先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

アイヌ民族の生活展示 北海道博物館で16日から

2021-10-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/16 05:00
 北海道博物館(札幌)は16日から企画テーマ展「アイヌのくらし」を開く。19世紀、色丹島に強制移住させられた千島アイヌの女性が着ていたというロシア風のワンピースや木幣など、千島、樺太、道内各地のアイヌ民族の文化や生活、歴史が分かる内容になっている。
 15日、報道関係者に公開された。19世紀、樺太から江別市対雁に強制移住させられた樺太アイヌの人が持っていたというオヒョウの繊維で作られた衣服や、日高管内平取町二風谷在住のアイヌ工芸家貝沢徹さんの盆、稚内のアイヌ民族が持っていた五弦琴など約350点が並ぶ。
 同展展示チームによると、アイヌ文様の美しさに触れるような入門的な展示よりも少し詳しい内容を目指したという。大坂拓チーフ(38)は「日本海やオホーツク海、太平洋沿岸などの道内、さらに千島や樺太のアイヌ民族の歴史や社会が分かるよう工夫した」と話す。12月12日まで。入場無料。問い合わせは同館011・898・0466へ。
(中村康利)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/600611

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アイヌ政策「国民の理解深めるのが重要」 官房長官

2021-10-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/15 19:05
 松野博一官房長官は15日、北海道新聞などのインタビューに答え、アイヌ政策について「アイヌ民族の歴史や文化に関する教育、広報活動、民族共生象徴空間(ウポポイ)の運営などを通じて国民の理解を深めることが重要だ」と述べた。
 内閣のアイヌ政策推進本部長を兼務する松野氏は、アイヌ民族に対するインターネット上での誹謗(ひぼう)中傷や、日本テレビが情報番組で放送した差別表現について「まことに遺憾だ」と指摘。平均以下の大学進学率など、依然として残るアイヌ民族との経済的格差に関しては「国や道の生活向上施策によって縮小傾向にあるが、引き続き是正に向けて取り組む」と語った。
 岸田文雄首相の記者会見に臨む姿勢を巡っては「他の重要な業務もあり時間的制限がある中で、できる限り丁寧にやっている」と話した。(吉田隆久)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/600499

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白糠町、アイヌ民族映画支援 ふるさと納税で製作費募る

2021-10-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/15 16:00
【白糠】釧路管内白糠町は、町内で撮影が予定されているアイヌ民族をテーマにした映画製作を支援するため、ふるさと納税で寄付を募っている。ロケ地やセットをアイヌ文化の伝承や観光振興に活用する計画で、セットの整備費などとして企業と個人から総額5億円の募金を目標にしている。
 映画は江戸時代の蝦夷地(えぞち)を舞台にアイヌ民族を描く人間ドラマのフィクション。合同会社プロテカ(東京)が製作し、脚本はテレビドラマ「梅ちゃん先生」「結婚できない男」などを手がけた尾崎将也さん(61)。地元アイヌ民族の協力を得て来年撮影に入り、2023年秋の完成を目指す。
 町はプロテカの提案を受け、昨年11月から企業版ふるさと納税で募金を始め、幅広い支援を集めようと今月から個人の寄付も呼び掛け始めた。
 これまで約3千万円の寄付が寄せられ、棚野孝夫町長は「セットやロケ地をアイヌ文化体験や観光に活用し、地域活性化につなげたい」と話す。寄付額は企業が下限10万円で、個人は海産物など返礼品がもらえる。
 今月8日には尾崎さんらが白糠町を訪れて棚野町長と対面し、「エンターテインメント性の強い作品にしたい」と抱負を語った。同席した白糠アイヌ協会の天内重樹会長(36)は「アイヌがどんな文化を持ち、どういう時代をくぐり抜けてきたのか知ってもらいたい」と期待を込めた。
 ふるさと納税の申し込みは町ホームページか、町企画財政課ふるさと納税推進係(電)01547・2・2171へ。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/600349

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キッズデザイン賞 道内関連4点受賞 アイヌ民族博物館の触れる展示/アナログの音づくり

2021-10-16 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/15 05:00
 キッズデザイン賞(NPO法人キッズデザイン協議会主催)は、子どもに配慮した製品やサービスを表彰する制度だ。今年は、最優秀賞に次ぐ優秀賞(8点)に国立アイヌ民族博物館(胆振管内白老町)の「探究展示 テンパテンパ」が選ばれるなど、道内関連の取り組みや商品4点が受賞した。内容を紹介する。
▽優秀賞(経済産業大臣賞)探究展示 テンパテンパ=国立アイヌ民族博物館、丹青社(東京)
 アイヌ文化への理解が深まるよう、触って動かせる展示品の模型や特注の資料を並べた「探究展示」コーナー。常設の「基本展示室」内に3カ所ある。「テンパテンパ」はアイヌ語で「さわってね」の意味だ。
 例えば木綿や樹皮の衣装の実物展示を見て、テンパテンパに行くと、約5分の1サイズの特注衣装がある。刺繍(ししゅう)の細かさや樹皮、魚の皮の感触を確かめられる。首飾りの模型は、好きな玉を選んで「デザイン」を楽しめる。サケの解体を確認できる模型もある。
 同館研究主査の笹木一義さんは「実物の展示と探究展示を行き来し、子どもも大人も一緒にアイヌ文化を体験しながら学べる試みが評価された」と優秀賞を喜ぶ。
 ただ、現在はコロナ対策のため模型には触れない。同館は不定期で月数回、参加者数を限定して模型に触れるイベントを行っており、回数を増やしたい考え。
 ▽FPウレタン断熱パネル=FPコーポレーション(札幌)
 非常に硬質なウレタンを木枠内に充填(じゅうてん)し一体成型した断熱パネル。住宅の壁や床に隙間なく施工して気密性を高め、室内の温度のむらをなくすことで、ハイハイで動く乳児や、身長の低い幼児の周囲も暖かさを保てる。
 ▽「アナログってなんだろう?」=札幌市立大、オーディオテクニカ(東京)
 小学生に音について考え体験してもらうワークショップで、昨年に続く受賞。今年は会場とオンラインで計約450人が参加した。
 ワークショップでは、音をそのまま記録する「アナログ」と細かい間隔のデータで残す「デジタル」について、聞こえ方の違いなどを学んだ。塩ビ製レコード盤フォノシート(ソノシート)のプレーヤーを、児童が、厚紙や針を使い作った。担当する同大の若林尚樹教授は「子どもたちは(紙製のプレーヤーから)音が鳴ると満面の笑みになった。親子の会話が弾んでいました」と話す。
 ▽森の輪(わっこ)=森の輪プロジェクト(札幌)
 自治体からの出産祝いとして、その地域で育った木を加工した、ドーナツ形のおもちゃを赤ちゃんに贈る官民の取り組み。2019年に十勝管内で始まり、現在は道内14市町村が参加する。
 地元の木材に親しむ「木育」の推進や、保護者世代が森林資源に関心を持つきっかけもつくる狙い。プロジェクト代表で札幌大谷短大の馬場拓也講師は「森の輪は赤ちゃんが口にしても安全な地域の木材。ぬくもりに触れ、健やかに育ってほしい」と願っている。

