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柄目木庵

良寛さまに思いをよせながら。

50周年記念リサイタル

2008年12月18日 | 音楽など
 私たちの「新潟音楽鑑賞会」では、何年か前に「菅原洋一リサイタル」を運営していました。

 すでに何枚かのLP盤やCDで親しんできた私です。
特に「アルフレッド・ハウゼ」をバックに歌ったタンゴの数々は、お気に入りでした。

 今回、その菅原洋一の「50周年記念リサイタル」ということで、16日から18日まで3ステージが県民会館でありました。
私は16日(火)、聴きにいきました。おなじく「新潟音楽鑑賞会」の企画でした。

 彼の情感たっぷりの「泣き節」も「ハンバーグ顔」も健在でした。
なんと後期高齢者の仲間入りをしました、という白髪の「菅原洋一」でした。
ところが、どうしてどうして熱唱に次ぐ熱唱がつづきました。
なんという強靭な喉なのでしょう、衰えを感じさせませんでした。

第一部
 私にとっては「オールディーズ」とも言える「タンゴのスタンダードナンバー」が続きました。
ピアノ、ベース、キーボードの演奏がバックでした。
マンマ、カミニート、ジーラジーラ、恋人よ永遠に、ラ・クンパルシータ・・・・など、11曲。そして「知りたくないの」で締めくくりました。

 「構成・演出 神津善行」で司会は「山咲カンナ」でした。
菅原洋一とは家族ぐるみのお付き合いなのだそうです。

第二部
 再び彼の空前のヒット曲「知りたくないの」でオープニング。
ストリングスの9名が加わっての伴奏となりました。
そして
誰もいない、芽生えてそして、忘れな草をあなたに、今日でお別れ、・・・などのヒット曲ばかり。その情感たっぷりの歌に、しみじみと聴き入ってしまいました。

 長い人生を精進しながら歌ってきた人の品格のようなものを感じさせられたコンサートでした。
多くの皆さんが、こころ満たされる思いで、コンサート会場を後にしたことでしょう。

          
             
             写真教室では、まったく不評な「ローズマリーと侘び助」の花でした。
まあ、ピンボケは承知の上でした。
でも、ほのぼのとしたものを感じています。このページに飾ってあげようと思いました。
 

素敵な一夜

2008年10月31日 | 音楽など
 昨夜は「りゅーとぴあ」で、素敵なひと時をもちました。

 「天満敦子と小林亜星のおしゃべりコンサート」でした。
なんと、そこで無線の「新津クラブ」の方、それに「シニア大学」の同期生の方にもお会いしました。うれしいものですね。

 ヴァイオリニスト「天満敦子さん」のコンサートは、数年前 東京駿河台の「日大カザルスホール」で聴く機会がありました。
長男からのチケットのプレゼントでした。
そのときCDを買って、天満さんから「サイン」をいただいていました。
「CD 祈り」、「CD 愛のあいさつ」の2枚でした。

 ステージでの情熱的な、またあるときは癒されるような演奏に魅せられ、サイン会での飾らない気さくな人柄に、すっかりほれ込んでいたのでした。
           

 昨夜のコンサートの第一部は「小林亜星さん」の作曲・編曲による作品の演奏でした。
 「ねむの木の子守唄」、「地平を翔る風」、「過ぎ去りし日々」、「愛の賛歌」、「タンゴ・ハポネス」、そしてなんと「北の宿から」でした。
亜星さんによるトークと曲目紹介などがありました。

 さて、第二部の始まる前に「CD 祈り II」を買いました。
彼女の最新のアルバムです。今までになかった「パイプオルガンとの共演」です。
「Jupiter(ホルスト)」や「G線上のアリア」などが入っています。

 第二部は天満さんの本領が発揮されました。
長年のピアノ伴奏の「吉武雅子さん」との息の合ったコンビは最高でした。
「ロンディーノ(クライスラー)」、「シャコンヌ(ヴィターリ)」、「アヴェマリア(シューベルト)」、「タイスの瞑想曲(マスネ)」などおなじみの曲がつづきました。
「タイスの瞑想曲」などは、その昔、家内の身ごもったときの「胎教」によく聴かせたものでした。なつかしい曲です。

 そして「独奏ヴァイオリンのための譚歌 I・II(和田 菫)」では、人とは思えない超絶技巧的演奏となりました。
でも、「天満さん」ならではのエンディングはもちろん「望郷のバラード(ポルムベスク)」でした。

