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先住民族関連ニュース

先住民族関連のニュース

ウポポイ開業「6、7月にも」 自民道連の吉川氏

2020-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/06 05:00
 鈴木直道知事と秋元克広札幌市長は5日、自民党道連・議員会「新型コロナウイルス感染症対策本部」に対し、胆振管内白老町のアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の早期開業を要請した。本部長の吉川貴盛衆院議員は遅くとも7月には開業する可能性があるとの見通しを示した。
 要請はテレビ会議システムを通じて行った。吉川氏は感染拡大で延期されているウポポイ開業について、菅義偉官房長官が関係機関と日程を詰めていると説明し、「6月か7月になる。今月中に動きが出てくる」と述べた。
 知事は9~14日に町民向け内覧会が行われることについて「開業に向けた一歩で明るい兆しだ」との認識を示し、「ウポポイの魅力発信の取り組みをまずは道内で進め、その後徐々に道外、海外の関心も高めていきたい」と本格開業に期待感を示した。
 知事と秋元市長はまた、政府が8日に提出する第2次補正予算案で増額した感染症対策の交付金について「感染拡大の状況や財政力を踏まえて道や札幌市に重点配分してほしい」と求めた。(犬飼裕一)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/428047

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車で楽しむ食イベント開催 札幌の旅行会社、5日から

2020-06-06 | アイヌ民族関連
北海道新聞 06/04 05:00
 札幌観光バス系列の旅行会社クールスター(札幌)が5日から、札幌市清田区の札幌観光バス敷地内(美しが丘1条9)で期間限定のドライブスルーイベントを開く。車で来場してもらい、車から降りずに飲食や買い物を楽しめる。今月は毎週金―日曜に開催。人との接触を最小限にした「コロナ時代の新たなイベントに」とPRしている。
 初回の5~7日は同市中央区円山のカフェ「ベジウェイ」が出店。大豆を加工した「大豆ミート」のハンバーガーやザンギなどを販売する。同店担当者がクールスター所有の調理場設備付きキッチンバスで調理する。
 来場客は会場入り口でメニューを受け取って注文。車を進めてキッチンバスの前で商品を受け取る。持ち帰るか、専用の駐車スペースで車内で飲食できる。会場内では、道産野菜の詰め合わせを販売する「マルシェ」も開く。3日間とも午前11時~午後4時。今後はアイヌ料理やイタリアン、フレンチ店などの出店も予定している。(徳永仁)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/427278

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<金口木舌>北米先住民の言い伝え

2020-06-06 | 先住民族関連
琉球新報 2020/06/04 06:00
 北米先住民の集落ではたくさんの木製柱のトーテムポールを見掛ける。そこにはさまざまな動物の姿が彫られている。中でも独特の造形で目を引くのがレイブンだった▼大きなくちばしが特徴的で、どこか日本のアイヌの文様を想起させるデザインだ。遠く太平洋を隔てて、どこかでつながっているのだろうか。北米先住民族の神話にも出現してくるという
▼このレイブンはワタリガラスのことを指す。日本では不吉とか不気味とか忌み嫌われることが多いカラス。真っ黒い姿も、その印象に輪を掛けたものか。間近で見ると意外に大きく、家のすぐ軒先で突然出合うとさすがにぎょっとさせられる
▼歓楽街で出た生ごみをあさる姿も毛嫌いされる一つの理由かもしれない。そういえば感染症対策の緊急事態宣言が出ている間、夜の飲食店も営業を自粛してごみが出なかったせいか、普段見慣れない住宅街近くのビルの屋上を何羽も飛び回っているのを見掛けた
▼北米のワタリガラスと違って、日本で広く見られるのは、やや小さいハシブトガラスやハシボソガラス。「古事記」によると、神武天皇が東征の途中で道に迷った際、道案内を務めたのはヤタガラスだった
▼もともとカラスは白かった、神の使いだったという物語や伝承は世界中で残っている。一つの物差しだけで見ていると、周りが見えなくなるのかもしれない。
https://news.goo.ne.jp/article/ryukyu/region/ryukyu-20200604060001.html

