日本裁判官ネットワークブログ

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ちあきなおみ ふたたび

2009年11月13日 | くまちん
昔,「ちあきなおみ」という歌手がいた。世間的には「喝采」を歌った歌手として,そしてそのデフォルメされた物真似によって認知されている。
(最近「公園の歌姫」と言われて「鮨屋で」という歌を歌っているよく似た名前の人は全く別人である。)

平成4年にある事情(後に紹介する番組「歌伝説」のエンディングの伏線なので,あえて「事情」の内容は書かない。)で歌手活動を休止して以来,全く活動していないものの根強いファンが存在し,復活を求める声はやまない。
かくいうおじさん(昭和36年生)も,中学生時代に当時売り出し中の桜田淳子や山口百恵には目もくれず,ちあきなおみのファンであった。
(よって,このような歪な大人となったのだろう。)
おじさんは嬉しくて仕方がない。
なぜなら11月14日土曜日と21日土曜日にNHKBSで以下の特番が組まれるからである。

14日土曜日 19時45分-21時30分
「歌伝説 ちあきなおみふたたび」
2005年以来度々再放送されている『歌伝説 ちあきなおみの世界』に,追加映像を加えたバージョンのようである。
21日土曜日 21時-23時
「BSまるごと大全集 ちあきなおみ」
http://www.nhk.or.jp/chiaki/
上記HPでリクエストを募り,生放送されるようである。

昭和という時代に
このような素晴らしい「歌手」がいたということを
多くの方に知って欲しいと思って,この記事を書いている。
(定期購読しているテレビ雑誌で全く取り上げられていなかったのが,書こうと思った最大の要因)
決して損はさせませんので,ご興味のある向きはご覧いただきたい。

個人的な推奨曲を書いてみる。
1 夜へ急ぐ人
  昭和の紅白の舞台にこの実験的な歌をかけたこと自体に感動する(山川静夫アナウンサーからは「気持ちの悪い歌」と言われたのだが)。番組で流れるのは紅白バージョンだが,台詞入りのオリジナル音源も機会があれば聞いていただきたい。
2 矢切りの渡し
  梅沢富美男が踊りのBGMに流していたのは,「酒場川」のB面(死語!)だったちあきなおみの曲。後に細川たかしがリメイクして大ヒットするのだが,有線放送のチャートではどうしてもちあき盤を抜けなかった理由が分かる。
3 その他多すぎて---
  「かなしみ模様」-子ども心に「フランス映画真似ているみたいな小粋な別れ」というフレーズがなぜか鮮烈に焼き付いた。幸か不幸か実生活でそんな経験はないのだが。
  「アゲイン」-夏目雅子が亡くなった直後,学生街の名画座の特集で見た「時代屋の女房」。夏目さんの面影とともに,映画中で流れたこの曲が耳から離れない。
  「紅とんぼ」-紅白での最後の歌唱曲。新宿駅裏にこんな店があったら通うよなあ。
  「ねえあんた」「かもめの街」-こういう世界の女性を歌わせるとすごい。
  「黄昏のビギン」「星影の小径」「朝日のあたる家(朝日楼)」
   -何でも歌える天才なんだとわかる。

 殺伐としたニュースの多い今日この頃,週末の夜は「昭和の歌姫」にひととき癒されたい。

 PS というわけで,21日の10周年の夜は,私は夜9時前に宿に引きこもりますので,あしからず。
(くまちん)

