津車両製作所」の製作になる車両でした。うれしかった。


 「JR御茶ノ水駅」に降りました。
うんと以前のことですが、私は「内地留学」で、この「お茶の水駅」を利用していました。なつかしい「神田川と聖橋」の風景がありました。


 午後の3時から、「日大カザルス・ホール」で「天満敦子」さんのヴァイオリン リサイタルがありました。

 このホールで以前、長男の紹介でピアノ リサイタルを聴いたことがありました。
いわゆる「シューボックス型」のホールですが、世界的なチェリスト「パブロ・カザルス」の名前を使ったホールです。その名に恥じない、その音のよさ、その響きのよさで有名です。
リサイタルや小編成の器楽演奏などには最適なホールのようです。
 今回の「天満敦子さん」のストラデバリウスのヴァイオリンが、それはもう情感たっぷりに響きました。曲目もよかったからでしょうか。

 ヘンデル:ヴァイオリンソナタ第4番
 ブラームス:ヴァイオリンソナタ第3番
 カタロニア民謡:鳥の歌(カザルスの愛奏曲)
 黒人霊歌:アメイジング・グレイス
 J.S>バッハ:シャコンヌ ニ短調
 サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ(サラサーテのために)
 ボルムベスク:望郷のバラード(天満さんにより広く紹介された曲)
  など

 演奏会の後、
私たちは、天満さんのCDを2枚買いました。天満さんは気さくにサインに応じられていました。あの繊細な情感あふれる演奏にもかかわらず、意外にもとても気さくな方でした。このこともよかった。CDの一枚は長男へのお礼としました。

 ホールから程近い「湯島」に、私たちの「東京ガーデンパレス」がありました。
そこで落ち着いていると、暗くなり始めた頃、長男家族がやってきました。孫のY君には久しぶりの再会となっていました。
 みんなでハイヤーで神田神保町まで出かけて「ロシア料理」のお店に入りました。ボルシチはじめ定番料理といわれるものを、いろいろとご馳走になりました。
名前の方がどうも覚えられなかったのですが、結構おいしかった。飲めない僕はロシアのノンアルコールビールなるものを飲んでみました。これが意外や意外、苦味もおいしさも本物以上のように思われました。

 明日の再会をお楽しみに、「湯島と蕨市」へそれぞれ帰りました。

ショパン

2006年05月24日 | 音楽など
 我が遊歩道も日増しに緑が濃くなり、すっかり初夏の装いです。

 ところで、
もう昨晩のことになります。「りゅうとぴあ(市民芸術文化会館)」で私の入っている「にいがた音楽鑑賞会」の創立50周年記念例会がありました。

 「名曲アルバム・コンサート”ショパン情熱の生涯”」でした。
製作協力:NHKエンタープライズ21ということで、NHKの番組「名曲アルバム」の様式を取り入れた、新しい形のコンサートでした。

 ピアニストはロシア生まれの16歳、フィリップ・コパチェフスキ。すでに国際的に活躍していて、神童として注目を集めるロシア期待の俊英。
 ナレーションは元NHKアナウンサー・古藤田京子さんであった。

 「軍隊ポロネーズ」の力強い演奏から始まり、ついで「映像でつづるショパンの生涯・誕生からワルシャワへ」の映像とナレーション。
そして「マズルカを2曲、英雄ポロネーズ」の演奏。

 次に「映像でつづるショパンの生涯・(NHK名曲アルバムから)ワルシャワ」を背景に「エチュード(別れの曲)」の演奏。
ナレーションによれば、ワルシャワから世界に羽ばたいたショパンではあるが、2度とワルシャワに戻ることなく亡くなったのだそうです。胸にジーンときた「別れの曲」がここで演奏された演出を理解できたのであった。
 また、ショパンはパリ滞在中に、故国ポーランド(ワルシャワ)がロシア軍の侵攻で陥落したことを知り、悲憤にくれたのであった。「エチュード(革命)」はピアノを叩きつけるような激しい演奏であった。ロシアの若者によるショパンへの鎮魂の演奏というのも、平和なればこそであろうか。

 第二部は「華麗なるワルツ(イ短調)、ノクターン(変ホ長調)、バラード」などの演奏が続いた。
 つづいて、「映像 パリ」を背景に「華麗なるワルツ(変い長調)」、そして「映像 マヨルカ島」を背景にそこで作曲された「前奏曲(雨だれ)」、さらに「映像 ノアン」を背景に「ノクターン(ロ長調)」の演奏。
美しく端正な演奏にただ聞きほれてしまった。
 そして最後の曲目は「映像 終焉、パリそしてワルシャワ」を背景にあの曲「幻想即興曲 ロ長調」であった。私にとっても高校生時代に聴いて、それ以来忘れたことのなかった曲でもあった。
目の前のコバチェフスキがまるでショパンとなってしまったのではないか、と思った。

 アンコールは「子犬のワルツ」などであった。
若きピアニストが時に激しく、時に憂いを含みながら、あるときは華麗に、あるときは心弾むように、まさにショパンの思いを弾いてくれたように思う。