先住民族関連ニュース

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祖父江孝男氏が死去 「県民性」の文化人類学者

2012-12-18 | 先住民族関連
共同通信 2012/12/17 12:53
 文化人類学者で、「県民性」などの著書でも知られた国立民族学博物館名誉教授の祖父江孝男(そふえ・たかお)氏が15日午後10時ごろ、虚血性心不全のため東京都練馬区石神井町6の8の6の自宅で死去した。86歳。東京都出身。葬儀・告別式は19日正午から練馬区高野台3の10の3、東高野会館別館で。喪主は長男潤(じゅん)氏。
 自宅で倒れているのを16日朝に家族が発見、死亡が確認された。
 東大卒。明治大教授などを経て国立民族学博物館の創設に参画して教授に。専門はアラスカ先住民研究だが、文化人類学的な視点による日本人論でも知られた。1993年紫綬褒章。
http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012121701001531.html

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祖父江孝男氏死去 国立民族学博物館名誉教授

2012-12-18 | 先住民族関連
京都新聞 12月17日(月)14時39分配信
 祖父江 孝男氏(そふえ・たかお=国立民族学博物館名誉教授)15日午後10時ごろ、虚血性心不全のため、東京都練馬区石神井町6の8の6の自宅で死去、86歳。東京都出身。葬儀・告別式は19日正午から、東京都練馬区高野台3の10の3、東高野会館別館で。喪主は長男潤(じゅん)氏。16日朝、自宅で倒れているのを家族に発見された。
 明治大教授、国立民族学博物館教授を歴任。アラスカ先住民の生活様式などを専門としたが、71年の著書「県民性」がヒットするなど文化人類学的な視点の日本人論で知られた。
 日本民族学会(現・日本文化人類学会)会長、放送大学教授なども務めた。93年紫綬褒章。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20121217000089

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NHKスペシャル裁判:原告側の損害賠償請求を棄却

2012-12-15 | 先住民族関連
毎日新聞 2012年12月14日 20時27分
 戦前の日本による台湾統治を取り上げたNHKスペシャル「シリーズ・JAPANデビュー 第1回アジアの“一等国”」(09年4月放送)で、事実と違う内容を放送され精神的苦痛を受けたなどとして、取材を受けた台湾の先住民と視聴者ら計1万335人がNHKに損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(小野洋一裁判長)は14日、請求を棄却した。
 番組は証言や史料から統治を検証する内容。原告側は、先住民の1人が実父の写真を見せられ懐かしいという意味で「かなしい」と言ったのに、番組では悲哀の言葉とねじ曲げられたなどと主張していた。判決は担当ディレクターが悲哀の意味と理解したことに相当の理由があるとし「恣意(しい)的な編集をしたとは認められない」などと判断した。
 NHK広報局は「妥当な判決だと考えています」とコメントした。
http://mainichi.jp/select/news/20121215k0000m040071000c.html

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NHKの歴史番組巡る訴訟、台湾人らの賠償請求棄却

2012-12-15 | 先住民族関連
朝日新聞 2012年12月14日19時23分
 日本の台湾統治を批判的に検証したNHKの番組が偏った内容だったとして、台湾人や日本の視聴者ら計約1万人がNHKに約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は14日、請求を棄却する判決を言い渡した。小野洋一裁判長は「番組の編集はNHKに委ねられており、恣意(しい)的な編集はなかった」などと述べた。
 問題となった番組は2009年4月に放送されたNHKスペシャル「アジアの“一等国”」。日本が1910年に台湾の先住民を英国の博覧会に連れて行き、「人間動物園」として見せ物にしたなどとする内容だった。
 この台湾人の子孫ら2人は「NHKに取材を受けたが発言をねじ曲げられ、期待と違う内容が放送された」と訴えた。しかし、判決は「番組内容への期待は法的に保護されない」と述べた。
 また、「祖先を動物扱いされた」とする台湾人の主張に対しては「歴史的事実として紹介しただけで、原告の名誉を傷つけたとはいえない」と判断。NHKは公平な放送をする義務があると訴えた視聴者らの主張についても、「NHKは視聴者ら個人に対する義務は負わない」と退けた。
 NHK広報局は「妥当な判決と考えている」とコメントした。
 英国の博覧会に連れて行かれたのは台湾南部・屏東県高士村の先住民、パイワン族の人々だ。元村長の荘来金さん(53)は判決内容を聞いて、「取材を受けた者の意に反して一部だけ引用したのならNHKは謝るべきだ。でも裁判を続ければ互いに傷つく。理解し合う方がいい」と話した。
http://www.asahi.com/national/update/1214/TKY201212140565.html