 何度聴いても心洗われる曲です。彼女がほれ込んだ、この曲は「ルーマニア」に留まらず全世界が共有する「心情」を奏でているように思います。
心ならずも「故郷を離れいている難民」や「心の故郷に思いを馳せるとき」、涙なしには聴けないのではないでしょうか。

 どうも「いい世の中」ではなくなりつつある、このご時勢にささやかな「しあわせ」を噛みしめて帰りました。

金木犀

2008年10月06日 | 音楽など
 我が家とお隣の両方の庭に「金木犀」が咲きました。
おいでになった人が異口同音に「すてきな香り!いいですね」とおっしゃいます。
その甘い香りに酔う感じです。「幸せの匂い」かな、などと思ったりしています。
   (ちょっとピンボケで大きくできません!)


 ところで、どうしても書いておきたいことがありました。
10月1日(水)、この日は午後から「にいがた音楽鑑賞会」企画のコンサートでした。
「りゅーとぴあ」にいそいそと急ぎました。

 「日本フィル・名曲コンサート」でした。
この日を待ち焦がれたのは、指揮者「西本 智美」、ピアニスト「田部 京子」だからでした。

 演奏曲目は
シベリウス:交響詩「フィンランディア」
モーツアルト:「ピアノ協奏曲代21番 ハ長調」
ムソルグスキー(編曲ラヴェル):組曲「展覧会の絵」でした。

 私は、午前中、我が家の「CDライブラリー」の中から、演目の3曲を聴いてみていました。
特に「フィンランディア」のCDは前回の「日本フィルのコンサート」で求めていました。

 今日の私の席は、本来なら「オーケストラボックス」になるはずのステージから2列目、やや右手でした。コントラバスのグループが目の前でした。

 オーケストラのチューニングも済み、万来の拍手の中颯爽と指揮者「西本 智美」登場です。
なんということでしょう、宝塚男性役スターにも負けない容姿の方でした。

 曲(フィンランディア)が始まって、重々しい出だしから「テンパニー」へと続きました。
確かな、華麗で美しいその指揮が「日本フィル」の演奏を最高に引き出していました。

 2曲目は、以前にも「音楽文化会館」での演奏を聴いたことのある、美人ピアニスト「田部 京子」を迎えての「モーツアルト:ピアノ協奏曲21番」でした。
オーケストラとも息の合ったピアノ演奏で、指揮者の心配りがよかった。

 第2部の「組曲・展覧会の絵」は、最高の指揮だったのではないでしょうか。
その美しい指揮ぶりに聴き惚れて、いや見とれていたというのがほんとのところでした。

 もう私だけではありません。会場から感嘆の声、それに拍手が鳴り止みません。
リクエストにこたえて、くるみ割り人形から「花のワルツ」が演奏されました。
そして、その指揮は先ほどまでの「きりり」とした顔つきから、ときには微笑みももれる、にこやかな「指揮ぶり」となりました。
このことがまた聴く人に深い感銘を与えたのではないでしょうか。

 才色兼備でカリスマ性も感じられる、このような指揮者が日本にいたことが、とてもうれしく思われました。
なぜか、久しぶりに興奮したように思います。 

オペラコンサート

2008年03月16日 | 音楽など
 昨日は、午前中曇り空でした。

 春に備えてちょっと練習を始めるかな、などと写友から借りた「マクロレンズ105mm」をつけて、いつもの遊歩道へ。お昼近くでした。
前の日に、「イヌノフグリ、クロッカス、柳の芽吹き」など被写体を決めていた。
 ところが、イヌノフグリもクロッカスも花を開いていないではないか。
曇り空、午前中、ちょっと寒いのか、いずれにせよ、昼なのにお花に休日(お休み時間)があるなんて!

 黄梅?を見つけてパチリ!

