日本裁判官ネットワークブログ
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(朝日新聞12日朝刊の記事がホームページでは少し補足されていましたので紹介します)
 両親を殺害した被告の判決を傍聴できなかった遺族に、最高裁刑事局の幹部が11日、自宅を訪れて直接判決文を手渡すという異例の措置を取った。転居していたため、「被害者通知制度」に基づく判決日時の連絡が届かなかった。「遺族の気持ちに最大限配慮してほしい」との裁判長の指示で訪問が実現した。
 判決文を手渡されたのは、横浜市で88年に両親を殺害された女性。最高裁第三小法廷が今年3月の判決で、強盗殺人罪に問われた高橋和利死刑囚(72)の上告を棄却。死刑が確定した。
 遺族は今夏、「直接判決を聞きたい」と最高裁に手紙を送った。手紙には「金融業者だから取引で恨みを買ったのでは、という周囲の視線に苦しんでいた」という趣旨のことが書かれていた。
 この日訪問した稗田(ひえだ)雅洋・刑事局1課長は堀籠幸男裁判長の指示通り、「何ら落ち度のない被害者2人の生命を奪った」と、判決が明確に認定したことを説明した。



コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
いい話ですね (チェックメイト)
2006-10-14 11:50:55
新聞記事では最後から2つ目の段落の記載がなかったので思いが分からなかったのですが、これでよく理解できました。堀籠裁判長、さすがです。
 
 
 
日経の12日朝刊による経緯 (チェックメイト)
2006-10-15 00:22:12
 知人が「死刑確定」のラジオニュースを聞き、遺族に連絡。遺族は最後まで見届けられなかった残念さや、判決内容を説明してほしいとの希望をつづった手紙を最高裁に出した。

 経緯を知った堀籠裁判長は「遺族の気持ちには最大限応えるべきだ」と判決内容の説明を指示した。
 
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