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「恣意的編集なし」 NHK台湾報道問題、1万人超の請求棄却 東京地裁

2012-12-15 | 先住民族関連
MSN産経ニュース 2012.12.15 00:42
 NHKの番組内容に偏向、歪曲(わいきょく)があったなどとして、視聴者や出演した台湾の先住民族ら計約1万300人がNHKに計約1億1千万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が14日、東京地裁であった。小野洋一裁判長は「恣意(しい)的な編集は認められない」などとして、原告側の請求を棄却した。
 番組は日本の台湾統治を振り返る内容で、平成21年4月に放送。1910年にロンドンで開催され、台湾・パイワン族の生活状況を紹介した日英博覧会の写真に「人間動物園」のテロップを表示し「イギリスやフランスは植民地の人々を盛んに見世物(みせもの)にし、日本はそれを真似(まね)た」と紹介した。
 小野裁判長は政治的公平性などを定めた放送法の規定について「視聴者の価値観はそれぞれ異なり、受信契約上の義務とすれば編集の自由が制約される」と判断。偏向報道で「知る権利」を侵害されたとした視聴者側の訴えを退けた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121215/trl12121500480000-n1.htm

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「日米の友好は串本から」作家の佐山さん講演 レ号の航跡たどる

2012-12-12 | 先住民族関連
紀伊民報 12月11日(火)16時54分配信
 和歌山県田辺市のノンフィクション作家、佐山和夫さん(76)の講演会が10日、串本町串本の町文化センターであった。「わが名はケンドリック」を著した佐山さんは、さまざまな史料を示しながら、ペリー来航より62年前に同町の紀伊大島を訪れた米国船レイディ・ワシントン号とジョン・ケンドリック船長の航跡をたどった。
 「ケンドリックが串本へ来るまで―そして、そのあと」と題して町と町教育委員会が主催し、約500人が聞いた。
 1791年4月、同町の紀伊大島にレ号とグレイス号の2隻が寄港した。日本の教科書などでは、日米の最初の交流は1853年のペリーの黒船来航だと言われているが、レ号はその62年前に日本に来ていた。当時日本は鎖国中で、レ号来航の理由は日本の歴史では長い間「漂着」だとされていたが、米国に残るさまざまな文献から実際は交易を望んでの来航だったことが明らかになっている。同町樫野には1975年、レ号の来航を記念して日米修交記念館が建設された。
 佐山さんは「日米の関係は一般的に言われるよりも長い歴史がある。ペリー来航から数えても62年前からすでに、より友好的な始まり方をしている。日本でアメリカの船が最初に着いたのはここ串本の1カ所しかない。それを理解してほしい」と訴えた。
 佐山さんは、レ号が1787年10月に米国ボストンを出港、アメリカ太平洋岸北西部で先住民と交易し、ラッコの皮などを積んで太平洋を横断したことを説明。レ号が毛皮商船と言われているが、船員は1~5等の航海士や水夫の他、大工、鉄工、洋服の仕立屋、絵描きなどさまざまな職人がおり、ケンドリック船長が「司令官」という肩書でサインしていることなどから、軍艦、探検隊としての働きもしていたといい「毛皮商船と一言で言うのは間違い」と指摘した。
 日本を訪れた米国の船はレ号が最初で、ペリーの黒船は27隻目であることを訪日米国船のリストで示し「黒船から日米関係が始まったというのはとんでもないことだ」と強調。船主からケンドリック船長に宛てた要望書には「相手の無知につけこまず、正直な行為により友情を深めること」と書かれていることを説明し「友情と礼を尽くして交易するようにと史料にはっきりと書かれている。日本への来航理由が漂着とは言えない」と述べた。
 さらに「紀伊大島の人は(レ号の来航に)拒否反応を示さなかったのでは。樫野には浜に漂着した神様を迎えに行くことが由来になった雷公神社の火祭りがあり、そういった意識がどこかにあったのではないか」と話した。
 佐山さんは、米国でレ号のレプリカが建造されたことや、マサチューセッツ州にあるケンドリック船長の家が記念館になっていることなども写真付きで紹介した。
http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=243783