 第15回キッズデザイン賞には全国から409作品の応募があり、計234点が受賞した。(編集委員 町田誠)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/600089

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アウトドアとアイヌ文化コラボ コンテンツ造成へ デスティネーション十勝

2021-10-16 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞 2021/10/14 9:43

PR動画の撮影に臨む帯広カムイトウウポポ保存会のメンバーたち
 アウトドア観光事業を展開するデスティネーション十勝(帯広市、後藤健市社長)が、アウトドアとアイヌ文化がコラボレーションしたコンテンツ造成を進めている。来年度には商品化を予定しており、新たな価値創造によって、十勝への誘客促進を図る。
 同社はアウトドアと地域資源を掛け合わせた旅行商品づくりを行っており、観光庁の「地域の観光資源の磨き上げを通じた域内連携促進に向けた実証事業」に採択された。アウトドアと学習、サウナ、文化などを掛け合わせたコンテンツづくりに取り組んでいる。事業費は約1100万円。
 今回の事業では、アイヌ文化振興拠点「ウポポイ(民族共生象徴空間)」(胆振管内白老町)が昨年オープンするなど、アイヌ文化への注目が集まっている点に着目。台湾の富裕層をターゲットとして、帯広カムイトウウポポ保存会と連携してコンテンツ造成を行っている。
 商品ではアイヌ古式舞踊を観光客に披露する。ナレーションを入れたり、たき火やたいまつをたいたりして、演出や情景づくりにも力を入れる。
 9日には音更町内のひだまりの森(町東和東2線)にデスティネーション十勝や保存会のメンバーらが集まり、古式舞踊のPR動画を撮影した。
 デスティネーション十勝の中村真也統括マネジャーは「アウトドアとアイヌ文化を掛け合わせることで、十勝の価値をさらに高めていきたい」と話していた。(津田恭平)
https://kachimai.jp/article/?no=544167

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道央圏情報】今週末に楽しめるイベント・コンテスト

2021-10-16 | アイヌ民族関連
NHK 10月15日 19時32分
道央圏情報は、今週末楽しめるイベントやコンテストを紹介します。
【「アイヌのくらしー時代・地域・さまざまな姿」】
まずは、アイヌの人々の暮らしを知る特別展です。
いつ誰がどこで使っていたのかが明らかになっている衣服や生活用品など、およそ350点が並びます。
展示会の入場は無料です。
【かみすながわフォトコンテスト】
続いては、各地のフォトコンテストを紹介します。
まずは地域の魅力を伝える2つです。
上砂川町は、炭鉱遺産やグルメなど、インスタグラムで「#かみすなフォトコン」と付けて投稿してください。
だれでも何回でも応募できます。
【砂川を紹介する写真】
また、自然やスイーツなどが魅力の砂川市。
去年の11月から今までに町内で撮影した写真を送ってください。
インスタグラムで応募の際は「#すながわ探検」をつけて下さい。
【なんぽろスマイルフォトコンテスト】
続いて、紹介する2つ、いずれもテーマは「笑顔」です。
南幌町では、子どもや大人、ペットの写真を1人3枚まで募集しています。
町内に住んでいる方、働いている方が対象です。
【つきがたフォトコンテスト2021】
そして月形町でも、去年8月以降に撮られた「笑顔」の瞬間や笑顔になれる写真をインスタグラムで募集しています。
誰でも何枚でも応募できます。
紹介したフォトコンテストはすべて今月31日までです。
詳しい応募方法などは、ホームページなどで応募要項をよく読んでください。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20211015/7000039268.html

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日本と台湾の交流を文化で紡ぐイベント「Taiwan NOW」開催迫る

2021-10-16 | 先住民族関連
財団法人文化台湾基金会2021年10月15日 11時00分
土日先着100名様にオリジナル福袋プレゼント
この度、財団法人文化台湾基金会と共催のアジアNOW実行委員会(代表:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)は、日本と台湾の文化交流そして親善をより深めることを目的に、両国のアーティストやクリエイター、デザイナーが参加する文化交流事業「Taiwan NOW」(台湾ナウ)を開催します。