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アイヌ古式舞踊、刀ミュ、歌舞伎や能も 日本博特別公演『日本の音と声と舞』BS日テレにて放送&谷原章介がサポーターに就任

2020-06-06 | アイヌ民族関連

SPICE 2020/06/05 15:25
2020年6月20日(土)12:00よりBS日テレにて、日本博特別公演『日本の音と声と舞』が放送されることが決定、さらに、「日本博サポーター」に日本博特別公演司会の谷原章介が就任することが発表された。
日本博は、日本が誇る様々な文化、「日本の美」を体現する美術展・舞台芸術公演・文化芸術祭等を展開するもので、2019年より文化庁及び独立行政法人日本芸術文化振興会により開催されている。
今回放送される日本博特別公演『日本の音と声と舞』は、2020年3月14日(土)に東京国立博物館平成館で収録されたもの。第一部では、日本博広報大使の黒柳徹子からのメッセージに始まり、アイヌ古式舞踊、2.5次元ミュージカル・ミュージカル『刀剣乱舞』を披露。第二部では、「月雪花(つきゆきはな)にあそぶ」と題し、歌舞伎、能、文楽、雅楽、日本舞踊、合唱など多くの舞台芸術をプロジェクションマッピングとともにおくる。
番組は、BS日テレにて放送後、民放テレビ局連携公式ポータルサイト「TVer」にて1か月間配信。また、今後、多言語による海外向けハイライト動画や伝統芸能紹介動画に編集し、日本博 Webサイト、SNS等での一定期間無料配信等を予定しているという。
「日本博サポーター」に就任した谷原からのメッセージは以下のとおり。なお、日本博は今年、新型コロナウルス感染症拡大の影響で関連する様々な事業が延期となっていたが、順次開始されるという。
谷原章介メッセージ
この度日本博サポーターに就任しました。 縄文時代から現代まで歴史や文化など日本の様々な魅力を発信する日本博にサポーターとして関われる事を光栄に思います。 新型コロナウルス感染症拡大により、生活は一変しました。 残念ながら中止となってしまった展覧会もありますが、なんとか楽しんでいただけるよう工夫しているものもたくさんあります。こんな時だからこそ、文化芸術の力でみなさんに喜んでいただきたいです。もう一度皆で盛り上げていきましょう。
https://news.goo.ne.jp/article/spice/entertainment/spice-270490.html

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アメリカ黒人殺害事件…前代未聞の「抗議デモ」その深すぎる闇