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【白老】冬の風物詩 サケの寒干し始まる

2012-12-12 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2012年 12/11)
 白老町のアイヌ民族博物館(野本勝信代表理事)で人気のお土産「サッチェプ」(サケの薫製)作りの第1工程、寒干し作業が10日から同館で始まった。
 サケは前浜で水揚げされたものを使用。町内の水産加工場で内臓を取り除き、塩で味付けした。この日は職員らがサケをひもで2本1組に束ね、チセ(家屋)の隣に組んだやぐらへつるした。
 寒干しは来年3月ごろまで。その後はチセの天井につり下げ、いろりの煙でじっくりといぶして味を熟成。ゴールデンウイークごろの販売開始を目指す。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12121101.html

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伝統のサケの丸干し作り始まる 白老・アイヌ民族博物館

2012-12-12 | アイヌ民族関連
(北海道新聞 12/11 16:00)
 【白老】アイヌ民族博物館(若草町2)で10日、伝統的な保存食「サッチェプ」(サケの丸干し)作りが今年も始まった。毎年、売り切れる人気だが、昨年から続くサケの不漁のため、今年つくるのは昨年の半分の1200本。柔らかな日差しの中、同館職員が脚立に上り、丸太組みの干し場にサケを並べた。
 干したのは、内臓を取り出して塩漬けにしておいた白老前浜産の秋サケを水洗いしたもの。来年3月まで寒風にさらした後、館内の伝統的家屋「チセ」の天井につるし、いろりの煙でいぶす。5月初旬から、1本5千円ほどで販売予定。
 同館の村木美幸専務理事(53)は「できはこれからの気温次第。寒くて乾燥するほど良くなります」と話していた。(五十地隆造)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/426127.html

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死のエタノール:先住民族を脅かすブラジルのサトウキビ生産

