日本裁判官ネットワークの例会「『それでもボクはやってない』を巡って」が6月23日(土)東京学士会館で開催されました。会場一杯の盛況で,取材のために参加された周防正行監督からは,撮影の動機,裁判に対する期待と批判等のお話を聞くことができました。映画による批判を真摯に受け止めつつも反発も感じたとする会員裁判官らの感想意見に対して,痴漢事件に取り組む弁護士・市民らの厳しい裁判批判も多く出され,和やかさ中に緊張感も交じり,充実した意見交換の場となりました。議論は,裁判員制度の在り方に発展し,期待と懸念が熱心に語られました。例会の様子は,HP8月号でより詳しくお知らせする予定です。(蕪勢)
学生時代、刑事再審に興味を持った契機は最高裁白鳥決定を読んだことにありました。以来、誤判事件(再審無罪とされたものや、現在も再審請求中の事件)を中心に新証拠の「明白性」判断の仕方(方法)について考えるようになりました。再審問題のみならず刑事裁判における事実認定の問題もまた検討すべきものだと感じました。
私的なことで恐縮ですが、学生時代はどうしても刑事関係に強く惹かれていました。しかし、債権法を学んだとき、少し語弊があるかも知れませんが、民法の面白さを発見しました。どちらかというと苦手意識が強かったのですが^^;