 無理矢理に花を開かせるわけにもいかず
  
 やがて椿のシーズン、山茶花が最後の輝きをました生け垣
    

 昨日は、夕方から「りゅーとぴあ」において「オペラコンサート&レクチャー」でした。
オペラの本場「ローマ歌劇場」の総裁によるレクチャーとその歌劇場から3人のテノール歌手によるコンサートでした。

 前半は「総裁エルナーニ」さんによる講演で、運営改革を行いオペラ復興にかける思いを、通訳を通じてではありますが熱く語られました。

 後半は、「小鉄 和宏」さんによるコーディネートでコンサートが進みました。
イタリアからの三人に加えて、ソプラノ「砂川 涼子」さん、ピアノ伴奏は「山口 佳代」さんでした。

 小鉄さんの解説により、まず椿姫から「二重唱 乾杯の歌」から始まりました。
砂川さんと「ナコスキ」さんでした。
砂川さんのあのキュートな姿からは、想像できなかった美しいソプラノの歌声が声量豊かに会場内を満たしました。
 そして、ステージの最後の時にリクエストに応じて、彼女は3回も「乾杯の歌」を歌うこととなったのでした。

 そして、ステージも進み、三人のテノールはそれぞれの持ち味で聴衆を魅了してくれました。
 
 「ビネッティ」さんは、「ナポリ娘よ」はじめ振りをつけながらの熱唱と、ピアノ伴奏の山口さんへのハンドキッス、それに聴衆への投げキッスなど、いかにもイタリア男性を代表するように思われました。

 「ナコスキ」さんは、「人知れぬ涙」など、それはもう美しいテノールの歌声でした。多くのテノール歌手のなかでもちょっと高めの音域はすてきでした。

 「アンドレオッティ」さんは、あのトゥーランドットから「だれも寝てはならぬ」を熱唱されました。堂々と風格のある歌唱は「三大テノール」にもひけをとらないのではないでしょうか。
 
 予定のステージが終わり、カーテンコールに応じて、それぞれの歌手がアンコールで歌いました。そのレパートリーの広さ、歌うことが楽しくてしょうがないという風な姿、聴衆へのサービス精神、そしてそのタフなこと。
このような点では、さすがの砂川さんも太刀打ちできませんでした。
しばしイタリア旅行ができたような思いでした。

 帰宅しても、しばらくはその余韻覚めやらず、というところでした。

 

煌めくサウンド

2008年02月27日 | 音楽など
 さて午後から「県民会館」での新潟音楽鑑賞会の例会でした。
このたびは「原信夫とシャープス&フラッツVS見砂和照と東京キューバンボーイズ」の演奏でした。
「ジャズ&ラテン2008名門二大バンド夢の響宴」と銘打っての企画です。

 この二つのビッグバンドの演奏は、ラジオにテレビにレコードにと大活躍でしたから、私と同世代の方なら必ずや耳にされたことがあるはずです。
ずっと前から、そわそわしながらこの日を楽しみにしていました。

 どちらのバンドもトランペット、トロンボーン、サックスがそれぞれ3人ずつ、
ギターやベース、パーカッションに違いがありました。

 「東京キューバンボーイズ」の演奏が始まりました。
初代の見砂さんから、その子供さんである「和照さん」により3年前に復活したのだそうです。みなさん赤いブレザーに黒いズボンで決めています。
「エル・マニセロ」「セレソ・ローサ」「闘牛士のマンボ」「マンボNo.5]「マンボ・ジャンボ」など、ラテンのスタンダードナンバーが強烈な「ボンゴやギロ」などのリズムに乗って次々と演奏されました。
 私にとっても、若い日々を思い出させる「心弾む」ビッグバンドのサウンドでした。

 第2部は「原信夫とシャープス&フラッツ」。
原信夫さんは50年もの長きにわたり、このバンドを率いておいでになるそうです。若くてお元気なのにはびっくり。全員白のブレザーとズボン、これまた決めています。
 なんとあのスタンダドーナンバー「A列車で行こう」で始まりました。いやー、もうしびれて、まさに「心にしみ込む」演奏です。
「リンゴの木の下で」「帰れソレントへ」「恋のアランフェス」「シング・シング・シング」など、ビッグバンドならではのジャズサウンドを楽しみました。

 第3部は二つのバンドの合同演奏です。
「ドレミの歌」「二人でお茶を」「シャレード」など、おなじみの曲がビッグビッグ・ダイナミックな演奏となりました。すごい!
 