2012-12-11 | 先住民族関連
IBTimes-2012年12月10日
記事:RYAN VILLARREAL、翻訳:橋本あかね | 
族長の義理の娘は、父が農場の下男たち4人にライフルの銃身で殴りつけられ、ついに息絶えて土の上に横たわるのを見た。
「私はマルコスが殺されるのを見ました。彼らの殺人を許すことは出来ません」と、ブラジルの先住民、グアラニー族の1人ゲイザリア・ヴェロンは話す。
マルコス・ヴェロンの死から8年経って 、容疑者のうち3人は殺人については無罪、代わりに誘拐、拷問、犯罪の企図の罪で起訴され、それぞれに比較的寛大な12年の禁固刑が言い渡された。4人目の男はついに見つからなかった。
彼らの雇用主である裕福な農園主ジャシント・オノリオ・ダ・シルヴァ・フィリオは、何の罪にも問われなかった。彼の牧場はブラジル西部マトグロッソ州のグアラニー族の父祖の地にある。
殺されたマルコス・ヴェロン(72歳)は、その土地を再度占有した100人の村人たちの長だった。村人たちは道具を手にやってきて、家畜が放牧されている牧草地に家を再建し始めた。農園主のシルヴァ側は、銃を取って対抗した。年老いた族長は、この土地は自分の命・魂であり、離れることは出来ないと言っていた。彼の亡骸は、守ろうと命をかけた土地に埋葬された。最後の抵抗だった。
牧場主やサトウキビ農民が毎年、奥へ奥へと侵入するなかで、マイケル・ヴェロンのような例はグアラニーの土地のあちこちで起こっている。伐木業者や探鉱夫、ガス掘削人夫たちも来る。今や世界第6位の経済大国となったブラジルの現実だ。
いつもいつも殺人や暴力が行われるわけではないが、命を支える川を殺虫剤や炭鉱の流出物で汚染されたり、土地を奪われることで貧困に苦しむ人々もいる。
先月、マトグロッソのグアラニー族は、上流の農場との土地争いの最中、主要な水源である川が大きな白い泡だらけにされたと不服を申し立てた。彼らはこの川を「飲み水、水浴、調理、洗濯に利用していた。今では使えない。非常に恐ろしい」と少数民族の支援を行っているサバイバル・インターナショナル(Survival International)に語った。
グアラニー族の問題は資源のために土地を利用する個々人のみならず、それを支援する企業にもある。時には外国企業が経済的な後押しをしている場合もある。エタノール生産の原料となるサトウキビ栽培の広がりが、森林伐採とグアラニー族追い立ての原動力となっているのだ。
ワシントン大学セントルイス校で社会文化人類学を研究するブレット・グスタフソン(Bret Gustafson)教授は、先住民族排除の問題は特に、ボリビア国境に近いマトグロッソで広く見られると言う。「サトウキビと大豆栽培のブームによって、土地所有者は地域の政治力を自分たちの利益に適うように動かしてきました。『地方ロビー(rural lobby)』とも呼ばれる動きです」と教授は言う。先住民の土地を保護しようとする連邦政府の取り組みにもかかわらず、地元の政治家が抵抗を見せ、係争地の土地所有者に占有継続の許可を与えるのだ。
また、多国籍企業が土地所有者にビジネスを提供する例もある。米国のバンジ社(Bunge)は、砂糖とエタノール生産のため、ブラジル政府がグアラニーの土地として区画手続き中の土地にある農場から、サトウキビを買い付けている。
「ここが先住民の土地であることは明白です。単に手続きだけの問題です」とサバイバル・インターナショナルのブラジル研究家フィオーナ・ワトソン(Fiona Watson)氏は言う。サバイバル・インターナショナルは、すでに先住民の土地として定められた土地にある農場とのサトウキビ契約を解消するよう、バンジ社に働きかけている。
