平成26年の司法十大ニュースを発表します。ご意見ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
第1位 袴田事件、静岡地裁で死刑及び拘置の執行停止並びに裁判の再審が決定(3月)
第2位 最高裁、求刑(10年)の1.5倍の刑(15年)を言い渡した裁判員裁判を破棄自判し、10年と8年の懲役刑に。事案は、幼児虐待の傷害致死事件。
第3位 竹崎最高裁長官退官、後任に寺田逸郎最高裁判事が就任(第18代、3~4月)
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第4位 福井地裁が大飯原発差止請求を認容する判決(5月)
第5位 司法取引制度の新設、取調べの録音・録画の義務づけを柱とする刑事司法制度改革案を、法制審議会が法務大臣に答申(9月)
第6位 最高裁が、保釈の判断は、被告人の審理を担当している裁判所の裁量にゆだねられており、不合理な点がなければ覆せないとの決定(11月)
第7位 最高裁、妊娠を理由とした職場での降格(マタハラ)を原則違法と判決(10月)
第8位 裁判官ネット、作家黒木亮さん(「法服の王国」の著者)を招いて秋の企画(11月)
第9位 ヘイト街宣、1200万円の損害賠償認容判決が最高裁で確定(12月)
第10位 昨年1年間の弁護士の懲戒処分最多98件との発表(3月、うち除名2件、退会命令6件)
番外
・ 横浜地裁が、厚木基地の自衛隊機夜間飛行差止請求を認容する判決(5月)
・ 長官所長会同、部の機能の充実強化を打ち出す(6月)
・ 司法試験法一部改正:受験回数制限緩和(5年3回から5年5回へ)、短答試験科目制限(7科目から3科目へ)(10月)
・ 最高裁、泉南石綿訴訟で、アスベスト関係(労働者関係)で、国の責任を初めて認める(10月)
・ 最高裁、平成25年の参議院議員選挙について、違憲状態の判決(4判事は違憲、1判事は違憲無効の意見、11月)