 途中からゲストボーカル「坂本スミ子」さんも加わり、「エル・クンバンチェロ」「ナイト&デイ」など、彼女の歌唱力・実力が存分に堪能できたのでした。
お元気な姿を見てうれしかった。

 最後は再び各バンドの掛け合い合同の演奏で「マラゲーニヤ」「バンドよ張り切れ」でした。
素敵な演奏と「煌めくサウンド」に酔いしれて、拍手拍手、アンコール曲は「煙が目にしみる」でした。

 若いときに耳にしていた曲目の数々を、しかもそれらの曲を演奏していたビッグバンドの「生演奏」を目の前で聞けたと言うことに、いいようもない幸せを感じたのでした。

モルダウと新世界より

2008年01月24日 | 音楽など
 「フリムラオプコニカ」という花なのだそうです。
廊下に飾ってあったのでカシャッと、ついでに造花のバラも。
実は、これらのバックには、お友達自作の「黒ボード」を借用してのカシャッでした。
  

     

 実は、写真のことはさておいて、ぜひ書いておきたいことがあるのです。

 それは、「スメタナの交響詩”モルダウ”」のことと「ドボルザークの”新世界より”」のことです。

 私にとってこの曲には、たぶんいつかどこかで聴いたことのあるような懐かしさがあるのです。
どなたも「家路」を口ずさんだことがあることでしょう。
それに私の卒業した小学校の校歌の節回しが、「モルダウ」のメロディーにとても似ている部分があるのです。

 私が、この「チェコ」を代表する二人の作品を「オーケストラの演奏」で聴いたのは、たぶん「日本フィル」だったと思います。

 ところが、昨年11月7日「りゅうとぴあ」で「ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団」で聴いていました。チェコ第二の都市「ブルノ」のオーケストラです。
このときには、改めて「モルダウや新世界より」を演目として演奏する「チェコ」のオーケストラのメンバーと、すばらしい作品を共有する国民の皆さんは幸せだなあ、と思ったのです。
そして、この演奏を聴くことのできた自分の幸せをも思ったのでした。

 ところが、事情あってこの後忙殺されるような日々が続き、ついに記事にはできなかったのでした。

 さて、私達は今年の「ニューイヤー・コンサート」として「プラハ交響楽団」のチケットを買っていました。チェコの首都プラハのオーケストラです。
 もちろん演目は「モルダウと新世界より」です。そして「チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番」が「中村 紘子」でした。
 
 1月23日「りゅうとぴあ」。その夜は早めに到着し、新潟の孫たちとママ、みんなで楽しくお食事でした。やがて、孫たちは3階席、僕たちは2階席でした。

 その夜、円熟味を感じさせる指揮者「イルジー・コウト」さんは、作品のすばらしさを余すところ無く引き出して聴かせてくれました。本場チェコの指揮者と楽団員の演奏は、格別だったと言うほかありませんでした。

 中村 紘子さんは演奏会に先立ち、プレコンサートならぬプレトークで、ステージ上でくつろいだ形のトークをされました。とても魅力的な方でした。
 彼女は「ジュリアード音楽院」で学ばれたこともあったようです。
その「ジュリアード音楽院」のホールでコンサートを聴いたことがあったので、何か親しみを感じていました。

 「モルダウ」の後に「ピアノ協奏曲」が始まりました。
いやー、もう全く驚愕そのものでした。すさまじいピアノの爆発です。
あの華麗な出だしのピアノの音、これぞ「中村 紘子」なのでした。完全に打ちのめされてしまいました。
世界のオーケストラを向こうにまわし一歩もひけをとらず曲が盛り上がりました。

 今宵は、もう言うこともなく体中がホカホカとなって会場を後にしたのでした。

今年も第九でした。

2007年12月23日 | 音楽など
 最近の私は、起きがけに「BOSE」のスイッチを入れます。

 するとCD「best of MERA(米良 美一)」から、天使のような歌声で「ヴォーカリーズ、オンブラ・マイ・フ」など私の大好きな曲が次々と流れ出します。
朝の着替え、先顔などがさわやかです。
 このCDは、同好のアマチュア無線家のお友達からのプレゼントなのです。
どうして僕の好みがわかるのでしょうか、いつも不思議に思っているのです。

 今日は日曜日でした。
朝の9時から「NHKの日曜討論会」、同じ時間に某民放「題名のない音楽会」です。ついつい音楽会の方のチャンネルになることが多い私です。
今日もそうでした。
以前からCDなどを買ってよく聴いていた「スーザン・オズボーン」さんが「What a wonderful world!」を歌いました。
そして「スミ・ジョー」さんが「美しく青きドナウ、私のお父さん」を歌いました。
いやー、もうしびれました。

 さて、午後2時から年末恒例となっている「2007新潟 第九コンサート」が「りゅーとぴあ」でありました。
今年の指揮者は昨年と同じ「船橋 洋介」さんでした。昨年の指揮ですっかり魅了されて、今年も期待していました。