アーティスト・林明弘(マイケル・リン) × 建築家・アトリエ・ワンの協働による大規模インスタレーション作品 《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》
日本と台湾の交流の歴史は長く、特に文化芸術ではアート、パフォーマンス、映画、音楽など、これまで数多くのすぐれたコラボレーション作品が生まれています。本展は東京、バーチャル会場(オンライン)、そして台湾・高雄で開催され、両国を代表するアーティストやクリエイター、デザイナーによるプログラムを展開します。
「ともに花を咲かせよう」をコアコンセプトとし、芸術創作における深い綿密な対話と共作により、現実とフィクションの統合、リモート共演、創作アイディア等の共有などにより、来るべきポストコロナ時代にふさわしいプログラムを構築しました。
東京会場では台湾を代表する現代美術作家である林明弘(マイケル・リン)と、日本の建築界を牽引するアトリエ・ワンの協働による大規模インスタレーションを披露いたします。この作品は椅子やテーブル、ステージなどで構成された作品で、KITTE アトリウム1階にて設置され、ご来場いただいた方は作品を鑑賞するだけでなく、椅子、テーブルを使用することもできます。その他、インターメディアテクでは李明維(リー・ミンウェイ)パフォーマンス作品も披露します。
さらに、開催期間中の来場者向けに「週末限定!先着100名来場者キャンペーン」を実施します。土曜日、日曜日に東京会場のKITTE アトリウム1階へお越しいただいた先着100名様に、Taiwan NOWオリジナル福袋(ポーチ、コースター、マスクのセット)をプレゼントします。
一方、バーチャル会場(オンライン)では台湾の音楽、演劇、映画など多様なアートを無料で楽しむことができるほか、台湾会場では現代美術と演劇において世界的に活躍するやなぎみわによる台湾オペラの上演など、日本と台湾が誇る最先端のアートを体験する機会となります。
【開催概要】
展覧会名: Taiwan NOW(台湾ナウ)
期間:   2021年10月30日(土)〜11月14日(日)/KITTE(東京・丸の内)、
    バーチャル会場(オンライン)、2021年12月25日(土)※予定/台湾・高雄
テーマ: 花と祝福
主催: 財団法人文化台湾基金会
共催: アジアNOW実行委員会(代表:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)
協力: 財団法人国家文化芸術基金会、台北駐日経済文化代表処・台湾文化センター、高雄市、
      衛武営国家芸術文化センター、東京大学総合研究博物館 JPタワー学術文化総合ミュージアム
      [インターメディアテク]、公益財団法人日本デザイン振興会
      リガーレ特定非営利活動法人 大丸有エリアマネジメント協会 ほか
後援: 日本政府観光局(JNTO)ほか
助成: 台湾文化部
公式ウェブサイト: https://www.taiwannow.org
【本事業の主なプログラム】
1、メイン会場(東京)  
会期:10月30日(土)〜11月14日(日)
日本初公開 展示作品
《Untitled Gathering (Tokyo 2020)》 林明弘(マイケル・リン) × アトリエ・ワン
東京会場(KITTE アトリウム1階)(東京都千代田区丸の内2-7-2)
会期:10月30日(土)〜11月14日(日)
時間:11時~20時(ただし10月30日のみ15時〜20時)
アーティスト・林明弘(マイケル・リン)と日本人建築家・アトリエ・ワンのコラボレーション作品。メイン会場であるKITTEアトリウムから構想を得たもので、テーブル、ベンチ、スツール、ステージで作品を構成。「Untitled Gathering」は、林明弘が2005年にスタートさせたシリーズ作品。作品デザインはアトリエ・ワン。テーブルとベンチ、スツール、ステージは決められた順序で並ぶと、連続性、装飾性のある模様を作り出す。一方で来場者は作品に触れることができるため、模様は周辺から内側に向かって崩れていく。好奇心を持った人や疲れた人がスツールを引いて腰かけた時、フォーマル、インフォーマルを問わず、様々な集まりがここで生まれる。
日本初演 オープニング特別ダンス公演
《浮花/フローティング・フラワーズ》 蔡博丞(ベンソン・ツァイ)
会期:10月30日(土) 時間:14時(招待制)/15時30分(観覧自由)の2回公演
会場:KITTE 1階アトリウム
民間信仰にある灯籠流しのイメージをコンセプトに創られたこのダンスは、 新鋭の振付師である蔡博丞が、人生のステージの変遷や、悲しみや喜びに溢れた感情、自分ひとりでは成し遂げられなかった数々の瞬間など、人生におけるさまざまな体験を通して得られた感覚を表現したもの。『浮花/フローティング・フラワーズ』では、人生が存在する意義を問い直す。複雑に入り組んだ耐え難いほどの苦境を潜り込ませており、詩を書くのと同じように、この矛盾を淡々と、しなやかなスタイルで皮肉とユーモアによって解釈している」と語っている.ツァイの舞台は、アイロニーとユーモアにより、現実の困難な境遇にあり、人はどのように振る舞うのかを対比させる。
日本初公開 パフォーマンス作品
《如実曲径/私たちのラビリンス》 李明維(リー・ミンウェイ)
会期:10月30日(土)〜11月14日(日)(月曜休館)
時間:14時〜17時(ただし10月30日のみ14時30分〜17時30分予定)
会場/主催:東京大学総合研究博物館 JPタワー学術文化総合ミュージアム [インターメディアテク]
(東京都千代田区丸の内2-7-2 KITTE 2・3階)開館時間:11時~18時(金・土は20時まで)
協力:NPO法人ダンスアーカイヴ構想
李のミャンマー旅行がきっかけとなり、作品のインスピレーションが沸いた。ミャンマーの人たちは、寺や神社、仏塔に入る前、履物を必ず脱ぐため、訪れる人に神聖な空間を感じてもらえるよう、ボランティアたちは掃除をおこたらない。作品では、ダンサーが心の中にある曲がりくねった道をたどるようにして展示場所を歩き、散らばった米をほうきで掃くように動かす。ダンサーの動きは来場者に影響されてしまうかもしれないが、常に静黙を保ち、周囲を感知しながら動き続ける。ダンサーが米の前に立ち、パフォーマンスを始めるとき、自分の内心世界と向き合う。それは花が咲き、満開となり、枯れるという一連の季節のリズムの中でゆったりとしたダンスと動きで体現している。この90分間の「パフォーマンス」は空間と同期し、心の中に咲く花はダンサーが見ている人に捧げる贈り物でもあり、ひとつの祈りの姿を示している。
<スペシャルプログラム>
・台湾の今を紹介するオンライントークイベント(無料)
ゲスト(予定):唐鳳(オードリー・タン)[デジタル担当大臣]ほか
(日時:2021年11月10日予定、要予約)、オンライン開催
・「渥美幸裕コンサート 〜邦楽2.0と台湾民謡〜」
(日時:2021年11月13日 開演14時、要予約、会場:東京国際フォーラム、主催:一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン)
ギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーとして「伝統邦楽をワールドミュージックに」をコンセプトに活動する渥美幸裕氏。渥美氏の取り組みが評価され台湾の恆春(ヘンチュン)市に残る民謡のアレンジが任された。本公演では世界初となるアレンジ楽曲の披露からオリジナルの恆春民謡の紹介と共に、渥美氏が主宰する邦楽2.0のコンサートを行う。
<プレゼントキャンペーン>
「週末限定!先着100名来場者キャンペーン」
開催期間中の土曜、日曜にKITTE アトリウム1階にお越しいただいた先着100名様へ、Taiwan NOWオリジナル福袋をプレゼントします。「ともに花を咲かせよう」というコンセプトにふたつの国の絆をイメージしたメインビジュアルをモチーフにデザインしたポーチ、コースター、マスクがセットです。
開催日:10月30日(土)、31日(日)、11月6日(土)、