バンジ社広報のスーザン・バーンズ(Susan Burns)氏は、土地が正式に区画されれば撤退するが、このプロセスは土地所有者のアピールのため、長引く可能性があると言う。「弊社は、ブラジル・マトグロッソ・ドソルにある工場で使用するサトウキビの一部を先住民族が所有を主張している土地の農場から買い付けていますが、これは当局が区画を認めたものではありません。このサトウキビ購入の複数次契約はバンジが工場を取得する以前に行われたものであり、バンジは合法的にそれを受け取ることを求められています。この契約は2013年からの数年以内に期限を迎えます。法律的には完全に合法ですが、弊社は契約を更新しないことを決定しました」とバーンズ氏は電子メールで回答を寄せた。
バンジ社は、法的には土地が公的に先住民族のものと認定されるまではサトウキビを買う権利を持っているが、倫理的には今撤退することだと、サバイバル・インターナショナルのワトソン氏は言う。契約終了は、バンジのような大企業から仕事を請け負ってはいない、先住民の土地を利用している他の農場主にも「メッセージを送る」ことになろう。
バンジ社はブラジルでサトウキビ工場を運営しており、基本的にブラジル市場向けの砂糖とエタノールを生産している。バンジ社のウェブサイトには、「ブラジル国内の弊社3工場は、社会・環境・経済的に安定したサトウキビ生産を目指す業界団体ボンスクロ(Bonsucro)の認定を受けています。すべてのサトウキビ工場が認可を受けられるよう働きかけています」とある。
しかし、バンジの買い付け先農場にはそのような基準はないようだ。 多くのグアラニー族の人々が、そうした農場の低賃金労働に携わる結果となっている。「彼らはグアラニー族を安い労働力に変えてしまいました。これは非常な重労働です。マチェーテ(南米先住民族の長刀)で一日12時間サトウキビの刈り取りをするのです。こんな仕事は長続きするものではありません」と社会文化人類学者のグスタフソン教授は言う。教授はまた、この産業が部族の生活様式にも大きな影響を与えていると指摘した。多くの人が土地を追われ、政府の補助金に頼って道端の込み合ったキャンプで生活することを余儀なくされている。こうした状況下で、グアラニー族の社会の一体感に亀裂が入り、自殺やアルコール依存、自暴自棄な行為が目立っているという。
グスタフソン教授は、法的な解決策はあると言う。ブラジル政府が土地所有者に補償を出し、土地をグアラニー族に返すのだ。しかし連邦政府は先住民族の権利保護よりも、経済発展により力を注いできた。
サバイバル・インターナショナルは、大企業であるバンジ社への働きかけに力を注いできたが、グアラニー族の保護に十分な措置を取らなかったとしてブラジル政府をも批判している。特にワトソン氏は、政府が「土地所有者にもっと積極的に働きかけるべきだ」と言う。条例を順守し、先住民族の権利を尊重すべきだというのだ。「グアラニー族に対する人権侵害と人種差別をなくすことが、ブラジル政府の倫理的・法的な責任です。迅速で効果的な措置が取られなければ、さらに多くのグアラニー族が苦しみ、死に至ることになるでしょう」とサバイバル・インターナショナルの代表ステファン・コリー(Stephen Cory)氏は声明で述べた。
この記事は米国版International Business Timesの記事を日本向けに抄訳したものです。
http://jp.ibtimes.com/articles/38153/20121210/404598.htm