2020-06-06 | 先住民族関連
現代ビジネス6/4(木) 7:01配信
 全米に新型コロナよりも社会を揺るがす波が起こっている。アメリカのミネソタ州ミネアポリスで、白人警察官に膝で首を押さえつけられ黒人男性が死亡した事件を発端に、ほぼ全米で抗議デモが広がったのだ。ニューヨークでも抗議デモは広がり、いまや人々はソーシャルディスタンシング(約1.8mの対人距離の確保)も取らず、抗議デモに参加している。
 お店の破壊、略奪はニューヨークをはじめ各都市でも勃発しているため、ここだけを抜き取った日本のメディアが多いが、本質は悪人がお店を壊して商品を盗んでいる話ではない。高級ブランド店や大型店の損失は保険でカバーされる話なので、むしろ本質からはずれてくる。問題はもっと根が深いのだ。
 死亡事件があったミネアポリスから約2000km離れたニューヨークでも、土曜日から抗議デモが始まり、日曜日になると組織的な集会が各地で行われた。集会自体はすべて平和的に行われたが、警察の警備が手薄になったところに暴徒化した人や略奪する人が現れた。略奪者は今回の事件で抗議している人の1%にも満たないだろう。
 だが、平和的なデモ参加者も略奪者も不満がたまっていることは間違いない。今回の発端は、警官が一般の黒人を殺害したことなので、現在警備に当たっている警官も下手にデモ隊に手を出せないことが拍車をかけている。警官が抗議デモ参加者の扱いを間違えるとさらに過激化する可能性があるからだ。
 2017年のアメリカ国勢調査によると、アメリカに黒人は12.3%しかいない。白人は61.5%。南米系(ヒスパニック・ラティーノ)は17.6%なので、黒人よりむしろ南米系のほうが人口の割合が大きいことにもなる。だが元々、アメリカの黒人は奴隷船によってアフリカ大陸から連れてこられた人たちで、現在のアフリカ系アメリカ人と呼ばれている黒人たちは、99%が奴隷の末裔であり子孫だ。アメリカ南部を中心として住んでいた黒人たちは、時代とともに全米の都市部に移り住むようになった。
 テキサス出身の黒人に話を聞くと「黒人にとってニューヨークのハーレムはサンクチュアリ(聖域)のようなところで、他の州では黒人が少ないので生きにくい」。実際、モンタナ州やアイダホ州で黒人の人口は現在1%にも満たない。
「システム化された人種差別」の正体
破壊や略奪行為に机を叩いて怒りを表すニューヨークのデブラシオ市長
 自らの意思で移民してきた南米系の人たちは黒人たちと歴史は違うが、アメリカのニュースでは今回の抗議活動において「ブラック(黒人)とブラウン(南米系)の人たち」とアナウンサーが話すので、今回の問題の本質は黒人と南米系の「約3割の人たちへの不公平」であると認識しているのだろう。
 そこで鍵となる言葉は、ニュースでもたびたび聞く「システミック・レイシズム(システム化された人種差別)」である。これがアメリカの人種差別の病巣になっているのだ。以下に代表的なデータを抜粋する。
アメリカの黒人の人口は12.3%だが、黒人の富はアメリカ全体からすると2.7%しかない。白人家族の収入の中央値は13万4千ドル(約1千450万円)だが、南米系は1万4千ドル(約150万円)、黒人は1万1千ドル(約120万円)。白人女性の年収の中央値は4万1千ドル(約445万円)だが、南米系女性は140ドル(約1万5千円)、黒人女性は120ドル(約1万3千円)※1。
 アメリカの黒人の失業率は常に白人の2倍。2013年の黒人失業率は13.4%、白人は6.7%。求職の際、もし黒人が白人の名前で履歴書を出すと返事が1.5倍になる※2
。アメリカの特定警戒地区指定(黒人や南米系の人が多く住む貧困層エリア)では、連邦融資支援の対象外となっているため、貧困層の黒人家庭は住宅ローンを組むことが難しい。白人の持ち家率73.1%だが、黒人の持ち家率40.6%である※3。
 アメリカ人の2017年の刑務所への収監人数は、黒人が約47万5千万人、白人は43万6千万人……など、人口の割合が12.3%しかない黒人なのに、異常な数値を出していたり、見えない規制や偏見があったりして機会が失われている。ニューヨークで生活していても、あからさまな黒人差別は見ることはない。むしろ、誰もが平等に暮らしているとさえ思える。だがこれが「システム化された人種差別」の正体なのだ。
トランプ大統領の支持率はなぜ下がらない?
一般車両の通行を勝手に止める抗議デモの集団
 差別はガラス天井のように見えづらいが、人口の12.3%にあたる黒人であれば日々の暮らしのなかで不満を抱えているだろう。今回はその不公平を知っている白人たちもが抗議デモに参加している。白人の参加率は、ニューヨークのようなリベラルな都市であればアメリカの都市はどこも同じようなものだ。
 だが一方で、トランプ大統領がいくら人種差別的な発言をしても支持率は下がらない。特に保守的な州の白人層は、むしろトランプ大統領の発言や施策を支持しているからだ。
 この点、日本のマスメディアやオピニオンリーダーたちは、ニューヨークタイムズなどリベラルな新聞しか読まないので、ニュースや論調が「トランプ憎し」になりがちである。現実にはアメリカでトランプ大統領を支持する人は大勢いるのだ。