    7日(日)、13日(土)、14日(日)
時 間:11時~20時(ただし10月30日のみ15時〜20時)
    ※在庫なくなり次第、終了いたします。
場 所:KITTE アトリウム1階内プレゼント提供コーナー
対 象:KITTE アトリウム1階にご来場いただいた各日先着100名
内 容:Taiwan NOWオリジナル福袋セット(ポーチ、コースター、マスク)
2、バーチャル会場(オンライン)  
開設:10月30日(土)〜11月14日(日)
地理的な空間とキュレーションコンテンツに加え、台湾と日本での実際のパフォーマンスをリンクし、メインビジュアルへ発展させたバーチャルアトリウム:《みんなの花》がプロジェクトのエントランスとなる。そこから、それぞれバーチャルコンサートホール:《台湾人》音楽会、バーチャル劇場《三魂の途》、バーチャル映画館:台湾ウェイブへとつながる。(無料)
専用サイト│ https://virtual.taiwannow.org
10月30日(土)スタート―11月14日(日)まで
アトリウム
《みんなの花》 JL DESIGN × 呉仲倫(ウ・ヂォンルン)× 王希文(オーウェン・ワン)
バーチャル会場のオープニング作品。本展の展示のコンセプト「ともに花を咲かせよう」のもと、インタラクティブな体験を演出する。参加者は、バーチャルな花園の中をさまよいながら、没入型の音楽体験を楽しむとともに、色とりどりのフラッグや祈りの言葉に触れる。ダンサーの身体が要素となり「みんなの花」の映像が再構成され、花のようなパフォーマンスが繰り広げられた後の映像と音の饗宴を感じながら、次に続く展示場へと導かれる。
JL DESIGNは、「Projector inc.」田中耕一郎をクリエイティブ・コンサルタントに迎え、3D映像制作チーム「TMRRW STUDIO」、写真やアニメーションの背景を持つ映像ディレクター呉仲倫(ウ・ヂォンルン)、ダンスアートを日常生活に取り入れるダンスカンパニー「小事製作」、サウンドトラックから始め様々な音の可能性を模索し続ける音楽ディレクター王希文(オーウェン・ワン)、そしてバーチャルリアリティアートの分野に注力する「涅所開発/NAXS corp.」など、台湾や日本の様々な分野のクリエイターがコラボレーションし、鮮やかなバーチャルガーデンを作り上げた。
コンサートホール
時間:13時、15時、17時、19時、21時、23時
《台湾人》音楽会 李欣芸(シンシン・リー) × ムーンシャインアニメ × 王舒音(ドルチェ・ワン)
バーチャルコンサートでは、ポップス音楽の制作や映画のサウンドトラックとジャンルを越えて幅広く台湾で活躍する音楽ディレクター李欣芸(シンシン・リー)を迎え、台湾アーティストを軸に海、山、土地という3つのテーマを45分のプログラムを上演。台東の先住民族プユマ族出身歌手の昊恩(ハオウン)、女性3人のヴォーカル・トリオの南王姊妹花(ナンワン・シスターズ)、台湾の伝統音楽と現代西洋音楽を調和させる生祥楽隊(Sheng Xiang & Band)が台湾民謡や先住民族、客家の音楽作品を披露し、台湾島の声を紡いで、心からの祈りと感謝を伝える。
映像は、ムーンシャインアニメ/夢想動画とベテランのクリエイティブ・ディレクター王舒音(ドルチェ・ワン)が手掛ける。ディープ・スキャン・テクノロジーを用いミュージシャンの表情を捉え、それを楽曲と組み合わせ、アニメーションのアートワークには、曲のイメージ、台湾文化、自然の特徴が取り入れられている。テクノロジーとマルチメディアが融合した音楽体験に観客は浸り、この島の作品に耳を傾け、台湾人の豊かで多様な生活を目にする。
劇場
《三魂の途》張洪泰(アレックス・チャン)× 曾國宏(クォホーン・ツェン)
フリージャズ/実験音楽、映画音楽の作曲等で活躍する張洪泰とロマンチック・ポップ・バンド落日飛車(サンセット・ローラーコースター)のボーカリスト、ギタリストで活躍する曾国宏の共同作品。宇宙、歴史、文化、家族、個人の意識は、重なり合う現実についてのバーチャルな瞑想であり、世代を超えたデジタルの旅は、現在の世界を形成する様々な物語を彷彿とさせる。地政学的な利益はあるいは思想と意思と同様に、征服や侵入により、この世界を定義するのかもしれない。歴史的な過去に行われたことは、現在、そして未来へと続いており、それぞれの世代は、かつての出来事を再建/解体/構築しようとする。作品は、無限ループの中で意識が仮想的に変容する過程が設計されており、私たちが作り出す物語の本質、そしていかに私たちを自分自身の無限の繰り返しに束縛されているかを問いかけている。
映画館
《台湾ウェイブ》 NAXS corp. × デジタル芸術基金会
Taiwan NOWバーチャル会場のシステム構築、技術開発、導入を担当した「涅所開発/NAXS corp.」がオペレート。台湾から日本へと流れる黒潮をコンセプトに、「海流」をイメージした空間デザインを行った。流れつづける「海流」は、島々をつなぎ世代を超えて受け継がれ、祈りの伝承と旺盛な生命力を象徴する。上映作品は、映像、ショートフィルム、アニメーションの3部門で構成されており、映像は台湾におけるデジタルアートのパイオニアであるデジタル芸術基金会、ショートフィルムとアニメーション部門は蘇逸華(スー・イーホア)と林青萱(リン・チンシュエン)がキュレーターを担い、アイデンティティ、歴史、エスニシティの観点から、台湾の多様性と創造的なエネルギーを紹介し、台湾の特徴が色濃く反映された映像作品を選出。
3、台湾・高雄会場  
日時:12月25日(土)
衛武営国家芸術文化センターの野外劇場では、華やかなパフォーマンス《非凡な普通の人に》で幕が開き、日台のアーティストの共同制作による大型フラッグシップ制作、歌仔戲(ゴアァヒ)の新作《アフロディーテ 〜阿婆蘭(アポーラン)〜》の世界初演がフィナーレとなります。
世界初演 台湾オペラ作品 
《アフロディーテ 〜阿婆蘭(アポーラン)〜》日台合作 台湾歌仔戯 やなぎみわ(演出・脚本)
日時:2021年12月25日(土)19時30分 予定(無料、要予約)
会場:台湾・高雄会場(衛武営国家芸術文化センター)
賑やかな音楽にのせて、色とりどりの衣裳で演じる“台湾オペラ”とも呼ばれる「歌仔戯(ゴアァヒ)」。台湾で最も人気のある伝統戯曲であり台湾での発展を経て成立した唯一の演劇である。
本公演は、日本の美術家やなぎみわと、南台湾の歌仔戯3大劇団「秀琴(ショウキン)歌劇団」、「春美(チュンメイ)歌劇団」、「明華園(メイカエン)天字戯劇団」が手掛ける、現代アートの美学×オリジナル歌仔戯×蘭の移動式インスタレーションによる唯一無二の演劇となる。
歌仔戲の作詞家・脚本家の王友輝(ワン・ヨウフイ)、
作曲家の周以謙(チョウ・イチエン)、編曲の朱雲崧(ヂュー・ユンソン)、衣装デザイナーの靳萍萍(ジン・ピンピン)が創作に参加。台湾固有特有のコチョウラン阿婆蘭(アポーラン)を題材に歌仔戯という伝統芸能を通して「私たちと記憶」「私たちと歴史」「私たちと自然」という当代のアートにおける永遠のモチーフに挑む。
http://www.yanagimiwa.net
同時上演:若手現代サーカスアーティスト・楊世豪(ヤン・シーハオ)によるオープニング特別公演《非凡な普通の人に》
詳細はhttps://www.taiwannow.orgをご覧ください。
[ お知らせ ]
・2021年10月30日(土)13:30よりKITTE 1階アトリウムにて、ご招待制による開幕式を開催予定です。詳細は別途ご案内いたします。
・ご来場の際には、新型コロナウイルス感染症対策に関する諸規則の遵守をお願いいたします。
・開催内容は都合により変更になる場合があります。最新情報はウェブサイトにてご確認ください。
《一般からの問い合わせ先(平日10時-17時)》
台湾ナウ 運営事務局 E-MAIL info@taiwannow.org
TEL: 03-5823-2119(10月27日開設)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000088365.html