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千歳の中村勝信さん アイヌ文化奨励賞を受賞

2012-12-09 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2012年 12/8)
 千歳アイヌ文化伝承保存会事務局長の中村勝信さん(68)がこのほど、アイヌ文化奨励賞(アイヌ文化振興・研究推進機構主催)を受賞した。
 千歳市蘭越生まれ。高校卒業後、防衛庁(当時)の事務官として東千歳駐屯地、島松補給処などで勤務し、在職中から伝承活動に関わった。1990年に同保存会の事務局長に就任。2008年からは北海道アイヌ協会千歳支部の事務局長も兼任する。
 アイヌ文化を学ぶ傍ら、伝承者の故中本ムツ子さんの活動をサポート。また道内外で行うアイヌ古式舞踊公演を企画・演出。中本さん自作の物語「中本ムツ子のウエペケレ」の書籍とDVDの発刊に編集委員長として尽力するなど、多くの功績が高く評価された。
 アイヌ文化の伝承活動に功績のあった人に送られる同賞。千歳からはこれまで4人受賞者がいる。
http://www.tomamin.co.jp/2012c/c12120803.html

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衆院選きょう公示―胆振・日高の道9区4人立候補へ

2012-12-05 | アイヌ民族関連
【室蘭民報 2012年12月4日(火)朝刊】
 1議席を争う道9区(胆振、日高)には、山岡達丸=民主前、堀井学=自民新、花井泰子=共産新、島直美=アイヌ民族新=の4氏(順不同)が立候補する予定で、16日の投開票へ12日間の選挙戦に突入する。
 山岡氏は26日の出馬表明から1週間の短い間に連合胆振の推薦、鳩山総連合後援会の支援が決定。限られた時間の中で各団体へのあいさつ回り、街頭演説などに奔走している。
 比例道前職の経験を生かし「とことん、対話。どんどん、実行」をキャッチフレーズに「ひとづくり」「ものづくり」「地域づくり」を三本柱とする政策も作成した。
 堀井氏は管内21地域で個人後援会が立ち上がり、企業を中心に管内経済界を挙げた支援体制が組まれた。企業回りや街頭演説を精力的にこなして一層の支持拡大を図っている。
 「日本の再起のための政策」を提示。「北海道の経済」「国民の暮らし」「日本の国土」「国民の生命と財産」「日本の伝統・文化」をそれぞれ「守る」と訴えている。
 花井氏は5月の出馬表明以降、管内全域をこまめに回り、街頭演説やミニ集会などを実施。道9区版選挙政策もまとめ、反TPP、即時原発ゼロを明確に打ち出している。
 政策ではこのほか、消費増税中止法案や道9区の自然エネルギー発信基地化、中小企業振興策の実施、社会保障立て直し、憲法9条擁護、JX室蘭製油所存続などを掲げる。
 島氏は11月25日に出馬を表明し、26日に平取町二風谷に事務所を構えた。超短時間の中でアイヌ民族の権利回復、教育・福祉の充実、TPP不参加などを主張している。
(山田晃司)
◆―― 冬の激戦、さあ出陣
 衆院選道9区(胆振、日高)に立候補を予定している山岡達丸氏(33)=民主前、堀井学氏(40)=自民新、花井泰子氏(69)=共産新、島直美氏(53)=アイヌ民族新=の各陣営は、公示前日の3日、緊張感と慌ただしさに包まれた。遊説日程の確認や選挙カーの安全祈願を行い、12日間の選挙戦に備えた。
(順不同)
 ◇ 山岡氏陣営
 室蘭市東町にある山岡達丸氏の民主党西胆振ブロック合同選挙対策本部は、事務所内で打ち合わせ。午後から中嶋神社で必勝祈願と遊説隊・選挙カーの安全祈願を行った。
 9区合選の滝口信喜本部長代行は「鳩山氏のいのちを大切にする政治を山岡氏は受け継ぎ戦う。厳しい状況だが後援会、連合、民主党の3軸で勝利を目指し頑張りたい」と決意。
 出陣式は4日午前8時50分から選対前で行う。徳永エリ参院議員が応援に駆けつける。
(粟島暁浩)
 ◇ 堀井氏陣営
 室蘭市中島町の堀井学氏の室蘭後援会事務所では、関係者が入念に打ち合わせ。公示日の遊説確認も行われ、緊張感が高まる。
 堀井氏は3日夜に苫小牧で開催の総決起大会に出席。小泉進次郎・自民党青年局長からの激励も受けた。組織固めも急ピッチの超短期決戦。室蘭後援会の菅原桂子幹事長は「堀井氏の誠実な人柄を多くの有権者に伝えたい」と話す。
 第一声は午前9時から同市中島町のヤマダ電機前で。その後、伊達、登別、苫小牧の順に回る。
(松岡秀宜)
 ◇ 花井氏陣営
 室蘭市東町にある花井泰子氏の選挙闘争本部となる共産党室蘭地区委員会では、政策チラシやポスターの準備、公示当日の遊説隊のスケジュールの確認などを終えた。花井氏も後援会へのあいさつや第一声の演説内容を詰めた。
 本部長を務める高橋克美委員長は「9区、比例区での議席獲得を目指す。実行する党の姿を伝えていく」と話す。4日は午前9時に海岸町の室蘭公共職業安定所前で第一声を放つ。室蘭、登別と東胆振、日高方面へ向かう。
(石川昌希)
 ◇ 島崎氏陣営
 平取町二風谷にあるアイヌ民族党事務所内に構えた島直美氏の事務所では、島氏や党幹部が遊説ルートの確認などを行い準備を整えた。
 出馬表明から一週間余り。萱野志朗アイヌ民族党代表は「準備時間が短いのはどこも同じ。少数者の権利を確立できるよう訴えたい」と力を込めている。
 第一声は、きょう4日午前9時半に室蘭市中島本町のモルエ中島で放つ予定。その後は苫小牧方面に向かい、夜は平取町内で個人演説会を行う。
(有田太一郎)
http://www.muromin.mnw.jp/murominn-web/back/2012/12/04/20121204m_01.html

