北海道新聞06/08 05:00

的に向かって真剣に弓矢を構えるお客さんたち
「ウポポイ」(民族共生象徴空間)の国立民族共生公園では、弓矢体験プログラム「アクシノッ」が行われています。
昨年までは「狩猟・漁労文化解説イラマンテ」という名前で行われていた冬季限定の特別プログラムでしたが、好評により、弓矢の体験をメインとした常設のプログラムとなりました。
そもそも「イラマンテ」とは、狩猟・漁労といった、生きる糧を得るために生物を狩る活動のことを指し、弓矢を使った猟のことだけを呼ぶわけではありません。このため、「弓矢遊び」という意味の「アクシノッ」という名称にしています。
昔は、山で行う狩猟を「エキムネ」や「キモイラマンテ」「キモイキ」と呼び、海で行う漁を「レパ」と呼んでいました。場所や獲物によって細かく使い分けていたのです。
「弓矢体験アクシノッ」は、シカやヒグマのオブジェやホタテの貝殻に矢を当ててもらう体験です。アイヌ民族は、大人になっていきなり狩りに行くのではなく、幼少時より遊びを通して弓矢の腕を磨いていたということを、解説をしています。
体験者は弓矢を手にしたことがない人が大半で、「弓矢ってこんなに難しいのか」「すごく難しい、全然当たらない」といった感想も聞こえます。その分、当たった時の喜びようはすさまじく、さらに、貝殻に当たった時のカーンという音が周囲に響いた時には当てた本人だけでなく、列に並んでいる他のお客さまも一緒に拍手をしながら歓声を上げるなど、とても楽しんで体験して頂いています。
ウポポイでは、ほかにも仕掛け弓の実演解説や、博物館展示によっても狩猟について知ることができます。(文・写真 新谷モレウコンレク=民族共生象徴空間文化振興部体験教育課コタンプログラム担当)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/690741

的に向かって真剣に弓矢を構えるお客さんたち
「ウポポイ」(民族共生象徴空間)の国立民族共生公園では、弓矢体験プログラム「アクシノッ」が行われています。
昨年までは「狩猟・漁労文化解説イラマンテ」という名前で行われていた冬季限定の特別プログラムでしたが、好評により、弓矢の体験をメインとした常設のプログラムとなりました。
そもそも「イラマンテ」とは、狩猟・漁労といった、生きる糧を得るために生物を狩る活動のことを指し、弓矢を使った猟のことだけを呼ぶわけではありません。このため、「弓矢遊び」という意味の「アクシノッ」という名称にしています。
昔は、山で行う狩猟を「エキムネ」や「キモイラマンテ」「キモイキ」と呼び、海で行う漁を「レパ」と呼んでいました。場所や獲物によって細かく使い分けていたのです。
「弓矢体験アクシノッ」は、シカやヒグマのオブジェやホタテの貝殻に矢を当ててもらう体験です。アイヌ民族は、大人になっていきなり狩りに行くのではなく、幼少時より遊びを通して弓矢の腕を磨いていたということを、解説をしています。
体験者は弓矢を手にしたことがない人が大半で、「弓矢ってこんなに難しいのか」「すごく難しい、全然当たらない」といった感想も聞こえます。その分、当たった時の喜びようはすさまじく、さらに、貝殻に当たった時のカーンという音が周囲に響いた時には当てた本人だけでなく、列に並んでいる他のお客さまも一緒に拍手をしながら歓声を上げるなど、とても楽しんで体験して頂いています。
ウポポイでは、ほかにも仕掛け弓の実演解説や、博物館展示によっても狩猟について知ることができます。(文・写真 新谷モレウコンレク=民族共生象徴空間文化振興部体験教育課コタンプログラム担当)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/690741