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アマゾンに単身乗り込み、かつて首狩り族として恐れられた部族と行動を共に。僕が無謀な旅に出た理由

2021-10-16 | 先住民族関連
ヤフーニュース 10/15(金) 11:11水上賢治映画ライター
 インフラの整備された都市とはまったくの別世界。いわゆる原生林の中のような未開の地に縁もゆかりもないひとりの若者が足を踏み入れて、現地の人々と出会い、同じ時を過ごす。
 簡単に表すとこんな過程を辿って生まれたといっていいのが、現在公開中のドキュメンタリー映画「カナルタ 螺旋状の夢」だ。
 ある種、誰もの心のどこかにある見たことのない世界へのあくなき冒険心と探究心が結実している1作といってもいいかもしれない。
 単身でアマゾンに分け入り、1年に渡って現地の部族に密着して本作を作り上げた太田光海(あきみ)監督に訊く。(全三回)
マンチェスター大学で「映像人類学」を専攻
 本作は、太田監督にとって初めての監督作品。そこで、いきなりアマゾンにわたり、単独で現地に入った。しかも、はじまりは大学の卒業制作だったという。
 彼のプロフィールをのぞいてみると、
「神戸大学国際文化学部、フランス・パリ社会科学高等研究院(EHESS)人類学修士課程を経て、英国・マンチェスター学グラナダ映像人類学センターにて博士号を取得した。
パリ時代はモロッコやパリ郊外で人類学的調査を行いながら、共同通信パリ支局でカメラマン兼記者として活動した。この時期、映画の聖地シネマテーク・フランセーズに通いつめ、シャワーのように映像を浴びる。マンチェスター大学では文化人類学とドキュメンタリー映画を掛け合わせた先端手法を学ぶ」
 とユニークなキャリアを積んでの今回の初監督作品になる。
「マンチェスター大学で専攻したのは日本語に訳すと『映像人類学』という学問で、簡単に説明すると、文化人類学とドキュメンタリー映画を掛け合わせたようなことを学びました。
 メインとしてはどちらかというと映像制作そのものより、文化人類学の理論や先行研究を調べたりすることが中心。
 その中で映像人類学という学問の歴史の中に位置付けられるような映画、たとえば、ドキュメンタリー映画の父と呼ばれるロバート・フラハティの『極北のナヌーク』などのドキュメンタリー映画を見ながら、それについて論じたり、どういう手法をもちいているのかを考える。
 なかなか言葉では説明しずらいのですが、こうしたことを学んでいました」
マンチェスター大学に進学した時点で「映画を撮りたい」と思っていた
 そこからどうして、今回の試みに至ったのだろうか?
「マンチェスター大学に進学した時点で『映画を撮りたい』と思っていました。
 というか、むしろ『映画を撮りたい』から出発し、考えていったら、マンチェスター大学に進んでという選択になっていったところがあります(笑)。
 ふつうは人類学など専攻した場合、学者や研究者になるとか、博士号をとって大学の教授になるとかが目的ですよね。
 でも、僕はそういう将来を第一の目的として大学に行っていなかった。映画を撮りたくて、その見識を深めて、なにかみえてくるところがあるのではないかという一心で行っていたところがある。
 その先にある進路とかほぼ考えていませんでした。
 考えていたのは、どうやったら映画を撮れるのか、ということ。
 で、当然ですけど映画はいきなり思い立って作れるものではない。
 プロデューサーが必要だったり、自分で作るにしても資金が必要になってくる。
 当時の状況で、僕が監督して映画を作れる可能性があるとしたら、なにかしらの資金援助が必要で。
 ただ、特に自分に実績があるわけではないので、クラウドファンディングで資金を得たり、映画の助成金を得るのもなかなか難しいことが予想される。
 じゃあ、どうするとなったとき、マンチェスター大学に、研究の一環で1年ぐらいどこかに滞在してフィールドワークをして作品を発表するという奨学金のプログラムを見つけました。
 そこで、『これに応募して受かったら、映画を撮れる!』と思って(笑)。大学で映像と人類学を学びながら、映画が撮ることができたら、もう一石二鳥と思って、頑張ってどうにかこうにかこのプログラム参加の権利を手にして奨学金も得たことで、この作品の道が拓けました」
出発点は、 東日本大震災と福島の原発事故
 その中で、アマゾンの地を選んだ理由は、自身の土地に対する意識があったと明かす。
「一番の大きなきっかけは東日本大震災と福島の原発事故です。
 僕は都会育ちで、当時、パリに留学中だったんですけど、ものすごいショックであるとともに、そのとき、自然界、地球、土地というものと自分とのつながりをもう一度考え直しました。
 その中で、自分がいかに自らの住む土地との繋がりを失っていたかに気づかされた。
 そして、文化人類学という人間社会の成り立ちを深く問い直す学問に励んでいたのに、その根本といっていい土地については『当たり前』にあるような受け止め方になってしまっていたことを深く反省しました。
 そこで、土地と人間の営みの原点がみられるような場所をテーマにした研究をして作品として発表できないかと考えはじめました」
アマゾン、改めて目を向けるべき土地ではないか
 その中で、なぜアマゾンを選んだのだろう?
「いくつかの要因が絡んでのことなのですが、1番はアマゾンが場所としてホットというか。いわゆる人と自然との関係を考えて、いわゆる森に囲まれた生活を想像したときにまっさきにイメージとして浮かぶのはアマゾンだと思うんですね。
 手つかずの土地であり自然を考えると、アマゾンのジャングルが思い浮かぶ。そこで生きる人々と土地と向き合って、人と土地のつながりを考えてみたかった。
 一方で、アマゾンはいま手つかずの自然である森林が一番消え去っている場所でもある。自然破壊の問題でトップニュースに上がってきやすい場所でもある。
 そういう意味で、改めて目を向けるべき土地ではないかと思いました。
 また、歴史から考えると、新大陸発見からスペインに支配を受けたように、未開の地であると一番最初に征服された土地ともいえる。
 ヨーロッパの巨大な力によって、先住民たちが追いやられた歴史がある。
 あと、パリの大学で学んでいたときに、世界的に知られる社会人類学者のクロード・レヴィ=ストロースの一番弟子という大学の教授がいたんです。
 その教授の研究テーマが、アマゾンで生きるエクアドルの先住民についてでした。
 彼の授業に出たり、彼の本を読んでいたことも影響していると思います。
 ここまであげたことが組み合わされて、僕の意識が『アマゾン』に向かっていったと思います」
いま、もう一回同じことをやれといわれたらたぶん無理です(苦笑)
 こうした経緯を経て、アマゾンへの取材を決め、リサーチをして現地に入ることになった。
「アマゾンに決めたのはいいんですけど、正直、なにからなにまで想像できない(笑)。
 南米すら行ったことはありませんでしたから、現地ではなにが主食でどういう家に住んでいるのかもわからない。
 そもそもアマゾンで暮らしている人々がどういう生活を送っているのかも、実際のところはまったくわからない。
 なので、最初は、自分がアマゾンを訪れることもイメージできなかったです。
 いま振り返ると、よくアマゾンに行こうと決めたなと思います。あまりにも無謀すぎる。
 よく最終的に、エクアドル南部にたどりついて、アマゾンの熱帯雨林に住むシュアール族に出会えたと思います。
 いま、もう一回同じことをやれといわれたらたぶん無理です(苦笑)」
(※第二回に続く)
「カナルタ 螺旋状の夢」
監督・撮影:太田光海
シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中
場面写真はすべて(c)Akimi Ota
水上賢治
映画ライター
レコード会社、雑誌編集などを経てフリーのライターに。 現在、テレビ雑誌やウェブ媒体で、監督や俳優などのインタビューおよび作品レビュー記事を執筆中。2010~13年、<PFF(ぴあフィルムフェスティバル)>のセレクション・メンバー、2015、2017年には<山形国際ドキュメンタリー映画祭>コンペティション部門の予備選考委員、2018年、2019年と<SSFF&ASIA2018>のノンフィクション部門の審査委員を務めた。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mizukamikenji/20211015-00263254