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2012衆院選:きょう公示 各党が談話 /北海道

2012-12-05 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2012年12月04日 地方版
 道内の各党や幹部らが衆院選へ向けて談話を発表した。
 ◇改革さらに進める−−民主党道連
 この3年間の反省と教訓を胸に刻み、政権交代前には決してできなかった改革をさらに一歩前へと進める。今回の選挙は前に進むのか、後ろに戻るのか、国の方向性を定める大事な選挙。民主党の総力を挙げて戦い抜く。
 ◇政権奪還を目指す−−自民党道連
 これ以上政権担当能力のない政党に日本の政治を任せるわけにいかない。政権奪還を果たし、混乱、混迷、停滞の政治に終止符を打つ。世代交代する本道の新しい党の姿をアピールし、公認、推薦候補全員当選を目指す。
 ◇地域主役の政治を−−日本未来の党
 自民でも民主でもない、国民のための政治を実現する、約束を守る政党として、卒原発、脱消費増税、断固反対TPP、地域が主役の政治体制を作る。争点は「既存の枠組みにとらわれない」「既得権益からの卒業」だ。
 ◇2議席獲得が目標−−公明党道本部
 民主党の政権運営を審判する選挙戦のスタートだ。多党化の傾向が顕著になる中で、一貫して政策にぶれのない我が党の果たす役割は大きいと考える。小選挙区、比例の計2議席獲得を唯一の目標として戦う。
 ◇決められる政治を−−日本維新の会
 社会の基本に「自立」という精神を据え、そのための環境整備としての制度改変、個別政策を訴えている整合性のある政党として、選挙戦を戦う。「どのように、決められない政治から決める政治にするか」の戦いだ。
 ◇道で議席奪還する−−共産党道委員会
 政党の値打ちが丸ごと問われる選挙戦だ。米国言いなり、財界中心の自民党型政治を断ち切り、本物の改革ができるのは共産党しかない。全国で議席の倍増、北海道で議席の奪還を果たさせていただくことを訴える。
 ◇本物の民主主義を−−みんなの党道広域支部
 本物の民主主義を実現するため、結党以来一度もぶれることなく活動してきた。反増税、脱官僚、地域主権を柱として、限られた時間でもできるだけ丁寧に伝えていくことを使命として戦っていく。
 ◇自信を持ち全力で−−社民党道連
 民自公の大きい政党による談合政治や各党の政策への審判が下される選挙だ。いまだに原発の安全神話が前提の党もあるが、社民党は脱原発。進めてきた政策に自信を持ち、選挙戦に全力を挙げ、勝利の展望を切り開く。
 ◇北海道から変える−−新党大地
 北海道から日本を変える。官僚政治を打破し、国民の声が届く、若者に夢を与える政治体制にする。景気回復、観光・第1次産業の振興、反TPP、原発ゼロ、反消費増税、北方領土返還を強く訴える。
 ◇先住民族の視点で−−アイヌ民族党
 「アイヌ民族にとって良い政策は道民にとっても良いことだ。道民にとって良いことは日本国民にとっても良いことだ」をモットーに活動していく。少数・先住民族の視点で政策を提案・実行していく。
http://mainichi.jp/area/hokkaido/news/20121204ddlk01010187000c.html

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ミュージック・音楽:子どもミュージカルクリスマスコンサート

2012-12-05 | アイヌ民族関連
 無料入場券の申し込みを−−8日、札幌のSTVホール /北海道
毎日新聞 2012年12月03日 地方版
 第32回札幌こどもミュージカルクリスマスコンサートが8日、札幌市のSTVホール(札幌市中央区北1西8)で開かれる。コンサートは午前11時、午後2時、同4時半の3回。無料入場券が必要。
 プログラムは、「サンタのおじさんはやくきてね」など3曲の「オリジナルクリスマスキャロル」、「とおい空のかなたから」「きよしこのよる」など7曲の「ヨーロッパのクリスマスキャロル」、アイヌ文化をテーマにしたミュージカルショー「北海道の四季の中に学ぶアイヌ文化」など。
 無料入場券は「札幌こどもミュージカル」のホームページから申し込みできる他、住所、氏名を書いた返信用の封筒に切手を貼り、必要枚数(4枚まで)と、連絡先を記載したペーパーを同封のうえ「札幌こどもミュージカル育成会」宛てに郵送する。
 問い合わせ・申し込みは札幌こどもミュージカル育成会(063−0825 札幌市西区発寒5の6の10の1 発寒中央病院内)まで。電話011・661・2111。
http://mainichi.jp/feature/news/20121203ddlk01040132000c.html