 実際に、過半数の人に投票されてトランプ大統領が誕生したわけでもあり、現在の支持率も安倍首相のように、支持率27%(毎日新聞の5月23日調査)、29%(朝日新聞の5月23日、24日調査)と支持率20%台をトランプ大統領がたたき出したことはない。トランプ大統領は一時期30%台後半の支持率になったが持ち返し、平均すると就任以来40%以上の支持率で推移している。
 当たり前だが、支持しているアメリカ人がいるからトランプ大統領の支持率は下がらない。これを、ざっくりと組織票で論じるのは間違いだ。余談になるが「バカで貧しい白人のアメリカ人がトランプを支持した」などという威勢の良い発言をするコメンテーターを日本のテレビで見たが、アメリカの現地でそんな言い草はできないだろう。
政権は不満がないと変わらない
 トランプ大統領を支持している人(多くは白人)にも支持する論理はある。元々、トランプ大統領が選ばれた理由も関係しているだろう。前オバマ大統領が、黒人などのマイノリティ層へ厚遇したからその反動があったのだ。どこの国でもそうだが、政権は不満がないと変わらない。
 アメリカの大統領は、任期4年2回の8年ごとに共和党と民主党が振り子のようにして政権が変わってきた。前オバマ大統領が力を入れた国民皆保険である「オバマケア」も実質上、廃止になった。昨年の確定申告から無保険者への罰金がゼロになったのだ。トランプ大統領は「オバマケアを廃止する」という公約で大統領になったが、反対勢力が多くオバマケア廃止に4年弱かかったということでもある。
 共和党支持者の白人の論理はこうだ。「健康保険に入らない自由がある。政府の財政支出は抑えるほうが良い。自分たちの税金が貧困層に使われて自分の生活が苦しくなるのはおかしい」という具合だ。
 オバマ政権時代に公立大学授業料の無償化を提言して実現したり、黒人などのマイノリティは大学に入りやすくしたり、奨学金などの優遇措置を数多くした。保守的な白人からすると、同じ努力をしているのに黒人が入試に受かったり、優遇措置を取られたりすると不公平と感じるのだ。アメリカは貧困層にフードスタンプというスーパーで使えるお金を支給したり、無料の保険があったりもする。保守的な白人からすると、「なぜ自分の税金が」と思うだろう。
 これは日本では生活保護受給者への風当たりと似ている。自分の税金で不正受給されていると腹が立つ、この前パチンコ屋さんから出て来る所を見た、家賃も出され、医療費まで無料なのはおかしい、などだ。似たような不満がトランプ大統領を誕生させた大きな一因でもある。
「アメリカ・ファースト」がウケる理由
 アメリカの中流家庭では生活が苦しく、労働力では安くて文句を言わない移民が押し寄せ、日常品は中国製品が溢れた。ニューヨークでも移民は多いが、例えば看護師や介護士などの医療関係者は、フィリピン人やジャマイカ人が多くなった。彼らは英語を話し、アメリカ人より労働賃金が安いからだ。
 ニューヨーク以外の州では共和党を支持する州の白人の多くが職を奪われたり、収入が減ったりした。これが「アメリカ・ファースト」がウケる理由なのだ。
 今回の警官による黒人男性の首の圧迫で死亡した事件においても、男性が偽20ドル札をお店で使った。結果的に白人警官が黒人を殺害したが、白人警官が白人を殺害する場合もある。そのときに騒がないのはなぜか、暴徒化したら警察や州兵が鎮圧するのは当たり前だろう。だからトランプ大統領が「米軍を送り込む」「全米に広がっている暴動を終わらせる」「略奪が始まれば、銃撃も始まる」という発言や書き込みは、保守的な層にとって正しい論理になるのだ。
 多くの抗議デモ参加者は暴徒化していないが、映像で黒人が破壊や略奪する行為がテレビやSNSで数多く流されている。それを不満に思わない人はいないだろう。殺害された男性の弟のテレンス・フロイドさんも破壊や略奪には反対している。だから保守的な白人たちは論理として破綻しているわけではない。しかし、どこかで保守的な白人は「これだけ黒人にしてあげているのに」という与える側の立場にいる。白人も元をたどれば移民なのに。
肌の色と貧困
 これがアメリカの人種差別の本質なのだ。最近では南米系の人口が増え、黒人の問題に南米系が入り込んでいる。だからアメリカのニュースでも「ブラック(黒人)とブラウン(南米系)が…」とアナウンサーが話し、問題が肌の色と貧困に変化していっているともいえる。
 日本でも差別はあるが、被差別や在日朝鮮人、あるいはアイヌの人を想像する人がいるとは思う。だが、今回のアメリカの騒動はそれらとはあまり似ていない。
 関係してくるとすれば、黒人と南米系の人たちの人口の3割にあたる「貧困」という点だろう。日本の貧困も「システム化された人種差別」に近くなっている。貧困が原因で子供の教育にも格差が出て、子供が大人になっても貧困から抜け出せないループになっている様のことだ。
 日本では非正規雇用者の世帯主が4割ともされている(厚生労働省2018年における「雇用者の正規・非正規比率」)。今回の黒人の反抗は、例えるなら日本の非正規雇用者たちが不公平に対し、「なにかの拍子に反乱を起こした」という感じに近いかもしれない。
笹野 大輔(ジャーナリスト)
※1 ソース:デモクラシー・ナウ! 
※2 2013年ビューリサーチセンター
※3 2019年アメリカ国勢調査
https://news.yahoo.co.jp/articles/92efdf9308a00d6c0183cbbfdd9463c68126a1ac