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ウエスギ専務、「ブギウギ奥の細道 第⼆幕 阿寒たんちょうの章」を語る

2021-10-16 | アイヌ民族関連
OTOTOY 2021年10月15日22時00分

北海道発STVの人気バラエティ「ブギウギ専務」DVDの第14弾として、大人気企画『ブギウギ奥の細道 第二幕』の真冬の阿寒湖を行く珍道中を収録した「ブギウギ奥の細道 第二幕 ~阿寒たんちょうの章~」が2021年9月29日(水)に発売された。
今回、発売に合わせて北海道でキャンペーンを行っていたウエスギ専務こと上杉周大 (THE TON-UP MOTORS)にリモートインタビューを行い、今作の見どころや今後の活動について話を訊いた。
――「ブギウギ専務」DVD 第 14 弾「ブギウギ奥の細道 第⼆幕 〜阿寒たんちょうの章〜」は 2018年1月~5月にかけて放送された内容ですが、今回DVDで改めてご覧になっていかがでしたか。
さすがに月日が経っているので、「ああ、そういえば」というものは多々ありました。ただ、今回収録されているアイヌ料理のお店(「民芸喫茶 ポロンノ」)は本当に美味しくて、全編を通しても記憶に残ってますね。あとは、いろんな方と出会った中でも「阿寒湖畔エコミュージアムセンター」の解説員・野竿さんという方が面白い方で。僕は彼のことを“トリックスター”って心の中で呼んでるんですけども(笑)。
――確かに、かなりトリッキーな方でした(笑)。
そうなんですよ。野竿さんも、全編通した中でも印象的な方だったので、そういう意味では結構、濃ゆいDVDになってます。
――アイヌ料理をはじめ、すごく美味しそうなご当地グルメを食べるシーンも多いですね。
アイヌ料理、豚丼、あとは「二幸寿し」さんという、息子さんの想いを継いでお寿司と共にラーメンも出されているというお店も忘れられないですし、美味しかったですね。今回、とくに山道が長くて精神的にもひもじかったという部分もあったので、食べたときの感動も大きかったです。
――道中で歩きながらちょっと小腹を満たせるようなものを食べるとか、そういうことはないんですか?
「働き方改革」の前なんでしょうか、そういうことはなかったですね(笑)。そういう意味でも、すごかったなと思うのは、今は番組を離れてしまった“鬼の子D”こと岸ディレクターが、そこまでリアルさを追求していたのだろうか?っていうぐらい、本当にカメラが回ってないところで何かを食べることはなかったんですよ。だからすべて素のリアクションなんです。それは、演者の僕たちだけじゃなくて、岸さんも何も食べないので。だから、全員でお宿に着いたときは「うわあ~良かったね!」という気持ちが共有できたし、食事したときも「美味しいね!」ってみんなが思えるんです。映ってないところもそういうスタイルでやってましたね。
――道中の苦労も相まってより美味しく感じられるわけですね。
アイヌ料理のとき、「沁みる~!」みたいなことを言っていたと思うんですけど、本当に指先まで「オハウ」(アイヌ伝統料理の汁物)が沁みわたる感じでした。アイヌ料理は特別濃い味じゃないんですけど、特有のソースがあったり、シケレベ茶というものがあったり、すごく美味しかったです。アイヌの方の生活って文献とかで知ることはできますけど、舌はグルメだったんじゃないかなって思います。
――このDVDを見て、「いいな、自分も行ってみたいな」って思う方も多いと思います。
そう思ってくれるとすごく嬉しいですね。まず間違いなく北海道以外では食べられないグルメばかりなので、ビックリすると思います。
――今回は、山間部を歩く過酷な旅である反面、そういうご当地グルメを食べたり、タンチョウヅルを見たり、個性的な方々との出会いがあったりと盛りだくさんですね。
そうですね。歩いているときに、夜になると本当に心細くなって、「なんでこんなことやってるんだろう?」って思うんですけど、悔しいかな美味しいものと出会えたり人と触れあえたりすることで、報われるんですよね。「明日もがんばろう」って思っちゃうんです。それで、最終的にゴールまで行っちゃったと思います。
――コロナ禍の今、このDVDを見ると、ブギウギ専務がこれまでやってきた内容ってすごく財産になってるように思えませんか?
本当にいろんなことをやってますからね。コロナ禍になる前の、まさに触れあいと密な感じ、狭い部屋で布団を3つ敷いてあるっていう。今、「マッサージ塗り」ってできないんだろうなって(笑)。今回、特典映像として岸さんと久しぶりに2人旅を行って、DVDの本編で出会った方々に会いに行くという企画をやっていて。その中ではあんまりその話題は出てこないんですけど、「コロナ禍になってからどうですか?」っていう話もみなさんに訊いたんです。やっぱり阿寒湖というのは海外からの観光客もすごく多かったので、そういう意味ではかなり様変わりもしていて。早くまた元気に気軽に行きやすい場所になってくれたらなと思いました。
――岸さんは、今年の春に番組を離れたそうですが、特典映像で久しぶりに再会したんですか?
そうです。岸さんはもう別の番組に携わっているのでなかなかお会いする機会がなくて、本当に久しぶりだったので、「ああ~この感じ、この感じ!」っていう、岸さんイズムを思い出しました(笑)。
――離れるとさみしいものがあります?
そう、ですね……、あと数年経ったらそう思えるかもしれないですね(笑)。まあでも、ず~っと岸さんとやってきて、岸さんの頭の中にあるものとか、僕とかおおち係長(ダイノジ大地洋輔)とかがいて作ってきたのが、「ブギウギ専務」なので。もちろん、今の「ブギウギ専務」も変わらずにスタッフ一丸となってやっているんですけど。ただ、岸さんの独特のニュアンスは、特典映像の撮影のときも、「あ、そうだったな」って懐かしく思えるところは多々ありました。
――特典映像の最後の方は、鬼の子Dなりのウエスギ専務への労いというか、優しさを感じました。実際どう思いました?
おそらくそれもあったんじゃないかと思います。もう1つは、鬼の子Dが単純に楽しみたかったんじゃないかな (笑)。「ブギウギ専務」って、とにかくどこかに長距離移動している番組で、STVがある札幌にいることなんてまずない番組なので。岸さんは別の番組に異動になってから、逆に札幌から出ないことも多いのか、遠出をしたのが久しぶりで純粋に本人も楽しかったんじゃないかと思います(笑)。
――鬼の子Dはえらくなったんですか?
自分はあまり分かりませんが、おそらく鬼の子Dは、えらくなったんじゃないですかね。今後は、“えらい鬼”だと思って見た方が良いと思います。