 「ベートーヴェン 序曲エグモント」でプレコンサートでした。

 さて本番「第九交響曲」がはじまりました。
新潟交響楽団、新潟第九合唱団、いずれもプロの楽団や合唱団に見られないくらいの大人数大規模の編成です。
それが今までにないくらいのハイレベルなそしてダイナミックな演奏となったのでした。

 そのような見事な演奏を引き出したのは、まさに「船橋 洋介」さんの指揮でした。あの細身の体からオーケストラの各パートへ、ソリストたちへ、合唱団の各パートへと全身全霊で送り出されるシグナルは、各メンバーのもてる力量を見事に引き出していました。

 盛り上がりに盛り上がって終了した「第九」、どなたかが「ブラボー」と声を、すかさず私も大声でステージに向かって「ブラボー!」と叫んでしまいました。
なぜか涙があふれてきていました。
 
 今年の「第九」は特別!でした。

 「第九」が終わると、ほんとに年末という実感がわきます。

 

みぞれの日

2007年12月04日 | 音楽など
 今日(4日)は天気予報のとおり、朝から「みぞれ」が降り続きました。

 2日(日)、この日午後から新潟市中央区東堀通にあるCD店に行ってきました。正しくは「クラシックファクトリー・コンチェルト」です。
お店は小さいけど、クラシックの国内外のCDがびっしり、真空管アンプもあり試聴もできるようです。とても素敵なお店でした。

 実は、私はピアニスト「小杉 真二」さんの自称フアンなのです。
彼の「セカンドCD」が「小杉 真二ファンクラブ」により発行されたという情報は得ていたのですが、ようやく「コンチェルト店」で手に入れることができたのでした。

 昨日は、曇りのち雨となったのですが、シルバー人材のお二人により、我が家の庭の「冬囲い」が終わりました。
冬囲いが終わったとたんに、今日の「雪・みぞれ」となってしまいました。
  
     
 ご覧のように、燃えるようなモミジは先月末のものです。
でも、今日は「墨絵」のような世界となってしまいました。

 午後からは「小杉 真二」さんのCDを楽しみました。
ファーストアルバムのCDで、ぞっこん惚れ込んでしまっていました。
今回のセカンドアルバムでは、さらに「バッハやスカルラッティ」などにも挑戦されていました。
 僕としては、ベートーヴェンの「ピアノ ソナタ第8番<悲愴>」やショパンの「ノクターン第2番」など聞き慣れた作品にしびれてしまいました。
力強くてかつ繊細とも言うべき演奏は、ほんとにすばらしいと思いました。
  
 外出もままならずの天候でしたが、しかし至福のひとときを我がリスニングルームでもてました。

レクイエムによせて

2007年10月09日 | 音楽など
 もちろん、「モーツアルトのレクイエム」のことです。

 好きな曲と言うには、何かはばかるような気持ちもありますが。
とにかく昨夜は舞い上がってしまいました。「りゅーとぴあ」でのことした。

 「東京交響楽団・第44回新潟定期演奏会」です。
アリーナ形式のホールがびっしりと、満席となっていました。
プログラムは
「シューベルト 交響曲第7番 未完成」、目をつぶって静かに聴いて、あっという間の時間でした。
 そして
「モーツアルト レクイエム K.626 」でした。
合唱は「にいがた東響コーラス」、オーディションで選ばれ歌え込んだ人たちです。
ソリストたちは「ソプラノ野田ヒロ子」「メゾ・ソプラノ小川明子」「テノール錦織 健」「バリトン三原 剛」の豪華メンバーです。
指揮はこのオーケストラの「桂冠指揮者・秋山和慶」でした。

 彼の指揮により、まさに「天才モーツアルトの最後の魂」がここ「りゅーとぴあ」で再現されたのでした。

 オーケストラと混声合唱の荘厳重厚なそして聖なる響きが、次々と私を襲い、私の魂を天空に舞い上げてしまうのでした。
私は演奏も合唱も、それはもうすばらしいものでしたが、それは「モーツアルト」のすごさを生々しく感ずることでもありました。
やはり、彼はまさに「天才!」なのだと思いました。
神が彼をして作曲せしめたのかもしれません。

 
 上の記事とは関係ないのですが、
夏の名残を見つけました。サザンカの葉にぶら下がってありました。


 昨年、家内が育てていた「なめこ」の菌が、玄関前の杉苔の所に飛んでいたらしく、かわいい「ナメコ」が出てきました。

 

