NHK05月15日 09時32分
北欧やロシアなど、極北の地域で暮らす先住民の文化などを紹介するポスターやカレンダーの展示会が、網走市で開かれています。
網走市の北方民族博物館で開かれている展示会には、北欧やロシアなど極北の地域で暮らす北方民族の文化やその地域の動物などが描かれたポスターやカレンダーなど、およそ30点が展示されています。
このうち、1988年にスウェーデンの博物館で開かれた展覧会で掲示されたポスターには、北欧の先住民、サミ族がトナカイを飼育して暮らす様子が写真とともに紹介されています。
またサミ族の作家が制作したスカンディナビア半島北部の地図には、豊かな色彩と幾何学的な文様が特徴の胸飾りや宗教儀式に使われていたという太鼓などが描かれていて、サミ族独自の文化を感じることができます。
このほか会場には、ラッコなど、アラスカに生息する動物が描かれたカードや、ロシアの先住民と馬をモチーフにしたカレンダーなども展示されています。
北方民族博物館の笹倉いる美学芸主幹は「これまで展示する機会がなかったものばかりです。各地域の特徴的な自然や文化を紹介しているのでぜひご覧ください」と話していました。
この展示会は今月19日まで、網走市の北方民族博物館で開かれています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20240515/7000066772.html