――特典映像の中で、一般の方に声を掛けられているシーンがいくつかあって、北海道で「ブギウギ専務」とウエスギ専務がいかに愛されているかを物語っていました。
それは本当に感じますし、ありがたいですね。今でもロケに行くとお声掛けいただいたりするとすごく嬉しいです。「ブギウギ奥の細道」ってまさにそうなんですけど、北海道のみなさんが生まれ育った街に行ってる番組だと思うんですよ。だから結構、「番組見てますよ」だけじゃなくて、「この前、〇〇に行ってましたよね?あそこでうちのお母さんが働いてて」とか、一歩二歩進んだところに接点を持てることが多くて。すごく身近に感じてもらいやすい番組なのかなって思っています。
――本当は、「ブギウギ専務DVD vol.11」(2020年3月18日発売)で予定されていた北海道キャンペーンの全行程を密着取材して、地元での人気ぶりをレポートすることになっていたんですけど、ちょうどコロナ禍が始まって全部中止になってしまったんですよね。
そうでしたね。ただ、コロナ禍でマスクをしているせいもあって、街を歩くときに思ってる以上に全然気付いてもらえずにお声掛けいただかないので(笑)。そういう意味では北海道での人気ぶりを見せる自信は今はないんですけど。ただ、東京ではなぜか新宿サブナード(新宿の地下ショッピング街)で5回ぐらいお声掛けいただいたことがあるんですよ。地下に需要があるのか、局所的に見てくれている人たちがいるのかな (笑)。
――関東でも「ブギウギ専務」は長年放送されてますからファンも多いと思います。
それに今は「TVer」でも本放送の最新話が見やすくなってるので、是非たくさんの人たちに見ていただきたいです。たぶん、コロナ禍じゃなければ北海道旅行を考えていた方ってたくさんいると思うので、そういう方たちに、少しでも今の北海道の様子が伝われば良いなと思います。
――本編の過酷な旅の映像と、特典映像でのウエスギ専務の幸せそうな表情に、コロナ禍を抜けたら幸せなことも待っているよっていう、メッセージを感じました。
はははは(笑)。ありがとうございます。自分で言うのもなんですけど、特典映像の最後は本当に楽しくて。あそこは有名な炉端焼きが食べられる店なんです。コロナ禍が明けたら、こういうところに当たり前に来れるんだなっていう楽しみを少しだけ先取りできたのと、たくさんの人と笑顔で再会できたことも嬉しかったです。会えなくても繋がっていたし、覚えてくださっているというのが純粋に嬉しかったですね。
――「ブギウギ専務」以外のこともお伺いしますが、井上仁志さんと頻繁にオンライン配信をしていますよね。
そうですね、コロナ禍になった2020年4月から毎週金曜20時にYouTubeで生配信『上杉周大の「配のみ」』を続けてます。やっぱり何かしら発信してないと、自分の心も不健康になるなと思って何かをやっていたくて。ライヴももちろんそうですし、音楽制作もそうなんですけど、「今こんなことをやってますよ」っていうことを発信できる場がほしくて始めたのが「配のみ」です。
――今年ももう終盤ですが、上杉周大としての音楽活動はいかがですか。
制作は結構やっていて、レコーディングには入れているんですけど、ライヴについては、動員数を少し上げることができても、声を出したりするっていうのが、まだ1つ先のハードルだと思ってます。(緊急事態宣言が明けて)10月から新しい形でのライヴがたくさん出てくると思うんですけど、とはいえクラスターが心配なところもあるので、どんな状況になっていくのか見つつ、早くワンマンライヴをやりたいなと目論んでいます。僕のライヴはコール&レスポンスでお客さんと一緒に作っていくので、早くそういうライヴができるようになればいいなと思いますし、来年はもっとコンスタントにライヴをやりたいなと思っています。
※10月10日(日)には『ブギウギ専務DVD vol.14』の発売を記念して、2年ぶりに山野楽器にイーン!してのオンライントークイベントも開催された。そちらの会場での模様も後日掲載するのでお楽しみに。
取材・文:岡本貴之
リリース情報
ブギウギ専務DVD vol.14「ブギウギ奥の細道 第二幕~阿寒たんちょうの章~」
2021年9月29日(水)発売
出演:上杉周大 / 大地洋輔(ダイノジ)ほか
【ディスク仕様】
2枚組(片面2層MPEG-2、合計240分予定)
※映像/16:9レターボックス   
音声/ステレオ、主音声のみ
【価 格】4,840円(税込) 
【企画制作・著作】札幌テレビ放送株式会社
【販売元】 VAP
◆初回生産分封入特典◆ 
あり(内容未定)
【「ブギウギ専務DVD Vol.14」収録内容】
■ブギウギ奥の細道 第二幕 阿寒たんちょうの章(2018年1月~5月放送)
 北海道最西端・奥尻島から北海道本土最東端・根室の納沙布岬までの800キロを、俳句を詠みながら徒歩で旅する「ブギウギ奥の細道 第二幕」。今回は足寄町の山中を出発し阿寒湖温泉を経て釧路市街地へと至る90キロに及ぶ道のりを、未公開映像を加えて完全収録。
真冬の阿寒摩周国立公園の深い森の中をひたすら東へと進む専務と係長。氷結した阿寒湖で氷上アクティビティを満喫し、凍てついた体を癒してくれる温泉も堪能。さらに奥深きアイヌ文化も体験したり、道東エリアに生息するタンチョウヅルの聖地で冬にしか見られない感動の光景に出会ったりと、阿寒ならではの魅力があふれる旅に。絶品のご当地グルメあり、一期一会の人情あり、想定外のハプニングあり…。行き当たりばったりの過酷旅ゆえのアクシデントが続出。真冬の北の大地を進む見どころ満載の珍道中です。
■未公開映像:ウエスギ専務「紀行文」完全公開
一日の徒歩旅を終え、宿に着いた専務が夜な夜な書き綴ったイラスト入り旅日記「紀行文」。放送時間とクオリティの関係からほとんどの放送回でカットとなっている悲運の作品。今回も5夜中4夜でお蔵入りとなっていた問題作の数々を大公開。
■特典映像:撮りおろし映像「専務&鬼の子D 半年ぶりの2人旅」
番組の担当を離れた鬼の子Dが半年ぶりに専務の前に現れた!DVDシリーズ初となる撮りおろし映像のために、専務と鬼の子Dが2人だけで新たな旅へ。今作に収録された3年前に歩いたルートをふたたび訪問。もうテレビの本放送では見ることができないレアな珍道中を、DVDでたっぷりと大放出します。
・「ブギウギ専務」オフィシャル・ウェブサイト
https://www.stv.jp/tv/senmu/index.html
・商品ページ
https://www.vap.co.jp/senmu/