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飛べない“神の鳥”エミューでコロナ退治!?「免疫力の強さ」注目 ワクチン製造実験へ

2020-06-06 | 先住民族関連
スポニチ 6/4(木) 5:30配信
 福岡県筑紫野市に本社を置く「日本エコシステム」は、オーストラリア原産のエミューに関連した事業に力を入れている。佐賀県基山町の飼育場で「飛べない鳥」としても知られるエミュー約450羽を育成中。無毒化した新型コロナウイルスを投与し、ワクチン製造の実験も進めている。
 オーストラリアの先住民族・アボリジニから「神の鳥」とあがめられたエミュー。食料や衣料、秘薬として活用されていたが、はるか時空を超えて人類を救うかもしれない。エミューを活用した事業を展開する日本エコシステムは大阪大学など複数の大学と協力し、新型コロナウイルスのワクチン製造実験を6月中にも開始する予定だ。
 同社の藤澤博基社長は「日本でも、海外でも鳥インフルエンザになったことがない免疫力の強さ」に注目したと説明した。実験では無毒化した新型コロナウイルスをエミューに投与し、血液からワクチンが製造できないかを模索する。ウサギなど他の実験で使われている動物に比べ、個体が大きいエミューからは多くの抗体を得ることができるメリットがある。藤澤社長は「安価でスピーディーにできそう」と期待する。
 だが、ワクチンができても動物実験などを経なければ人への投与はできない。「1、2年程度、時間はかかるのは覚悟の上」と受け止めている。また、実験の際に副作用が起こることも想定され、ウイルスが変異している可能性もある。それでも藤澤社長は実験に意義を感じており「有事の時に、大学や企業の役割を決めるシステムだけでもつくっていれば、対応力が増す」と話した。
 藤澤社長は海外でボランティア活動をしていた際にエミューの存在を知った。2015年に試験的に会社横で約20羽飼育。「鳴き声も静かで、臭いも気にならなかった」と徐々に飼育の規模を拡大した。翌16年には佐賀県基山町の耕作放棄地に飼育場を開設。「雑食で何でも食べる。飼育場は雑草だらけだったけど、今でははげ山みたいになった」と話した。食肉処理の施設も完成し、既に出荷している。
 肉は赤身で高タンパク、低カロリー。「馬刺しみたいな見た目。高タンパクで牛肉の約3・7倍の鉄分が入っている」と、そのヘルシーさを強調する。
 オーストラリアや米国などで育てられているエミューだが、日本での知名度はまだまだ低い。藤澤社長は「ポテンシャルがある。今回の実験を通して、社会貢献できるところを知ってほしい」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ea073f200615c200db15b8bb382925a0ef375ca

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