4 コメント

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10周年の夜 (ムサシ)
2009-11-13 10:22:47
おそらく二次会があるでしょう。自宅で自動録画という近代設備はありませんか。二次会参加の方向で検討して下さい。貴兄の元気な声が響いていないと寂しいですから。もしも自動録画ができないなら,当方が録画してプレゼント致します。
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ちあきなおみ世代の,アーティストって質高いです (秦野真弓)
2009-11-13 20:34:27
♭ちあきなおみさん(→昭和44年デビュー)と,同世代に生きた,アーティストさん達って質が,高いですよね。※実は,私の母親もまた、♭ちあきなおみさんと、同世代の、例A:♪森山良子さん(→昭和42年デビュー),例B:♪小田和正さん(→昭和44年,アマ・デビュー)の大ファンでした。私も母親と、同じく,小田和正さんの!大ファンでーす。
ただ、ちあきなおみ・森山良子さん・小田和正さんが、デビューした頃って、[石田和外さんが、最高裁判所の長官に任命される等],今と違い、裁判所にとっても、非常に大変な時期だったと、きいております。
※さて!私は、今日,東京地裁・民事10部・合議部,(鹿子木康・部総括判事さん→旧通産省にも出向された方)にて、[都内の某地域に住む方々を,原告]とし、その地域に大きな,構造物を建設した、[建築業者さん等を,被告さん]とする、[建設工事の騒音等により、大きな損害を受けたので、損害賠償金を払いなさい!]という訴訟の[原告本人尋問]を傍聴致しました。
その[原告本人尋問中]傍聴席から、原告さんの支援者さん等による、たくさんの不規則発言が、飛び出しました。
私は、傍聴マニアになって(平成19年の夏から…)初めての退廷命令か??!!と,緊張し、身構えました.でも鹿子木康・裁判長さんは、不規則発言・傍聴人さんに、注意を促すに止まり、本日の[原告本人尋問]は,まあまあ何とか無事終了致しました。※いくつもの、声と声が重なり、[速記官ナシ]裁判所書記官さんが、困惑してました。
ともあれ[被・退廷命令者]が出なくてすみ、中立傍聴人の私は,ホッと致しました。※一連の「司法制度改革」って,まず民事分野から成功しつつありますね。
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偶然とはいえ (くまちん)
2009-11-15 12:44:19
改めて凝縮された素晴らしい構成の番組だと思いました。特にラスト。
私が昨日の放送で一番驚いたのが,初回の放送日が平成17年11月6日であったことです。偶然とはいえ,私の好きな某歌手が天に召された日でした。私は当時はBSを見られる環境になく,始めて見たのは何回目かの再放送です。
この某歌手のことについては,ネットワークのホームページ本体に拙文を書いております。
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日本裁判官ネットワークの,存在意義って,とても重要です (秦野真弓)
2009-11-15 22:17:27
[裁判官さん]と,[一般市民さん]が,交流できる♪[日本裁判官ネットワーク]の♪♪存在意義って!とても,重要ですね。♪「日本裁判官ネットワーク・東京会場」の方,是非とも参加させて頂きたいでーす。
しかし,裁判官さんの「法廷での厳しい顔つき」と「普段の優しい顔つき」は,大きく違いますね。
※例えば,東京地方裁判所・民事18部の、♪近藤裕之・右陪席さん」は、法廷では、いつも,「なんだか,怖い顔されてるな…」と、私は感じていました…。でも別の日、法廷外で,たまたま,偶然,近藤裕之裁判官さんを,見つけ・私が,挨拶した時、!
「オッ!こんちは!」と、優しい表情に変わりました。
尚、その,当該・東京地裁民事18部・(植垣勝裕・部総括判事さん,御担当・合議審)では、極めて重大な訴訟をも,係属しています。
例えば,「都内・保育園での・園児死亡事故の,民事裁判」も係属されてます。
その保育園事故の,人証調べ終了後、民事18部・♪植垣勝裕・裁判長さんは、
「裁判所としては、当該・保育園にて、事故のあった,時間に、現場を,見ておきたいと考えてるんですよ(注:⇒それまさか「検証」のことかなあ??)。 ただ、こんな怖い顔した、おじさん達が、保育園に押しかけたら、保育園児が、びっくりしますよね。可能な限り、人数を絞っていただきたい!裁判所としては、私と,主任裁判官と,書記官だけに,絞りたい…!.原告さよ・被告さん・参加人は,どうしますか?」と言われるのです。
あー!当事者さん双方の「痛み・苦しみ」を理解した上での、「民事訴訟の傍聴」って、有意義ですね
一連の「司法制度改革」を通じて、「より身近で・利用し易い,民事訴訟制度の実現」を、私,強く希望いたしまーす。(低学歴のクセに,さも偉そうな事,上記で,述べてしまい,私,反省いたします…).

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