去る28日(土)のことでした。
私たち一行(50人ほど)を乗せた会津観光バスは福島県南会津下郷町の戸赤地区を目指して走りました。
お天気はいまいちながら「山桜の里」戸赤地区に思いをはせていました。
私たちは「NPOにいがた森林の仲間の会」通称「もりとも」のメンバーです。
バスの中で配られたカラーのプリント「3分で桜博士になれます!」などで、にわか勉強でした。
このたびは、私たちの「もりとも」と「戸赤地区のみなさん」との
阿賀野川上流下流の「第一回上下流いきいきプロジェクト交流会」があるのです。
「大内宿」を通り過ぎ狭い道路となり,いよいよ戸赤地区に入ってきました。
道路脇には残雪もありました。
交流会場の駐車場に着いてみると、残念ながら今年の「山桜」の開花はずいぶん遅れているようで、山肌に桜の木を思わせる様子がうかがえる程度でした。
会場のすぐ近くを流れている川が阿賀野川(阿賀川)の上流の一本である「戸石川」でした。まことに清らかな流れでした。
地区の方々が総出でお迎えくださいました。
暖かい歓迎の言葉をいただいて、すぐに体験活動に移りました。
この地区は林業、炭焼き、漆器の木地作りが盛んに行われていたのだそうです。
大きな水車を動力とした「水車式木地工房」があり、何人かが「ろくろ」での木地作りに挑戦しました。
お昼には地区の名物「しんごろう」をおばさんたちが作ってくれました。
初めていただくものですが、とてもおいしいものでした。
ご飯が適当につぶされて、竹の棒に巻き付け、クルミやごまなどのたれをつけ焼き上げたものです。
実は、¥1,000分の金券を買って、好きなものを買うことができるようになっていました。「手打ちそば」「イワナの塩焼き」「地鶏の焼き肉」、それに「杵つき餅」などなど、いずれも大サービスでした。
午後からは、廃校跡を利用した「やまざくら学校」での意見交換会。
来年か秋には、こんど戸赤のみなさんを「新津丘陵」にお迎えする交流が提案されました。
そして、再び体験活動「炭焼き」です。
ここでの炭焼き小屋は「白炭」を作るもののようでした。
適度な空気を送り込み、炭化の様子をみはらかってかき出して、砂などをかけて消火することで、硬く火持ちのいい炭ができるとのことでした。
ちなみに「もりとも」でも新津丘陵に「炭焼きがま」を二つ持っていますが、最後は空気を遮断して「黒炭」を焼くものです。
戸赤の人口は50人ほどだそうです。
今回訪れた私どもも50人ほど、わずかな時間ながら、旧知の間柄のようになっていました。
思い出のショットを撮り、名残を惜しみながら新潟へと出発でした。
さあ、次の機会にもお互い元気で再会を果たしたいものです。