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17⑥ 土,日の活用について(続き)
   オ テニスについて
     私は司法試験に合格した直後から偶然友人に勧められて硬式テニスを始めた。運良く一緒に試験に合格した当時の婚約者(現妻)と,合格後それぞれ生活費や結婚資金稼ぎのために,司法研修所に入所するまでの間アルバイトを始めたが,それぞれテニスのラケットを買った。以来テニス歴は38年を超えた。
     当地の法曹テニスは甚だ盛況を呈しており,毎回30人近くが参加して年10回程度のテニス大会と,大会の日には必ず懇親会が行なわれ,懇親会参加者は必ず挨拶して好き勝手に面白可笑しく話をするので,とても楽しい会であり,職業柄蓄積するストレス解消には最適であるといってよい。私は死の直前までかくしゃくとしてテニスコートに立ちたいと考えているのである。
     それゆえ週1回を目標に,夫婦で県営テニスコートを1面借りて,1時間の練習や遊び試合をすることになっており,時に壁打ちもする。土,日の午前中に週1回予定が組まれているのである。
18 これだけ書いてくると,一般的には結構運動を頑張っているということになるだろうが,意識的な努力で記憶力の低下を阻止し,アルツハイマーや認知症を拒否して,健康長寿を目指そうという壮大な目標からすると,この程度のことでは到底目標達成には程遠いという気がする。しかし他方で最近の私は,強い意欲と緻密な工夫とそして時間的な余裕があれば,脳の老化防止や健康長寿は不可能ではなく,意識的努力で十分達成できるのではないかという,確信のような思いを抱くようになっている。そのためにも健康オタク人として,わが国の十指に入ってやろうと密かな野望を抱くに至っているのである。もっともそれを認定する方法はないので,自分で勝手に「十指に入っているに違いない」と思えるだけの努力をするというだけのことである。
19 スポーツを頑張り,頭を使う意識的な努力を積み重ねると,記憶を司る脳の海馬(かいば)が発達し,大きくなるという実験結果があるそうである。テレビで見た説明では,ある脳のトレーニング教室のようなところで,週1回程度所定のルールで歩く際に,「100-(引く)3」などと計算しながら歩くというトレーニングを継続すると,一定の期間後(1年後などという長期間後であったと記憶しているが)には,ほぼ全員の海馬が大きくなっていたというのである。また一定量の運動を継続していると,脳細胞を殺す蛋白質であり,アルツハイマーの原因とされているアミロイドベータの蓄積を防止できるとの説明がなされたという記憶である。
20 今後「脳科学」は飛躍的に進歩すると思われる。ガンの防止と治療,万能細胞の研究などについても飛躍的に進歩している報道を見ていると心躍るものがある。あと5年もすれば,そして10年後には必ず,健康や病気に関する状況は一変する可能性がある。そうであるなら,我々もそのような希望のある未来が来るまで,しぶとくかくしゃくとして生き延びなくてはなるまい。
21 どうせ努力しても無駄であるかも知れない。しかしひょっとすると大きな効果があるかも知れないのであるから,まあ人生を充実させ楽しむという意味で,遊び心でいろいろと工夫し,努力してみるのも「おつな」ことではあるまいか。(ムサシ,なお続く)



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