江利チエミ物語

2007年09月22日 | 音楽など
 昨日は、県民会館で「音楽鑑賞会」の例会でした。

 「島田歌穂」さんを中心にしたメンバーによる「ミュージカル・江利チエミ物語」でした。
さすがに、実力派です「島田歌穂」さんの歌にダンス、そのすばらしさにすっかり引き込まれてしまいました。

 彼女のイメージを伝えることは難しいけど、下の写真でいかがでしょう。
美しくて、凛として、さわやかで、強くて、きりがないかな。
      

 お話は「江利チエミ」の生涯、とくに「ひばり、いずみ」の三人娘や「高倉 健」さんとの関わりのなかで、いくつかの試練を乗り越えていくというものでした。

 まさに同世代、いや同じ年齢だった私には、「チエミ、ひばり、いずみ」の歌った懐かしい数々のヒット曲が流れたり、歌われました。
それは当然「歌穂」さんの「テネシーワルツ」でした。でもすばらしかった。

 「カモナ・マイ・ハウス、ヴァイア・コンデオス、キャリオカ、トゥー・ヤング、などなど」、すっかりタイムスリップしてしまいました。

残暑も厳しく

2007年09月20日 | 音楽など
 こうも厳しい残暑というのも、地球温暖化と関係があるのでしょうか。
確かに、気象現象の強弱の振幅が大きくなっているという、実感のようなものを感じています。
             

 ところで、ようやく行動の9月というのに、我が家ではよんどころない事情で、宿泊を伴う旅行などができない状態です。

 そこで、日帰りの「お出かけ」や「音楽会」など、ちょっぴり贅沢に計画してみようと言うことになりました。

 9月16日、思いがけないことで「東京交響楽団・第43回新潟定期演奏会」のチケットを家内がお友達からいただきました。別席ですが、家内が私にもう一枚を求めてプレゼンとしてくれました。
 ブルックナーの「交響曲 第7番」はよかったです。確か第3楽章は映画「地獄の黙示録」で聴いたように思います。「大友直人」の堂々の指揮でした。

 このことが、きっかけとなりました。ちょっぴりの贅沢をしよう、と決めました。

 明日21日は、県民会館で「音楽鑑賞会」の「テネシー・ワルツ 江利チエミ物語」です。チエミ役は「島田歌穂」です。
 どんなステージなのでしょうか。「チエミ、ひばり、いづみ」は私と同年齢。
私には楽しみ以上のものがあるのですが、はたして?

 10月2日には「東京交響楽団弦楽アンサンブル」による「中越沖地震復興支援チャリティーコンサート」、「ヴィヴァルディー 四季」、「モーツアルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などが楽しめます。

 10月8日、これまた「東京交響楽団 第44回新潟定期演奏会」。
指揮「秋山健志」です。なんと演目の一曲は「モーツアルト・レクイエム K.626」なのです。
昨年モーツアルト生誕250年だということで、モーツアルトの曲をCDで聴きまくりました。じつは、その先年アメリカにまで聴きにいったものでした。
そして、私が選んだモーツアルト「ベストワン」が、この曲でした。
「錦織 健、野田ヒロ子」などの豪華メンバーに、合唱は「にいがた東響コーラス」で、この日に備えオーディション合格の皆さんです。
 しかも、以前にも「りゅーとぴあ」での演奏会で、遅刻してこの曲をホワイエで聴くという情けない体験もあった因縁がある曲なのです。
 この曲に静かに身を沈めて聴きたいと思っています。

 10月26日は「音楽鑑賞会」の企画で、国立サントペテルブルク・アカデミー・バレエ「白鳥の湖 全3幕」です。
以前にも国立モスクワ音楽劇場バレエによる「白鳥の湖」は観たことがありました。今回は「永遠の愛」をどのように表現してくれるのでしょう。待たれます。

 11月7日、「りゅーとぴあ」で「チェコ国立ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団」です。チケットを申し込んだのですが、手にはいるでしょうか。
以前にもチェコのオーケストラの演奏は聴いていました。
もう、チェコと言えば「モルダウ、新世界より」なのです。過酷な歴史を経ながらも、このような世界に誇れる財産を持つ民はうらやましいですね。
 このチケットは、家内への「誕生日プレゼント」として予約しました。