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「ゴジラ」ピアノで挑戦! 伊福部氏の足跡展示【音更】

2021-10-16 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2021.10.15
会場に置かれたグランドピアノで演奏を楽しむ児童
 音更町ゆかりの作曲家伊福部昭(1914~2006年)の足跡を紹介する「開町120周年記念 伊福部昭展」(町教委主催、伊福部昭音楽顕彰会協力)が町図書館で開かれ、来館者を楽しませている。17日まで。
 伊福部は釧路町(釧路市の前身)生まれ。父利三が音更村の村長となったことを機に移り住み、青春時代を音更で過ごした。
 開町120周年にちなんだ同展では、ゴジラをはじめとする映画音楽や町歌、アイヌへの共感と郷愁から書いた交響曲「シンフォニア・タプカーラ」など数々の作曲を手掛け、世に送り出した伊福部の功績などを紹介。曲を紹介するパネルや、長女玲さん(東京)が小野信次町長に宛てた手紙、ゴジラシリーズの映画ポスター、町内在住のピアニスト川上敦子さんが所蔵する伊福部直筆の楽譜などを展示している。
 また、「ゴジラの曲にチャレンジ」として、楽譜とともにグランドピアノも配置しており、自由に弾くことができる。下音更小の女子児童らは「音楽の授業で習ったことがある。ピアノを弾くのは楽しい」と喜んでいた。
 午前10時~午後6時(木曜は午後8時まで)。問い合わせは町図書館(0155・32・2424)へ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/23391

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「ネイティブアメリカンの祖先は日本人」という説が否定される

2021-10-16 | 先住民族関連
Gigazine 2021年10月15日 14時00分サイエンス
アメリカで出土した石器と縄文人の石器の類似性に着目した過去の研究により、「ネイティブ・アメリカンの祖先は日本人ではないか?」という説が提唱されました。しかし、ネイティブ・アメリカンと縄文人の化石を比較した新たな研究により、この説が覆されるような証拠が示されました。
Full article: Peopling the Americas: Not “Out of Japan”
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/20555563.2021.1940440
Popular theory of Native American origins debunked by genetics and skeletal biology - Taylor & Francis Newsroom
https://newsroom.taylorandfrancisgroup.com/popular-theory-of-native-american-origins-debunked-by-genetics-and-skeletal-biology/
Analysis of ancient teeth questions theory that Native Americans originated from Japan | Live Science
https://www.livescience.com/native-american-origin-theory-debunked
2019年に発表された研究により、アメリカで出土した約1万5000~1万6000年前の石器が日本の縄文時代の石器と酷似していることが指摘されました。また、この時代のベーリング地峡は氷に閉ざされていて、ユーラシア大陸と北アメリカ大陸をつなぐ陸路は人類の移動が困難な状態だったことも分かっています。こうした点から考古学者らは、「ネイティブ・アメリカンの祖先は日本から船でやってきた人々ではないか?」との説を唱えました。
新発見の石器から「最初のアメリカ人は日本から来たかもしれない」説が急浮上 - GIGAZINE
ネバダ大学リノ校人類学部のリチャード・スコット教授によると、ネイティブ・アメリカンの祖先は日本人だとする説は、考古学者の間で広く受け入れられているとのこと。しかし、「石器が似ているので起源も同一だろう」という考えに納得できなかったスコット教授らは、定説を検証する研究に乗り出しました。
スコット教授らの研究チームが注目したのは、古代人の歯の化石です。研究チームは、歯の形状や性質を数値化して分類するASUDASという手法を用いて南北アメリカやアジアなどから発掘された歯の化石を比較しました。
その結果が以下。縄文人やアイヌの人々の歯では「オーストラリア・メラネシアグループ(青紫色)」に分類される割合が比較的高く「非北極圏アメリカ人(青色)」に分類される割合が低かった一方で、北アメリカで採取された歯は「北極圏アメリカ人(茶色)」や「非北極圏アメリカ人」に分類される割合が高いという結果となりました。
こうした違いは、歯の見た目に表れています。以下のうち縄文人の上顎の前歯(上)は平らなのに対し、ネイティブ・アメリカンの上顎の前歯(下)にはシャベルのようなくぼみがあります。こうした歯の形状は「シャベル型切歯」と呼ばれているとのこと。
歯の形状の比較と、歯から採取した遺伝子の分析結果から、スコット教授は「1万5000年前の日本に住んでいた縄文人が、アメリカ先住民の起源とは考えにくいものです。骨格的にも遺伝的にも、両地域のつながりは示されませんでした。私たちは、古代のネイティブ・アメリカンが北西太平洋沿岸を経由してやってきたという説に異論はありませんが、縄文人が起源だという考え方には異議を唱えます」と結論づけました。
ネイティブ・アメリカンの祖先は縄文人ではないことが示された一方で、具体的にどんな地域のグループを起源としているかは分かっていません。スコット教授によると、「ネイティブ・アメリカンの祖先は、東アジアの未知のグループから枝分かれしてから、氷河期が終わったころにシベリアからベーリング地峡を通って北アメリカに到着した」との説が最も有力とのこと。しかし、アメリカのニューメキシコ州で氷河期の最中である2万3000年前の足跡が見つかっていることから、人類が北アメリカ大陸に到着した時期については統一的な見解が得られていません。
こうした点から、スコット教授は「シベリア地域の遺跡があまり見つかっていないため、現時点ではネイティブ・アメリカンの起源について正確なことは言えません」とコメントしました。
https://gigazine.net/news/20211015-native-american-origin-debunked/

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