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パレンケ遺跡の墓地、本格調査開始

2012-12-04 | 先住民族関連
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト 12月3日(月)19時19分配信
 1999年に発見されたマヤ時代の墓地で新たな調査が始まり、鮮やかな赤の壁画に彩られた埋葬室の入り口が公開された。
 墓地の内部に初めて足を踏み入れたのは、メキシコ国立人類学歴史学研究所(INAH)の研究チーム。11個の土器と翡翠(ひすい)の小片も見つかったという。「赤は王墓の装飾によく使われる色で、マヤの人々にとっては血の象徴であり、神聖な生命力を表すと考えられていた」と、テキサス大学オースティン校でマヤ時代を研究するデイビッド・スチュアート(David Stuart)氏は話す。
 マヤ人の祖先を含むアメリカ先住民は、紀元前8000年前後にユカタン半島に定住を始めた。以降、グアテマラ、ベリーズ、エルサルバドル、メキシコおよびホンジュラスにわたるメソアメリカ地域で、いくつもの文明が興亡。文化的、科学的な業績と共に、現在もそびえ立つ数々の驚くべき建築物で知られている。
 マヤの古代遺跡パレンケは世界遺産であり、メキシコ南東部の密林地帯にある。紀元500~700年頃にマヤの政治的中心地として栄え、1948年に本格的な発掘調査が始まった。
◆墓の主は誰か?
 埋葬されていた人物がだれなのか、詳細は判明していない。
 INAHでは、墓の主はパレンケ王朝の開祖、紀元431~435年在位のクック・バラム1世(K'uk' Bahlam I)と推測している。しかし、テキサス大学のスチュアート氏によると、様式や内部で見つかった陶磁器などから、6世紀頃の造営である可能性もあるという。
 墓室の壁には9人の人物が描かれている。これらについてスチュアート氏は、「墓に埋葬されている王家の祖先たちであろう」と推測する。
 9人の描写は、他のパレンケ王家の墓でも繰り返し使われているテーマのようだ。パレンケで最も高いピラミッド「碑文の神殿」内に眠る、パカル王の壮大な墓もそのひとつだ。
 カン・バラム王の父親に当たるバカル王は紀元615年、12才で王位を継ぎ、80歳までパレンケの最盛期を築いたといわれる。世界クラスの繁栄都市に成長させ、多くの建造物を建立した。しかし、パカル王以前のことはほとんどわかっていない。
「もしパカル王の祖先を葬った墓ならば、当時を知る手掛かりになるかもしれない」とメキシコ国立人類学歴史学研究所(INAH)とスチュアート氏は期待を寄せる。「パカル以前の支配者がここに眠っている。今後の調査に期待して欲しい」。
Catherine Zuckerman for National Geographic News
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20121203001&expand#title

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【白老】アイヌ神話 影絵で紹介

2012-12-04 | アイヌ民族関連
(苫小牧民報 2012年 12/3)
 NHK室蘭放送局開局70周年記念イベント「アイヌの神様ものがたり」が1日、白老町本町の町中央公民館で開かれた。
 町、町教委、アイヌ民族博物館が共催。ステージでは、アメリカの影絵演出家ラリー・リードさんや、樺太アイヌの伝統楽器「トンコリ」の奏者・OKIさんなどが参加し、首都圏で活動する「アイヌ影絵プロジェクト」が道内初公演。超人アイヌラックルが太陽の神をさらった魔人を退治する旅に出掛ける内容で、アイヌ民族の歌や楽器、原発問題など社会風刺を交えた語りとともに壮大な世界観を演出した。
 町内の読み聞かせサークル・おはなし会トトロの平松幸子さんは、歌で津波の危険を告げたアイヌのおばあさんが津波で海に流され、セミに生まれ変わるという神話「セミ神さまのお告げ」を朗読。背後のスクリーンには浦河町出身のアイヌ刺しゅう絵本作家・宇梶静江さんが古布絵で制作した原画を投影、アイヌ民族博物館の職員によるムックリ(口琴)やトンコリの演奏も加わり、観衆の心を引き付けていた。
http://www.tomamin.co.jp/2012s/s12120302.html

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