 ショートレンジながら、あちこちと秋の一日をカメラ片手にドライブでも、と思っています。お勧めのポイントがございましたら、ご紹介くださいね。

夏休みも本番

2007年08月03日 | 音楽など
 8月に入ったとたんに猛暑となりました。

 なにやかにやと忙しくあわただしく時が過ぎてしまいました。

 1日(水)夜、「りゅーとぴあ」で
「ふだん着で楽しむバイオリン」と銘打って「天満敦子の名曲コンサート」がありました。
 このコンサートは7/23の見附市から始まり、南魚沼市、弥彦村、上越市、そして最後は新潟市での演奏会という風に県内を巡ってのものです。
中越沖地震で被災を受けた柏崎市の方も、新潟市の会場にお見えになったようでした。3階席までも多くの市民が詰めかけました。

 天満敦子さんのコンサートは、昨年「駿河台の日大カザルスホール」で聴いていました。その折に求めたCD「祈り」を聴き返しては、彼女の演奏に心の安らぎを覚えていました。

 今回のコンサートでは、やはり彼女の演奏に応えるあの「ストラデバリ」の音色に、どっぷりと浸かり満たされてしまいました。
無伴奏ヴァイオリン・ソナタやパルティータなど、思わず圧倒され緊張して聴いていました。
でも、アヴェマリア(シューベルト)、タイスの瞑想曲、などに癒されました。

 また、彼女の定番「鳥の歌(カタロニア民謡」「望郷のバラード」などの演奏では深い悲しみや望郷の念、平和への希求など作曲者の思いがひしひしと感じられる名演奏でした。何度聴いても感動してしまいます。

 私たちは、今回のコンサートでのCD売り上げが中越沖地震に寄付されると聞き、最新リリースのCD「愛のあいさつ」を買いました。
「愛の賛歌」とか「魅惑のワルツ・ファッシネーション」なども入った素敵なCDでした。


 さて、8月ももう3日(金)、いよいよ「夏休み本番」です。
我が家では、孫たちが持ち込んだ「金魚2匹」「コッピー2匹」「カブトムシ1匹」それに「朝顔一鉢」など、人間ばかりでなく大所帯となっています。

 暑さに負けず「じじばば」はがんばらなければなりません!

ハートフル・クラシックス

2007年05月25日 | 音楽など
 今日は大変強い風が吹きました。

 明日は新潟市の孫たちの運動会です。お天気を心配しています。

 昨日は「ハートフル・クラシックス」とうことで「高嶋ちさ子」さんのヴァイオリンコンサートが、いつもの「りゅーとぴあ」でありました。

 ピアノ:藤満 健さん、ヴァイオリン:松本 蘭さんを加えて3人でのコンサートでした。
高嶋さんのユニークでピリ辛もあるトークを交えてのヴァイオリンソロ、ヴァイオリンデュオ、ピアノ演奏ありでした。
 
 それこそ「G線上のアリア」から愛のメドレー「愛の挨拶、愛の悲しみ、愛の喜び」、それに映画メドレーということで「ゴッドファーザー、ニューシネマ・パラダイス、ムーンリバー」と楽しませていただきました。

 私としては、彼女の「ストラデヴァリウス」が最高に響いた次のような曲が、とても印象強く心に残りました。
 ヴァイオリン曲に編曲された「ショパンのノクターン遺作」、「サラサーテのナヴァラ」、「ヘンデルのバッサカリア」そして「モンティのチャルダーシュ」でした。

 ステージの最後に、「3ヶ月になる赤ちゃんが楽屋で私を待っているの!」という一言で、美しい彼女が、パットさらに美しく輝いたように見えたのでした。
とにかく、美人で素敵な方でした。

 

 最近、ちょっと写真に凝っていることは、前にもお話ししました。
付録として、我が家の庭の「カエデ」と「シュロの花」を載せてみました。
カエデには「新緑の葉」を見せるものと「新葉なのに燃えるような赤」のものがあります。
(ここは、秘密なのですが、カメラが一眼レフです。でも超へたくそ!は承知してます。なにしろビギナーですから。)


   

       

           

「さくら」がやってきた。

2007年04月23日 | 音楽など
 なんだかんだと言いながらも、忙しかった。
春を満喫したり、ゆく春を惜しんだり、春を迎えにドライブしたり。

 そんな中でも、ちょっと暖めておいたのが、
「倍賞千恵子コンサート」でした。
先週の火曜日の夜(17日)、県民会館でした。
 
 あの「県民会館」そして「りゅーとぴあ」の一帯は、すこし盛りを過ぎた「さくらの花」が、はらはらと散りそうな気配だったのです。
 そこに、あの「寅次郎」の妹「さくら」がやってきたのでした。

