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ウポポイ、チセ復元着々 建築作業を一般公開 白老

2020-08-17 | アイヌ民族関連
北海道新聞 08/16 05:00

ウポポイで復元作業が進むチセ=7日
 【白老】胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」で、アイヌ民族の伝統的な家屋(チセ)の建築作業が一般公開されている。今は屋根のかやぶき作業などが進められ、今年10月に見込まれる完成後は新築を祝う伝統儀式「チセノミ」を行う。
 チセの多くは長方形の平屋だが、地域によってカヤやササなど材料が異なり、窓の数や方角など構造も特色がある。ウポポイでは白老で昭和初期に使われていたかやぶきのチセを復元している。
 建築作業は今年4月、「伝統的コタン(集落)」の区画で始まった。約30平方メートルの一間(ひとま)で、中央にいろりが設けられる。祭具の出し入れなど特別な時にだけ使われるカムイプヤラ(神窓)は東側に一つ、普段使う窓は漁獲した魚を運び入れやすくするという伝統を踏まえ、海の方角に当たる南側に二つ設置する。
 柱や梁(はり)に使うクリやマツの木は白老町内から、屋根や壁に使うカヤは胆振管内から調達した。チセの周りにはヌサ(祭壇)や伝統儀式イヨマンテ(クマの霊送り)に必要な子グマを飼育するための木の檻(おり)も再現した。
 ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団(札幌)の野本正博文化振興部長は「チセはアイヌ文化を間近に感じられる象徴的な建物。建築の様子を通じてアイヌ民族がどのように生活してきたかを知ってほしい」と話している。(斎藤佑樹)
◆「カムイプヤラ」の「ラ」は小さい字。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/450804
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