 17日から19日までの3日間,3ステージでした。
シンプルな構成のステージ、ピアノ伴奏はご主人の「小六禮次郎」さんでした。
登場した彼女も、すこぶるシンプルな服装でした。
 今宵は「歌で勝負!」だなと期待で胸ふくらみました。

 彼女にとっては、十数年ぶりのこの会場でのコンサートだそうです。
「さくらの花」に迎えられてのコンサートを、とても感激しています、とオープニングの言葉でした。

 私の席は「二階席」だったものですから「オペラグラス」を持ち込んでいました。使うべきか、どうかちょっぴり躊躇したのでした。
じつは、私なりに30年ほど前から「倍賞千恵子」さんのフアンでもありました。
レコード「日本の詩をうたう 第一集 倍賞千恵子」を買い込んでいました。

 なぜか、その30年ほどの時間が怖い気持ちでした。
おそるおそるオペラグラスをのぞき込んでみました。
そして「ほっと」できたのでした。そこには気品にあふれた美しい彼女の姿がありました。
 第一曲の「早春賦」がはじまりました。まぎれもなく30年前のあの魅力的な歌声でした。

 早春賦、白い花の咲く頃、リンゴの歌、みかんの花咲く丘、里の秋、
かなりや、月の砂漠、赤い靴、ふるさと

 ご自分のそれぞれの歌によせる思いを語り、伴奏担当のご主人との対話などを交えながらのステージは、聴くものをうっとりと幸せにしたのではないでしょうか。

 第2部
 オホーツクの海、世界の約束、いらっしゃい、冬の旅、さくらのバラード、
おはなはん、さよならはダンスの後に、瞳とじれば、下町の太陽
 アンコールには 
「忘れな草をあなたに」でした。とても幸せでした。
 ただ「さくら貝の歌」が聴けなかったのが心残りでした。

       
            
 なつかしい「LPレコード」のジャケットの表と裏です。
 

祝祭コンサート

2007年03月31日 | 音楽など
 昨晩のことでした。

 場所はいつもの「りゅーとぴあ」で、
「おめでとう!政令市 にいがた祝祭コンサート2007」でした。

 東京交響楽団、指揮は飯森 範親さんです。

 18:40分、ホワイエにおいて東響ファンファーレ隊による
「ファンファーレ新潟」、同時にコンサートホールのパイプオルガンによる「バッハのパストラーレ」の演奏が始まりました。
 これは「プレコンサート」ですが、このようなコンサート形式は、数年前のニューヨークでの体験以来でした。

 いよいよ第一部「田園から、青春そして祝典へ」ということでした。

*ベートーベン 交響曲第6番 田園 第一楽章
*エルガー「愛のあいさつ」とサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」以上2曲の奏者は新潟市出身の若きバイオリニスト「鍵富 弦太郎」さんでした。
若さあふれる清新な演奏に聴き惚れました。

 次いで、
*プッチーニ「ラ・ボエーム」から「冷たき手よ」「私の名はミミ」の歌唱。
*ワーグナー「ローエングリン」から「婚礼の合唱」。
この日のために公募のオーティションを受けた方々「にいがた祝祭コーラス」の皆さんの見事な合唱でした。

 そして休憩に入りました。
「カーブドッチ・ワイナリー」による「ワイン」がお祝いに振る舞われました。
私も「白ワイン」をいただきました。

 いよいよ気分も高揚したところで、第二部となりました。
「自由から祝祭へ」がテーマです。

*ビゼー 「カルメン」から前奏曲。
 「兵隊さんと一緒に」~子どもたちの合唱「新潟市ジュニア合唱団」による。
 「恋は野の鳥」~ハバネラ(ソプラノ)、「闘牛士の歌」加茂市出身のバス・バリトンの「三浦 克次」さんの逞しい歌唱、そして間奏曲など。

 いよいよ最後は第三部、「歓喜の歌」です。

 ソリスト4人、そして、にいがた祝祭コーラスの面々。
*ベートーベン 交響曲第九番 第四楽章 「歓喜の歌」、指揮棒も折れよとばかりの力一杯の指揮に、オーケストラも合唱団も燃え上がりました。

 私は、曲が終わったとたん、まったく自然に「ブラボー!」と手を口に当てて、会場いっぱいに響けとばかりに叫んでしまったのでした。

 ほんとにすばらしいコンサートでした。新潟市、おめでとう!